いち福 【ひるぜん焼きそば元祖の味を引き継ぐお店】
ご当地グルメとして全国的な知名度がある岡山県の「ひるぜん焼きそば」。
「ひるぜん焼きそば」は岡山県蒜山高原の公認飲食店でしか、その名を冠した正式なものは食べられない。今のところ、富士宮やきそばのように、サービスエリアや近隣の飲食店では提供されず、蒜山高原の加盟店まで行かないと「本物」を食べられない仕組みになっている。
そして、歴史の比較的浅い「B級グルメ」には必ずと言っていいほど、その「元祖」や「ルーツ」の店が存在する。こういった店は、旅行先の際は機会があればやはり訪れてみたいものだ。
ひるぜん焼きそばのルーツの味を引き継ぐいち福
ひるぜん焼きそばのルーツであるといわれるのが「ますや食堂」。残念ながら、ますや食堂はもう無いが、その元祖の味を唯一引き継いでいるのが今回訪れた「いち福」だ。ますや食堂の閉店時に常連だったこの「いち福」の主人が説得して、そのレシピを引き継いだそうだ。
「ルーツを引き継いでいる」という口コミはなかなか強力で、休日の昼時などは観光客で入店待ちの列ができるほどの人気。店の前にはひるぜん焼きそば公認店の証である、蒜山高原の伝承の魔物であるトーテムポールのような「スイトン」を描いた幟がある。
店内の様子。本業は焼肉店。店は比較的新しく、清潔。座敷がメインで、2テーブルごとくらにい区切られた個室になっている。また、焼き肉店であるながら、11~14時のランチタイムは禁煙にしている。子供用のイスや食器も用意してくれるので、子連れでも安心だ。
お待ちかねの「ひるぜん焼きそば」先に訪れた「高原亭」でビールが飲みたいと思った。残念ながらドライバーなので無理なのだが、「ノンアルコールビールセット」(900円)があったので思わず注文。(ひるぜん焼きそば単品は680円)
それではさっそく頂きます。ひるぜん焼きそばの特徴は味噌味・蒜山高原キャベツ・鶏肉の3点。
隠し味程度の控えめの味噌風味の甘辛いタレが太めのもっちりとした麺に絡まって絶妙。蒜山高原のキャベツがとても甘く、シャキシャキとした食感もたまらない。入っている鶏は親鳥のようで、コリコリしていて噛みごたえがある。
味は比較的薄めだが、これは大人好みの一品だった。この味がひるぜん焼きそばのベースで、公認の各店でさらなる味の工夫が楽しめると思うと、もう1店行ってみたくなる。
蒜山高原の宿泊情報
蒜山には高原リゾートのプチホテルや公共の宿、ペンションが多くあります。
また、高速道路で少し走ると、ダムの下の露天風呂「砂湯」で有名な湯原温泉もあります。
ゆっくりと滞在するにはもってこいのエリアです。
いち福
住所: 岡山県真庭市蒜山中福田207-5
電話: 0867-66-5366
営業時間: 11:00~14:00 17:00~22:00
休業日: 月曜日
座席数: 30席
交通: 米子自動車道・蒜山ICから車で約7分
駐車場: 20台
【投稿時最終訪問 2011年5月】