かわたうどん【空港近くの子連れ歓迎讃岐うどん】

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子連れて寒い冬に暖かくて美味しい本場の讃岐うどんを食べたい。そんなの2つの希望を完全に満たしてくれるお店が「かわたうどん」だ。
かわたうどんは高松空港の近くにある。市街地から離れ、なぜこの場所に訪れたかというと、高松空港に隣接する「さぬきこどもの国」で子供を遊ばせるため。せっかく高松空港まで行くのだから、近くにどこか良いうどん屋は無いかとリサーチの結果、白羽の矢がたったのがこのかわたうどん。大正15年創業の老舗でありながら、近代的な店舗を備えているところに、期待を持ち訪れた。そんな僕の勝手な期待に見事に応えてくれた店だった。

ファミレス顔負けの家族連れオススメの讃岐うどん屋

かわたうどん

かわたうどんの店構え。広い駐車場に大きな店舗。空港に近いこともあり、隣はマツダレンタカーの高松空港営業所になっている。どこの空港もそうだが、空港の敷地に隣接する場所にレンタカーの営業所が軒を連ねている。高松に飛行機で来て、レンタカーを借りてまずすぐ近くで1軒目という方には猛烈におすすめしたい店。座席でオーダーして、最後に会計をする普通の飲食店スタイルなので、初めての讃岐うどんめぐりの1軒目にはもってこいだ。

かわたうどん店内

店内の様子。讃岐うどん独特の古い家屋や小屋のような雰囲気は皆無。とても広くて清潔、立派な店構え。カウンター席にテーブル席、座敷席もあり、席の間隔も広くて快適。天井も高く、大型液晶テレビも備え付けられている。これだけりっぱな店構えと清潔さは、今まで多くの讃岐うどん店に訪れたが、群を抜いている。それだけに訪れる有名人も多いようで、壁には一面のサインが飾られていた。
そして何より特筆すべきはこども連れへの対応がずば抜けている。先にも述べたが、この店の近くには「さぬきこどもの国」や「さぬき空港公園」など子供連れで楽しめる施設も多い。子連れの客が訪れても何ら問題ない店づくりがされている。
まず、子供用の食器はもちろん、子供用のイスが多い。種類も揃っていて、座る席や子供の年齢に合わせてぴったりの物をチョイスできる。また、アンパンマンなどの子供が大好きなキャラクターも、凧の絵にあしらうなどして、店の民芸風のイメージを壊さないようにしながら飾られている。
最後に極めつけは、なんとバリアフリーのトイレがあり、おむつ替えシートが用意されているということ。讃岐うどんめぐりを子連れでしていると、どうしてもお店のトイレでオムツを替えないといけないことが今まで何回か発生した。トイレの片隅で敷物を敷いて・・・ということをしていたが、このかわたうどんでは普通にショッピングセンターでするようにオムツを替えられる。オムツ替えシートがある讃岐うどん店は、何十軒も廻ったがここが初めてだった。ヘタなファミレスより、子連れ客への対応は配慮が行き届いている。当然、メニューにも「お子様ランチ」ならぬ「お子様うどん」もある。

かわたうどんの鍋焼きうどん

かわたうどんの名物は「鍋焼きうどん」その店の名物とされるものは当然押さえないといけないので何も考えずにオーダー。しかし鍋焼きうどんと注文すると、「鶏肉か牛肉どちらにしますか?」と聞かれる。「牛肉」と答えると、鍋焼きうどんではなく、牛鍋うどんの注文になった。鶏肉が入っているのが「鍋焼きうどん」だったようだ。
オーダーしてしばらくすると、さっそく「牛鍋うどん」がやってきた。鉄鍋に入れられたうどんの下には固形燃料が入れられており、席に置くと同時に店員が火をつけてくる。よくある、ホテルや宿で陶板焼きや鍋をするときに使うものと同じだ。火のついた鍋で讃岐うどんが出てきたのには、かなりびっくり。しかし、今回のような厳冬期の讃岐うどんめぐりには、体がしっかり暖まるとてもありがたい一品だ。
具材は牛肉に卵、たっぷりの野菜にもちまで入っていて、うどんというより鍋である。ぐつぐつといい音をうどんが立てて来たら、さっそくいただきます。まずはうどんから。火にかけられたうどんは初めてだが、さすがの讃岐うどんでもコシは無いだろうと思っていたのだが・・・箸で持ち上げた段階で驚き。形は崩れず、角の保たれた麺の形が美しい。箸程度では挟み切れない弾力。口に入れてみると、まるで魔法がかけられたように、しっかりとしたコシが残っている。当然、冷たいうどんなどに比べるとコシは落ちるが、それでもこれだけアツアツのうどんとしては信じられないくらいのコシ。
牛肉はほのかに甘く味付けされており、とても美味しい。そしてダシが絶品。火にかけられた「鍋」なので、時間とともに野菜の甘みと肉の旨味がどんどん溶け出していく。食べていくにつれて、ダシがどんどん美味くなっていくのがわかる。要は、美味しい鍋のシメに、最高に美味い讃岐うどんを投入したと考えて頂ければわかりやすい。「替え玉ありませんか?」と聞きたくなるくらい、そのダシであと1、2玉食べたくなるくらいだった。

かわたうどんのしっぽくうどん

妻が頼んだものは、冬季限定の「しっぽくうどん」。野菜の旨味と甘さを少しとろみのあるダシが引き立てた一品でこちらも美味だった。
きれいな店で絶品のうどんが食べられる。それだけにかわたうどんに訪れる人は途絶えることはない。しかし、とても多くのスタッフを抱えているので、回転はすごく早い。席数も多いこともあり、讃岐うどん名物の行列ができることは、休日の昼時にも関わらずなかった。
かわたうどんの「牛鍋うどん」は今までにない新しい讃岐うどんの味で、とにかく美味しかった。そして店構えのハード面やサービスのソフト面でも文句のつけどころがない。正直、このうどんは今まで食べた讃岐うどんの中で5本の指に入る。「また来たくなる店」である。
後日記事にするが、さぬきこどもの国もとても気に入った場所。おそらく、また讃岐うどんめぐりをする時は子供を遊ばせに来るはずなので、その時はやはりこの「かわたうどん」でまた美味しい一品を頂きたい。

讃岐うどんめぐりの観光と宿泊情報

讃岐うどんめぐりで温泉を楽しみたいならオススメの宿泊地は「琴平温泉」です。金毘羅山の山麓に多くの温泉宿が軒を連ねており、付近は讃岐うどんの名店が集まる地域。うどんでお腹を膨らませたら、ゆっくり温泉と金刀比羅宮への参拝をするのも良いですね。

【琴平・善通寺の宿一覧】

かわたうどん

住所: 香川県高松市香南町岡1358-1
電話: 087-879-8686
営業時間: 10:00~19:00
休業日: 水曜日
席数: 110席
形式: 一般店・後払い
交通: 高松西ICより車で約15分
   高松空港より車で約3分
駐車場: 50台
メニュー: 鍋焼うどん 730円
(一例)   牛鍋うどん 830円 
     ぶっかけうどん 450円
     あんかけ鍋 730円
     お子様うどん 480円
     ちびっこうどん 280円
しっぽくうどん 550円

【投稿時最終訪問 2011年12月】

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