子供と一緒に愛媛・松山での雪遊び 【上林森林公園】

一般的なイメージだと、温暖な地域だと思われる愛媛県。だが、愛媛県は西日本最高峰の石鎚山を擁し、海からちょっと山側に行くと、すぐに1000mを越える山々が連なっている山岳地帯になる。それゆえに、比較的暖かい冬でも、山へ向って少し車を走らせれば雪景色を楽しむ事ができる。

松山市中心から1時間ちょっとで行ける雪遊び

冬の石鎚山

松山市の隣、東温市から望む西日本最高峰の石鎚山(1982m)まるで信州を思わせるような風景が、四国・松山の近郊にある。ここから車を山に向い走らせると、絶好の雪遊びスポット「上林森林公園」に到着する。

ゆっくり走ろう、雪の林道ドライブ

雪の上林林道

上林森林公園へは県道209号線から上林林道に入る。林道だが完全舗装。対向車とすれ違える場所も多い。積雪状況にもよるが、四駆ならノーマルタイヤでも森林公園まで登れる。ただし、林道の入口がある湧水地区の県道に雪が積もっていると、まず上林森林公園まではたどり着けないので注意が必要。
林道の途中、流しそうめんなどが行われる「水の元」に到着する。多くの登山者はここに車を置いている。水洗トイレが水の元にあるが、冬季は閉鎖されている。水の元から先は進む車も少なくなり、本格的な雪道になる。車が少ない事と、すれ違いできる場所も比較的多いので不安は少ない。
ただし、この先の急カーブが難所。急カーブで急坂にになっている箇所に、湧水が流れ込んでおり、ほぼアイスバーンになっているので注意が必要。

ここが愛媛?子供と車で行ける雪遊び場所

雪の上林森林公園

到着したのは東温市の「上林森林公園」。この冬、娘を連れてここに雪遊びに来るのは2回目。無雪期なら松山市中心から1時間でたどりつける、皿ヶ嶺の中腹にある標高950mの場所だ。冬季は雪に閉ざされるが、雪遊びができるほどの雪量になるのは、比較的まとまった雪が降った2,3日後まで。暖かい日が続くと、すぐに雪は無くなり、駐車場はアスファルトの路面が顔をのぞかせるので注意が必要。雪が残っていれば、子どもを無料で雪遊びさせるのにもってこいの場所になる。

冬の上林森林公園

上林森林公園の駐車場はとても広い。駐車場以外で遊ぶ場所も広いので、安心して車を停められる。写真中央の三角屋根がトイレ。ただし汲み取り式で冬場は手洗い水は出ない。トイレの左横の屋根のある建物は避難小屋。電気・水道などはないが、頑丈なコテージ。原則解放されているので、何かあった時は中に入ってやり過ごせる。登山の基地はもちろん、駐車場脇の広場でデイキャンプを楽しむ人もいる。

雪の上林森林公園

実はここを訪れるのは昨日に続いて2日連続。昨日は僕一人で上林森林公園の上部にある「皿ヶ嶺」(1280m)に登ってきた。十分な雪量が残っていた事と、好天が続いたので娘を再び雪遊びに連れてきた。駐車場に続く道路の雪は融けはじめているが、駐車場に積もっている雪はまだまだ残っていた。

皿ヶ嶺の霧氷

見上げると皿ヶ嶺の山肌が霧氷で真っ白になっている。昨日は僕一人でこの霧氷を求めてこの皿ヶ嶺に登った。本日は山には登らず、山の中腹で子どもと一緒に雪遊びだ。

雪の上林森林公園

上林森林公園は、舗装道路がぐるりと1週している。この舗装道路は半分は緩やかな坂、残り半分には急な坂になっている。写真にある緩やかな坂は初心者のスキーゲレンデとして使える。急な坂は、子供のそり遊びのコースとして人気だ。

たっぷりの雪で大きな雪だるま作ろう!

