PaPaBeRu 丸亀店【讃岐富士と石窯焼パン】

県内に数多の何讃岐うどん店がひしめくうどん県・香川。特に「讃岐富士」として親しまれている飯野山付近は讃岐うどん人気店の激戦区。そんな有名店の讃岐うどんが軒を連ねるエリアで、通るたびに行列ができ賑わっているベーカリー「PaPaBeRu」だ。

欧州風の外観と石窯で焼き上げるこだわりのベーカリー

讃岐うどんで賑わうこの地でこれだけの人を集めるパン屋。どんなに美味しいのか、以前から相当気になっていた。PaPaBeRuは徳島に本社があるベーカリーショップで、徳島県と香川県に6店舗を展開している。その人気の秘密は「石焼き」というこだわりにある。パパベルで作られるパンは石窯で焼かれている。石窯で焼くと、外はパリパリ、中はモチモチの美味しいパンに仕上がるそうだ。ヨーロッパの伝統的なパン焼きを取り入れたというだけに、店舗も古き良きヨーロッパの街並みを思わせるようなつくり。外見からでも、こだわりの雰囲気が漂う。

店内に所狭しと並べられたパン。とにかく種類が多く、どれもこれも美味しそう。讃岐うどん巡りの帰りの車の中で、明日の朝食に。そう思い、あれも食べたい、これも食べたいと、いろいろ買ってしまう。こだわりのパンの割には値段も一般的で、ついつい手が伸びてしまう。

キッズスペースやイートイン充実で子連れにも嬉しい

店の一角にはキッズスペースがある。3畳ほどの空間だが、ここでパンを選んでいる間、子供が遊んで待ってくれているととても助かる。いろいろおもちゃが置いているので、子供も楽しめる。

美味しくリーズナブルなパンと讃岐富士を望むベーカリーカフェ

さて、パパベルが人気のもうひとつの理由が、この充実したイートインコーナー。おしゃれなカフェをイメージしたスペースで、開放的な窓からは気持ちの良いガーデンを眺めることができる。天気と気候が良ければ、外のテラス席で讃岐富士を望みながら食べるのもいいだろう。
買ったパンを食べられるだけでなく、ここではコーヒー、紅茶、お茶にジュースが無料で頂く事ができる。セルフではあるが、飲み放題だ。そこそこの席数はあるのだが、席待ちができるくらい、イートインコーナーは賑わっている。
また、コーナーの一角にはトイレがあるのだが、とても広くてオムツ替え台まで備えている。ベビーカーのままトイレに入ることができるので、ママにはとても強い味方だ。

牛肉ゴロゴロカレーパン(150円)カレーはとても深みがあり、肉の旨味が感じられてとても美味しい。カレーパンもいろいろあるが、これは相当にレベルの高い。

チョコの菓子パン。サクサクとしっとりが同居する不思議な食感。程よい甘さに、オレンジのピールがアクセントで美味しい。

他にもチョコのブロックがまぶされたパンなど、美味しくて帰路で食べようと思っていたパンをここで全部平らげる。コーヒーもインスタントなどではなく、しっかりとしたレギュラーコーヒーで美味しい。思わずおかわり。

店舗の横には芝生が気持ち良いガーデンとテラス席がある。寒い時期でもここで子供が走り回って遊んでいた。見事な富士山の形をした飯野山を望みながら野外で美味しいパンを頬張る。この日は寒くそれは叶わなかったが、またうどんを食べにこの地に穏やかな季節に来たのならば、そんな贅沢をしてみたい。うどんとパン。胃袋に入れる分量を計算するのが悩ましい限りだ。
讃岐うどんの実力店がしのぎを削る中、キラリと輝くこのパン屋の実力は確かなものだった。