こんぴら温泉つるや旅館【金比羅宮参拝のオススメ宿】
香川県を代表する神社である金比羅宮。785段の階段を登って参拝するが、その参道の入口にある老舗旅館「つるや旅館」は温泉と美味しい朝食が人気で参拝の宿にはもってこいです。
香川県の名所、「こんぴらさん」。古より多くの人が訪れる、由緒正しき神社だ。海上交通の守り神として信仰されており、江戸時代より多くの人が参拝に訪れている。
こんぴらさんの特徴としては、その参道。785段という階段の参道を登りつめたところにお社がある。その参道の入口に江戸時代より続く老舗旅館がある。それが、「つるや旅館」だ。さぞかし敷居が高いのかと思いきや、実はかなりリーズナブルで止まりやすい宿だ。
金刀比羅宮参道入口に建つ老舗旅館
つるや旅館にに到着。今回は朝食付きのみのプランなので到着は夜だ。しかし、「参道入口」というとてもわかりやすい場所なので、迷うことはまずなかった。
建物は2002年に改装されたそうで、外から見た感じはとても立派だ。
チェックインをして、お部屋に。夕食は済ませているので、もう布団を敷いてくれていた。それでも、大きなテーブルと座椅子を片付けなくてもいい余裕の広さ。12畳はある。ここに2人で泊まるのは、なんとも贅沢。
改装しているとはいえ、建物は年代を感じる。造りはやはり古い。だが、とても清潔で、快適だ。
気持ちの良い温泉で参拝前後にゆったりできる
1階には足湯がある。宿泊客は無料で何度でも利用できる。すぐ横にある自動販売機でビールを買い、おつまみをつまみながら足湯に浸れる。なんとも贅沢な造りだ。
地元の情報誌や番組では、何度か取り上げられたそうだ。足拭き用のタオルも備え付けられているので、思い立ったらすぐ入れるのが良い。残念なのは、源泉がぬるいため、すぐ横でボイラーをガンガン沸かしているのが少し気になった。
旅先で投宿した宿に温泉があるのは、至福のひと時。一日の疲れが吹き飛ぶ。
「こんぴら参り」の歴史は江戸時代から続くが、この「ことひら温泉」は平成の世になってから掘り当てた温泉らしい。加水はないが、加温はしている。
浴槽は浅く、タオルを縁に置いて気持ちよく横になれる。お湯はぬるめで、気持ちよく湯に浮ける。ずっと無重力を楽しめそうな、脱力系の温泉だ。
暖かいお湯に浮かんでいると、まるでそのまま遠くに運ばれそう。目を瞑ると、白装束に身を包んだこんぴらさんの信者やお遍路の、はるか古より続く足音が聞こえてきそうだ。そして今もなお、信者の足音は、この風呂のすぐ下の参道に多くの観光客の足音と一緒に続いている。
ぬるめの温泉だったが、古への思いに浸っていると、すっかり暖まった。温泉でいい汗をかいたら、やっぱりビール。部屋の冷蔵庫にあるビールがありがたい。しかも、「こんぴらさん」のオリジナルラベル。これは嬉しい。
美味しい朝食で元気いっぱい金比羅参り
朝食は、旅館入口にある食事処にて頂く。個室になっているので、浴衣姿でも気兼ねなくくつろげる。
朝食は「ザ・朝食」と命名され1260円。やや高い気がするが、その内容は立派。特にシャケがおいしくて絶品。豚汁や愛媛名物のじゃこ天、四万十のりもつき、とにかくご飯が進む。これだけの量なのに、不思議に何杯もおかわりして完食。
朝からパワー満タン。これなら、こんぴらさんへのお参りも問題なし。宿の方も是非金比羅山へお参りしてくださいとおっしゃられる。チェックアウト後、宿でお参りの間、車を預かってもらえた。普通に周辺の駐車場に停めると、数百円の駐車料金を取られる。無料で、しかも参道の入口という一番近くの駐車場に車を入れられるのも、この宿のありがたいところ。
また、併設するおみやげやさんでは、宿泊客は10%引きでおみやげを購入できる。おみやげ買うなら、やはりここですね(上のおみやげ屋さんの方が値段が高かった)
高松市内からも車で40分ほど。有名なうどん店も周辺には多く点在。金刀比羅宮参拝や讃岐うどん行脚には、とてもおすすめの宿でした。
こんぴら温泉つるや旅館
住所:香川県仲多度郡琴平町620
電話:0877-75-3154
交通:土讃線 琴平より 徒歩7分
高松空港より 車40分
高速道路: 高松自動車道・善通寺IC 7km, 徳島自動車道・美馬IC 25km
琴平電鉄琴平高松線 琴平駅より徒歩5分
温泉:こんぴら温泉
男女別浴室(内湯のみ)、足湯
効能:効用は神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩・運動麻痺・関節のこわばり・うちみ・くじき・疲労回復・慢性消火器病など・・・
源泉が低温なため、加温
備品:シャンプー、リンス、ボディソープ、ハンドタオル、バスタオル、浴衣、ハブラシ、金庫(有料)
【投稿時最終宿泊 2007年1月】