こだわり麺や 高松店 【人気讃岐うどん】
先日、出張で高松に訪れた。高松の出張でお昼ご飯と言えばやはり「讃岐うどん」以外あるまい。会社の人間で行く「讃岐うどんツアー」の案内人である高松の営業所の社員も一緒だったので、必然的にお昼は彼の案内で讃岐うどんのお店に。
ビジネスマンで平日昼間に行列ができる讃岐うどん
今回訪れたのは「こだわり麺や 高松店」。仕事中なので、いつもの郊外の有名店ではなく、街中の美味しいお店というリクエストでチョイスしてもらった。お昼時にはビジネスマンや学生で雨の中なのに行列が出来ている。この行列に、味への期待が否応なしに高まってくる。讃岐うどんのお店は行列が出来ていても、回転が早いので、思った以上早く店内に。店内は和を意識したきれいな作り。テーブルもしっかりしていて快適だ。残念ながら人が多く、店内の写真はありません。
お店の中に入ると、よくある「手打ちの作業を見せるカウンター」がある。うどんを打っているのは若いロン毛のお兄さん。フリーターか学生のアルバイトのように見える。他の店員を見ると、数は多いが学生のバイトのような若い従業員が多い。店の「高松店」という看板からみても、チェーン店なのは間違いない。味は大丈夫なのか?一瞬の不安が頭をよぎる。しかし、うどんを打つ若い男性の手際の良さ、店内のスタッフの機敏さはなかなかなもの。これだけ人が来るので、うどんを打ち終わるとすぐに釜で茹で、それを上げたスタッフが注文を聞いてすぐにうどんを取り分ける。あっという間にオーダーしたうどんが出てきた。
うどんのコシと煮卵が絶品の讃岐うどん!
オーダーしたのはしょうゆうどん冷(中)370円。僕の讃岐うどんのこだわりは、なんといっても麺それ自体。その麺の美味しさを直接楽しむには、「冷たいしょうゆ」が一番だと思っている。だから、初めてのお店では特に名物の食べ方がない限りは、この食べ方を迷わず選ぶ。
サイドメニューとして選んだのは、「煮卵」「とり天」「ちくわ天」だ。
「煮卵」はうどん屋にあるのは初めて見た。ダシのしっかりしみ込んだ半熟の卵は、なんと讃岐うどんによくあうことか。ビックリした。これは今後のしょうゆうどんの時のお供には必須だ。
そして「とり天」は鳥肉の天ぷら。サクサク衣で下味もしっかりしていて、ボリュームも満点。これもとてもおいしかった。
「ちくわ天ぷら」は讃岐うどん屋の定番メニュー。大概のお店にも置いてあって、これがおいしいと、うどん以外でも人を呼べる人気の一品だ。それだけに過去に行ったおいしい店のちくわ天ぷらとどうしても比較してしまうことになる。とても酷ではあるが、それは運命。その運命に従うと、この店のちくわの天ぷらは確かに美味しいが、他の店に比べて抜きん出ている程のレベルではなかった。
それでは本題のうどんに。揚げ玉とネギは無料でトッピングが可能。僕は揚げ玉大好きの人間なので、多少うどんの味が変わっても、メタボ気味に盛り付けてしまう悲しき習性をもっている。
さて、それでは一口。
「んっ」
麺の食感に、先ほど一瞬でも感じた不安はすべて吹き飛んだ。
「なんというコシ!!」
とにかく「こだわり麺や」のうどんのコシはすごい。しっかり噛むと、アゴがかなり鍛えられるほど、噛み応えがある。これは、今まで食べた讃岐うどんの中でも、最高ランクに属する強いコシだ。それに食べ応えだけでなく、うどんを口に吸い込めば一緒に広がるしょう油の味もなかなかのもの。このしょう油はひとりにひとつ用意されたもの。かなりのこだわりがあるようで、とても深い風味。味良し、食べ応え良し。これはかなりおいしいうどんだ。満足の食べ応えだった。
後で気になってパンフレットやホームページで、このお店の事を調べてみた。こだわり麺やでは、「元気玉」といううどん玉を作成し、一般販売やお店での作業に利用しているようだ。本社の工房で職人が抜群のうどん玉を手作りし、後は店でうどんを打って切るだけでよいようだ。家庭でもこの元気玉を使って専門店の味を楽しめると通信販売もしている。手作りうどんの品質をそのままに、低コストでチェーン展開できるノウハウを開発した、着眼点が今までにないうどん屋だ。うどんにかけるしょう油も、伊吹のいりこ・利尻昆布・土佐の鰹を使った専用のだししょう油とするなど、ここにもこだわりが。店名の一部にもなっているこだわりは伊達ではなかった。
やはり讃岐うどん激戦区の香川。星の数ほどあるうどん屋の中で、舌の肥えた高松市民相手に行列を作って輝くには、それなりの理由があるのだ。お昼時にすぐに行ける高松営業所の社員がうらやましい。
こだわり麺や 高松店
住所: 香川県高松市天神前5-25
電話: 087-862-2567
営業時間 6:30~15:00
休日: 年中無休
座席数: 92席
駐車場: なし
【投稿時最終訪問 2009年7月】