手打ちうどん渡辺【幼児連れでも安心の讃岐うどん】
今回の讃岐うどんのテーマは「小さな子連れでも行ける讃岐うどん人気店」。小さな子供連れでも大丈夫なように、一般店で極力座敷がありそうな店を選んだ。あと、コシが強く、1本1本が長い手打ちの讃岐うどんを幼児がのどに詰まらせないよう、キッチンハサミも持参した。
落ち着いた店構えでゆっくり讃岐うどんが頂ける
訪れたのは「手打ちうどん渡辺」。香川県西部の三豊市にある人気店だ。小屋のような有名店が多い中、比較的香川県西部のうどん屋は、しっかりした店構えの建物が多い。この渡辺も立派で風格を感じる建物で、子供連れ手も安心して入れそうだ。
店内の様子。いそいそとしてせせこましい雰囲気はなく、ゆっくりと食べられる店構え。広々としていてベビーカーも持ちこめる。店内では大将が黙々と力強く、麺を打っている。普通にあるうどん店の店構えだが、大将の技にうどんへの期待は否応なしに高まる。
4人掛けのテーブルが4つある座敷があるので、小さな子連れでも問題ない。子供用の食器とフォークも用意してくれた。
後乗せサクサクの独特のえび天と絶品のコシ
オーダーしたのはやはりこの店の「顔」である「天ぷらうどん(中)500円」この木の葉形の巨大エビ天は、知らなければ度肝を抜かれる。
しかしこの天ぷら、奇を狙ったものではなく、実によく計算されている。天ぷらは器の中ではなく、器の上に乗せられている。いわゆる「後乗せサクサク」状態である。
サクサクの状態でひとくち。パリパリという音が口の中に響き、とても良い食感。そしてダシの上に乗せてうどんを食べても長い間、パリパリ感が持続する。そして最後はうどんに乗せられた天かすのようになり、ダシを含んでとてもまろやかな味を醸し出してくれる。天ぷらの表情が時間と共に変わっていき、味や食感の変化を楽しませてくれる、なんとも創意工夫された一品である。
さて、肝心の麺ではあるが、これも絶品。通常、熱いうどんは讃岐うどんとはいえコシは弱くなるが、それでもこのうどんはしっかりとしたコシを感じられる。熱いうどんでこれだけのコシを感じられるのはなかなか無い。思わず冷たいうどんでどれだけのコシがあるのか、試してみたくなるくらいだ。
ダシもとても美味しく、先ほどの天ぷらとしっかりとしたコシが生み出すハーモニーはとても絶品。本当にこれは見事な一品だった。
この店の基本サイズは「中」(2玉)この後讃岐うどん店を何店も回りたい人は、1玉の「小」にサイズダウンするのもよい。
■ 自分で打ったうどんが夕食で美味しく食べられる宿
手打ちうどん渡辺
住所: 香川県三豊市高瀬町下勝間2552
電話: 0875-72-1073
営業時間: 10:30～19:00
休業日: 木曜日
席数: 54席(うち4人掛け座敷テーブル4)
形式: 後払い・一般店
交通: 高松自動車道さぬき豊中ICから車で約10分
駐車場: 約10台
メニュー: かけ300円
(一例) 釜揚げ300円
月見400円
きつね450円
天ぷら500円
肉500円
(小は50円引き、大は50円増し)
【投稿時最終訪問 2011年3月】