雪の上林森林公園

車が入れない所に広場がある。ここにもしっかり雪が積もっているので、今回は大きな雪だるまをつくって遊ぶ。広場の上部は池になっているので、雪と氷に閉ざされた池に落ちないように注意が必要。

上林森林公園雪遊び

前回ここで雪遊びをしたときは雪が冷たくて触れなかった事を反省し、ヒマラヤで990円ほどで子供用手袋を購入して持参。防寒対策もしっかりとして訪れた。さっそく雪玉を転がして雪だるまを作りはじめる娘。

上林森林公園雪だるま

雪玉が大きくなると、さすがに幼稚園児の力では転がらない。あとはお父さんが楽しんで大きくしていく。出来上がったら、おおきな玉にちいさな玉をよっこらしょと乗せ、雪だるまの原型を完成させる。

雪の上林森林公園

広場じゅう雪を転がしまくって雪だるまを作った形跡。青空と輝く雪がとても気持ち良い。2月がもう終わろうとしているこの日、まだ寒さは残るが春の近づきを感じる。ここでは日焼け止めをしておかないと、一発で雪焼けする。

上林森林公園雪だるま

雪だるまの原型ができたら、お砂場セットを使って雪だるまのパーツを作っていく。

上林森林公園雪だるま

雪だるまの目や鼻を取り付けていく。幼児のセンスは斬新。

上林森林公園雪遊び

広がる青空と一面の銀世界の中、楽しく雪だるまを作る。瀬戸内海から高速道路も使わず、わずか1時間少々でこんな場所に来れるなんてとても不思議な感じだ。

上林森林公園雪だるま

雪だるま完成。やや目か鼻が多い気がするが、そのあたりは気にしない・・・

上林森林公園雪遊び

雪だるまができたら今度は砂山ならぬ、雪山を作って遊ぶ。雪の中にいくつもトンネルを掘り、スロープを作り、頂上から雪玉を転がして遊ぶ。お父さんも童心に帰って必死に雪と格闘する。

楽しい雪のソリ遊びも満喫できる

雪の上林森林公園

最後はそり遊び。公園内を一周する道路は最後に急坂を下って公園入口に戻ってくる。その急坂が絶好のそり遊びの場所になる。

冬の上林森林公園

そりを引いて坂を登っていく娘。冬でも滅多に雪が積もらない松山市内で育った娘にとって、これだけ雪がある場所はとても珍しく大はしゃぎ。そりで坂道を下るのか楽しく、何度も滑っては登る事を繰り返す。

上林森林公園でソリ遊び

急坂の上部から。一番上から滑れば、大人でも十分満足できるロングコースになっている。本日の最後はこの最上部から果敢に挑戦。親子で一緒に大笑いしながら、そりで下まで下った。また雪遊びをしたい。娘はそういったが、もう2月も終わる。残念ながら、これだけの雪はもう期待できない。そして、長く暮らしたこの松山からも去ることが決まっていたので、これが最後の松山での雪遊びになった。抜けるような青空、真っ白に輝く雪山。松山の最後の冬に楽しんだ、宝石のような美しい時間は、父と娘にとっては忘れられない時間となった。

雪遊びの後に立ち寄りたい菜の花畑 

見奈良菜の花畑

上林森林公園から車で降りてきて、少しだけ東に車を走らせると、「見奈良の菜の花畑」がある。写真中央の平らな山が皿ヶ嶺( 1280m)で、その中腹で雪遊びをしていたのだ。下界では早々と春の装い。春と冬の風景を同時に望めるのも、山深い愛媛の美しい風景だ。

見奈良菜の花畑の温泉で宿泊して温まろう

【道後温泉の宿一覧】

上林森林公園

場所: 愛媛県東温市上林乙896-24
電話: 089-964-2001 (東温市役所)
営業時間: 24時間
休業日: なし
入園料: 無料
交通: 松山自動車道・川内ICより約30分
駐車場: 50台 (無料)

【投稿時最終訪問 2013年2月】

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