山越うどん【 映画「UDON」に出た超人気さぬきうどん店】

映画「UDON」に出てきた有名店をめぐるさぬきうどんツアー3店目。訪れたのは「山越うどん」映画では大行列ができる店として登場。閉店後、行列が解散した後に散らかるゴミを周辺住人が仕方なさそうに清掃している。その光景を見た主役のユースケ・サンタマリア、小西真奈美らが、さぬきうどんブームに疑問を持つきっかけとなった店のひとつだ。しかし、お店の近くには大勢の人が歩いている。現実のうどんブームは、まだまだ終わりそうにない。

麦畑の中の大行列の讃岐うどん有名店

讃岐の麦畑

駐車場に車を停めると目につくのが、一面に広がるこの麦畑。この麦がおいしいうどんへと姿を変える。風に揺れる稲穂の海がとってもきれいだった。訪れたのは5月中ごろだが、もう少しすると、とても美しい黄金色の海に変わるだろう。
「早く行かないと食べれなくなるよ~(怒)」
妻の一言ではっと我に返る。そうだ。うどんを食べに来たんだった。早くお店の行列に加わろう。

山越うどん駐車場

この店にはとっても広い駐車場が2か所もある。駐車可能台数は100台。しかし、もうすでに駐車場は満車になっている。県外ナンバーの車がいっぱいで、観光バスまでも立ち寄れる大広い駐車場からは、その人気ぶりがうかがえる。この山越は、さぬきうどんの店としてはとにかく有名。1日に1000食を売るそうだ。と、いうことは1日の訪問者数は1000人以上。お昼時ということもあり、行列は覚悟した上で、店に向かう。

山越うどん行列

さて、お店に近づくと・・・
「なんじゃこりゃあ~?」と思わず叫びたくなる光景。まるでテーマパークのアトラクションの行列だ。店はこの信号を左折したまだまだ先にある。有名店の行列はどこもすごいが、ここはケタはずれ。何人もの警備員が交通整理をしている。行列を覚悟していたとはいえ、おいしいうどんにたどり着くための試練は大変そうだ。

山越うどん行列

行列参加15分経過。やっと店の入口が見えてきた。さぬきうどんは回転が早く、食べるスペースをこの店は多く持っているので意外に先に進むのは早い。しかし、実際の行列は映画で出来ていた行列以上。さぬきうどんのブームは落ち着きを見せるが、未だに健在だ。しかし映画とは違い、並んでいる時にゴミを捨てたりする人は皆無。マナーとルールを守って美味しいうどんの順番を待っている。

まさに讃岐うどんテーマパーク「山越うどん」

山越うどん

「山越うどん」の店構え。他の行列のできる有名店とは明らかに違う。ちょっとしたテーマパークのような雰囲気。行列ができることを見越して、店の前には案内板がいくつか並べられている。はじめて来店した人に、さぬきうどんのシステムがよくわかるパンフレットも設置されている。こうした初めての人にもわかりやすい工夫を大々的にしているさぬきうどんの店は珍しい。この工夫が多くの県外からの讃岐うどんツアー客を呼ぶ原動力になっているんだろう。

山越うどん案内看板

お店の案内板。お店の裏には広場があり、ベンチが設置されている。うどんを店で受け取ったら、広場の思い思いの場所で頂けるようになっている。メニューもお店の外に掲げられているので、待っている間に何を注文するか決めておこう。お店の中に入ったら、行列を止めないために、即オーダーを求められる。あれこれ迷っている暇はないのは、有名店ならどこでも同じだ。
山越は「釜玉うどん」発祥の店。全国的に有名になり、多くの店がメニューとして揃える釜玉うどんはこの店で生まれた。やはりここは迷わず釜玉うどん。釜玉うどんにもやまかけトッピングなどがある。

絶品!山越の元祖釜玉うどん

35分の行列待ちの末、やっとうどんにありついた。やはりここは「釜玉うどん」を頂かないと♪妻は1玉、僕は2玉オーダーした。1玉に1個、卵を割ってくれるようだ。大は300円、小は200円。竹輪と鳥の天ぷらは各100円。
食べる前にまずはダシを入れる。あまり入れすぎないようにと注意書きがあるが、ちょろっと入れるだけでは味がつかない。とりあえず入れてみて、あとで薄いと思ったらつけ足そう。

山越うどん釜玉

さて、中庭の空いているベンチに座ったら早速うどんを頂こう。ベンチの数は多く、行列の割にはベンチの空きは多い。
「釜玉うどん」は釜で湯揚げしたうどんに卵を落としてかき混ぜていただく。釜で茹でた麺をそのまま器に放り込むのでとても熱い。卵を熱いうちにかき混ぜると、半熟状になり、とってもおいしそうになる。しかし、とっても熱いので火傷には注意。
アツアツのうどんをフーフー言いながら一口。たっぷりの半熟卵とダシが絡んだうどんはとっても豊かな味で美味。熱くて汗が吹き出すくらいなのに、あまりものおいしさにガンガン食べてしまう。熱した麺は柔らかく、とてもなめらかでするすると頂ける。最後は残ったダシ卵と一緒に全部お腹の中に流し込んだ。
天ぷらも安くてなかなか美味。特にとり天が下味がついていて、とってもおいしかった。

山越うどん中庭

広い中庭はまるで日本庭園のよう。ベンチにはすべて屋根がついているので、雨の日でも大丈夫。晴れた日にここで食べるうどんは、とても気持ちが良かった。

山越うどん土産売場

最後にお店を出るところにあるお土産屋。お土産を買うのもここでは困らない。このお土産屋の横の出口を出ると、行列を並び始めたところに出る。お昼時を過ぎても、行列はまだまだ続いていた。

讃岐うどんめぐりの観光と宿泊情報

讃岐うどんめぐりで温泉を楽しみたいならオススメの宿泊地は「琴平温泉」です。金毘羅山の山麓に多くの温泉宿が軒を連ねており、付近は讃岐うどんの名店が集まる地域。うどんでお腹を膨らませたら、ゆっくり温泉と金刀比羅宮への参拝をするのも良いですね。

【琴平・善通寺の宿一覧】

山越うどん

住所: 香川県綾歌郡綾川町羽床上602-2
電話: 087-878-0420
休み: 日曜(1・5・8月は臨時休あり)
営業時間: 9:00~13:30
交通: 高松琴平電鉄琴平線滝宮駅から車で5分
駐車場: 100台(無料)
メニュー: 釜上げ卵山かけうどん250円
     釜上げ卵うどん200円
     月見山かけうどん250円
かけうどん150円
     (メニュー一部、料金はすべて1玉)

【投稿時最終訪問 2008年5月】

シェアする

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

コメントする

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください