湯原温泉・砂湯【混浴露天風呂】

「全国露天風呂番付」で西の横綱となっているのが岡山県の湯原温泉。その西日本で最も気持ちよいとされる露天風呂が「砂湯」だ。解放感抜群の露天風呂。なんと、混浴!しかも湯船のそこから温泉が湧き出す、源泉そのものに浸かる贅沢極まりない温泉だ。砂湯は24時間、無料で入浴できる混浴露天。ダムの下、何も遮るもののない開放的な露天風呂は、相当野趣あふれる。入浴するなら人が少ない朝一番に訪れたい。

ダムの下にある開放感抜群の混浴露天風呂

砂湯

砂湯の全景。3つの湯があり、それぞれ温度は違う。湯は湯船の足元から湧き出していている。加水・加温もなし、正真正銘の100%源泉かけ流し。湯上りの肌のつるつる感が、そこいらの温泉とは全く違っていた。

砂湯の看板

砂湯入口にある看板。砂湯入湯の注意書きや心得が記されている。湯原温泉の利用の注意書きはだいたいこんな感じ。
■水着や衣服は着用しない(女性のバスタオルは致し方ないとする)
■湯に入る前は下を洗い流すこと(温泉はお尻とお口の間接接吻)
■湯尻より入り、少しずつ上流へ体を清めながら移動、仕上げは「長寿の湯」
■窃盗に注意すること(特に夜間の入浴は危険)
■入浴中は禁酒・禁煙
■石鹸で洗い流さなくても、強アルカリ性の湯でさっぱりきれいになれる
■のぞいたり、さわったり、スケベェな考えは起こさない
・・・などなど

温度と開放度が違う3つの湯が楽しめる

砂湯・子宝の湯

砂湯のシンボルともいえる湯原ダムを見ながら入れる「子宝の湯」。とても広くて、気持いい。湯船の底の砂利から湯がぶくぶくと湧いている様子がよくわかる。

砂湯・長寿の湯

一番熱い「長寿の湯」。唯一東屋がついていて、更衣室からも近い。女性が入浴するなら、周囲から見えにくいここが一番かな?

砂湯・美人の湯

「美人の湯」。一番温度が低くて、長湯できる。こうやって見ると、周りの旅館や道からもここが丸見えなのがよく分かる。裸で入浴している人がいるのに、観光客が間近までやってきて、平気で写真を撮っていく。横の旅館から朝食をレストランでとりながら、また部屋でくつろぎなからこちらを眺める人もいる。
しかし、うるさいほど注意書きで「裸になれ」と入浴者には全裸になることを強要する温泉(女性のぞく)
西日本一のお墨付きがある有名温泉で、信じられないくらい気持いい開放感。ここにいると、裸で風呂入っているのを他人に見られることぐらい、どうってことない。へたすれば、公衆の目前で何のお咎めなく素っ裸で歩けるのがカイカンになりそうだ(笑)。残念?ながら、下半身は隠せとの注意書きが近年できたそうだ。

砂湯・足湯

砂湯横にある足湯

砂湯・更衣室

砂湯の更衣室

砂湯の入口には足湯がある。砂湯と同じ湯を使った気持ちいい足湯だ。ちょうどここに入ると、砂湯に背を向けるようになる。全国露天風呂の番付一覧表と時計も用意されている。さすがに女性がここに入るのは勇気がいる。女性が砂湯へ視線を投げず、時間をつぶしながら入浴する同伴の男性を待てる心遣いが見られる施設だ。(この時同伴した妻が足湯で私の入浴を待ってくれていた)更衣室はカギのない棚が備え付けられている。女性更衣室の奥は個室になっていて、中で着替えはできる。
朝いちばんに到着する予定だったが、入浴を開始したのは朝8時半。しかし、ツアー客はすでに出発。個人客は朝食と出発準備に忙しい。有名な砂湯はこの時間には、入浴客は僕を含めて男性2,3人だけだった。意外にこの時間帯がすいている時間なのかも知れない。湯を上がる頃には、ここを訪れる観光客も増えてきた。
素晴らしい湯でツルツルになったお肌をなでながら、砂湯を出た。まだツクツクボウシが無くが、山から吹き下ろす初秋の風が湯上りの火照った体に気持ちいい。いいタイミングで入浴できたと思いながらここを後にしたとたん、僕とすれ違いにバスタオルをもった若い女性が更衣室に入っていった。

・・・しまった、タイミング悪かったかぁ~!

砂湯以外にも気持ちの良い日帰り湯も有り

湯原ふれあい交流センター

どうしても超開放的混浴なんて入れない!という女性の方にはここがおすすめ。湯原温泉の日帰り温泉である「湯本温泉館」だ。大きな河川敷の駐車場入口すぐの所にある。車は駐車場に置いたまま、ここに行こう。砂湯に満足したので、僕は未湯だが、自家源泉を持つ、とても気持ちのいい湯だそうだ。入浴料は600円でとても気持ちが良い湯を楽しめると人気だそうだ。

■ 湯原温泉・蒜山高原の宿一覧

湯原温泉・砂湯

場所 岡山県真庭市湯原温泉
入浴料 無料
営業時間 24時間(水曜、第1金曜は12:00~)
休み 無休
営業期間 通年
交通 米子自動車道湯原ICから4km、約10分
    JR姫新線中国勝山駅から中鉄バス湯原温泉経由蒜山高原行きで34分、
    湯原温泉下車、徒歩10分
駐車場 あり(無料・河川敷の大駐車場を利用)

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