塩屋漁港【神戸市の駅前の人気の釣り場】
神戸市の西の端。明石市と接する垂水区は海と山の街。神戸の大都市のイメージは少ないが、その分自然と閑静な住宅街が多いとても住みやすい町だ。JRが走る海側にはいくつかビーチがあり、通勤前に車窓から見える海はとても気持ちが良い。特に塩屋駅と須磨駅の間は線路が海に急接近する。神戸市に住みながら、青い海を間近に車窓から見ながらの通勤は、なかなかの贅沢。そんな毎朝の贅沢をもたらしてくれる塩屋魚港に今回は娘と一緒に訪れてみた。
駅から3分!神戸市の海でまったり釣りもできる塩屋漁港
神戸と大阪を結ぶ大動脈・JR山陽本線の塩屋駅を降り、2号線を渡るとすぐ目の前が海。海のすぐそばをJRと山陽電鉄の線路が走る。通勤でここを走る時が一番気持ち良い。朝日に輝く青い海。そして、緑に包まれた立派な屋敷が並ぶ場所。1日の仕事が始まる前に少しだけ気持ちを和ませてくれる場所だ。塩屋は神戸市内でも特異な顔を持つ町。港町としての下町風情と、外国人居住区をもつ神戸らしい異国風情。散策するだけでも面白い町だ。
オレンジ色の屋根の建物が塩屋漁港に立ち並ぶ。おそらく漁業関係の施設なのだろう。青い海をバックにして遠くから見ると、地中海やエーゲ海、もしくはアドリア海などヨーロッパの海辺の風景に見えてしまう。
塩屋漁港に出た。ハーバーランドなどの神戸らしい港町の風景とは全く違う、静かな場所だ。ここ塩屋は「いかなごの釘煮」の発祥の地。春先になると、いかなご漁で漁船が大忙しで操業する。神戸市内でありながら、盛んに漁業がおこなわれている。
港の向こうには、淡路島へと続く明石海峡大橋も見える。橋へと沈んでいく夕日がとても美しく、静かな夕方が訪れている。
港に陸揚げされた船がノスタルジックな漁港の夕方を演出する。神戸とは思えない、哀愁漂う静かな海辺。
なぜか港に正座して、夕日を眺める娘。塩屋漁港では大勢の地元の人が釣り糸を垂らしている。通勤で駅に行くのと同じ感覚で地元の人が釣りができる場所だ。また、JR山陽本線の塩屋駅から徒歩3分なので、電車で釣りに行く人には人気の場所だ。
夕日が美しい塩屋漁港の砂浜
漁港の奥が海岸になっており、浜辺に沿って、マンションがリゾート地のように立ち並んでいる。塩屋海岸とネットで調べてみると「ホモ海岸」や「ゲイビーチ」などと妖しい情報が出てくが、ここは俗に言われる塩屋海岸とは別の場所で、健全なビーチだ。(ちなみに塩屋海岸は須磨と塩屋の間にあり、本当に全裸の男性がいたのを見たことがある・・・)
ビーチでは代わりに地元の人がテーブルを出してソフトドリンクで会合をしていた。おそらく漁師さんで、これから漁に出られるのだろうか。その他にも地元の子供連れや犬の散歩の人が夕方の海岸を楽しんでいた。
塩屋海岸の海。玉石のビーチで海も神戸とは思えないくらい、なかなかきれい。夏場にはここで泳いでいる人もいる。ただし、海水浴場ではないので、自己責任の遊泳になる。付近の整備された海水浴場と違い、ゴミの回収は行われていないので、漂着物なども多い。泳げない事はないが、小さな子供が泳げる場所ではない。
夕方の静かな港町の散策。また神戸の知らない一面を発見した、小さな小さな旅だった。
塩屋・ジェームス山の観光と宿泊情報
ジェームス山がある風光明媚な海を望む町塩屋は、開国後多くの外国人が好んで住んだ地で、付近には多くの洋館が建ち並んでおり、狭い路地を歩くと下町と異国がまじりあった不思議な景色を楽しめる隠れた散策のスポットなのです。塩屋から二駅の舞子は、「舞子ビラ」などのホテルがあり、美しい風景を上質な空間で楽しめる神戸のマリンリゾートを楽しむめる宿泊地です。