道後の宿花ゆづき【屋上温泉が気持ち良いホテル】

四国を代表する温泉街である愛媛県の道後温泉。シンボルである道後温泉本館を中心に数多くのホテルが建ち並ぶ。道後温泉のホテルは多少お高めだが優雅な滞在ぎ楽しめると人気の宿が多い。そんな人気の宿のひとつが「道後の宿 花ゆづき」だ。

リゾートホテルのような巨大なホテル花ゆづき

道後の宿花ゆづき

「道後の宿 花ゆづき」は道後温泉本館すぐの場所にある好立地の宿。駐車場はホテル入口の前にあるので便利。ただし、駐車場は広くないので、ホテルに鍵を預ける必要がある。

道後の宿花ゆづきホール

中は吹き抜けのロビーにシースルーのエレベーター。各階に花壇が設けられ、花や緑で飾られていて、ちょっとしたリゾート感覚が楽しめる。
ただし、フロントは2階にあり、1階からはエスカレーターで上がることになる。ベビーカーや荷物が多いと、少し大変なのが残念。

広々とした和室でゆっくりと楽しむ道後の滞在

道後の宿花ゆづき和室

客室は8畳の和室で、とても広々としている。広縁もゆったり。部屋の入口部分も広々で、ベビーカーやキャリーケースを置くにも問題が無い。部屋でのくつろぎも快適。

道後の宿花ゆづきから見た道後温泉本館

部屋の窓からは、道後温泉の顔ともいえる「道後温泉本館」が見下ろせる。道後のホテルはほぼどこも循環ろ過式だが、道後温泉本館は源泉掛け流し。これだけ近くにあるので、浴衣に下駄履きで、本館の湯と温泉旅情もせっかくなので楽しみたい。ホテルで湯籠を貸してもらえるので、それを片手に浴衣で本館に向かうのが、道後温泉の楽しみ方でもある。

道後の宿花ゆづきミニバー

冷蔵庫の横には珍しく、金庫のかわりにロッカーがある。ロッカーは4つあり、各自の貴重品を入れられるようになっている。会社や団体での旅行の時は便利なのかも知れない。

道後の宿花ゆづきユニットバス

部屋の浴室。セパレートの綺麗なユニットバスが完備されていて、小さな赤ちゃんなど温泉に連れていけない時は便利。

温泉はホテルの最上階にあり、朝と夜の男女入替制。貴重品ロッカーは脱衣所内ではなく、脱衣所の外にある。湯あがりの待ち合わせスペースは2階のロビーのみ。日帰り湯での利用なら少し不便かもしれない。

屋上露天風呂と開放的な内湯で楽しむ道後の湯

道後の宿花ゆづき露天風呂

花ゆづきの「目玉」の屋上露天風呂。
「あつ湯」と「ぬる湯」の2つの湯船があって、好きな温度の湯を選んで交互に入れる。建物が林立する道後温泉では、露天風呂の開放感が全くない宿や、遠くの建物から丸見えの宿もある。その中でも、花ゆづきの露天風呂は屋上にあり、心地よい開放感が楽しめる。浴室には山側と街側があり、山側の露天風呂は道後の背後に迫る山の自然を眺めながら湯に浸かれ、とても気持ち良い。
ただ、残念だったのは、やはり湯の塩素臭が気になった事。愛媛県条例で塩素消毒が義務付けられているが、これだけ多くの湯を外に張るとなると、塩素の量がどうしても多くなってしまうのだろうか。
また、頭上には柱と梁が組まれていて、せっかくの開放感が半減している。さらにはそれらに鳥よけの緑色のネットが張られているのが興ざめ。
「道後や松山の夜景が見える」とあるが、湯船から出て、建物の端まで素っ裸で見に行かないと見えない。これだけの開放感のあるスペースを確保しながら、どこか中途半端なのが残念に思えた。

道後の宿花ゆづき内湯

内湯は壁一面に大きな窓が配されていて、開放感があり心地よい。湯船はひとつで、その中に気泡風呂・寝湯などが配されている。
スポットライトで照らされ、湯船の中央から噴水のように湯があふれ出す。不思議と幻想的で心地よい。
洗い場も十分な数があり、とても使いやすこった。

部屋食で頂ける愛媛の美味しい海山の幸

道後の宿花ゆづき夕食

温泉あがりはやはり美味しい食事とビールが楽しみ。花ゆづきでは部屋食も普通に楽しめる。小さな子供がいるときは、この部屋食がありがたい。

道後の宿花ゆづきの伊予牛絹の味

「伊予牛絹の味」
愛媛のブランド牛でその柔らかさが特筆。すっと噛み切れ、口の中でとろけていく。

道後の宿花ゆづき刺身

瀬戸内海に面する松山ならでは。海の幸も美味しい。 特に瀬戸内海で揚がった鯛は絶品だ。

道後温泉は朝がとても気持ちいい

道後の宿花ゆづき朝風呂

朝一番、夜が明ける前から露天風呂を楽しむ。湯に浸かりながら夜明を待つ。花ゆづきの露天風呂ならではの楽しみ方。
すぐ横にある「道後温泉本館」から、開湯を知らせる「刻太鼓」が打ち鳴らされる。寒空の澄んだ空気の中に響き渡る、「残したい日本の音風景100選」にも選ばれた美しい太鼓の音。日常を忘れさせる静かな神秘的な空間で湯に包まれる。これこそ、この花ゆづきの温泉の究極の楽しみ方かもしれない。当然、この太鼓の音と同時に道後温泉本館の源泉掛け流しの湯を求めて、浴衣で湯かごをもって出掛けるのも道後の楽しみかたのひとつだ。

道後の宿花ゆづきから見た朝の同美温泉本館

部屋に戻ると、朝日に包まれた道後温泉本館。温泉街は目覚め、少しずつ活気づいてくる。先ほどの「刻太鼓」は本館右上の赤いギヤマンに包まれた「振鷺閣」 (しんろかく)で打ち鳴らされている。

道後の宿花ゆづきから見た朝の道後温泉

気持ちよくも眩しい朝日が、道後温泉の旅館街に降り注ぐ。道後の町並みを望むこの風景も、部屋の窓から楽しむ事が出来る。

道後の宿花ゆづき朝食

朝食はテーブルで焼く焼き魚や、火にかけた鍋など、ボリュームも内容もとても贅沢。朝から手の込んだ食事にはとても満足だった。

【道後温泉の宿一覧】

道後の宿花ゆづき

住所: 愛媛県松山市道後湯月町4-16
電話: 089-943-3333
時間: イン15:00、アウト10:00
交通: 伊予鉄道松山駅前線道後温泉から徒歩約8分
   松山自動車道・松山ICより約20分
駐車場: 60台(無料)
外来入浴:(11:00~15:00)大人1500円 子供750円

【投稿時最終訪問 2010年11月】

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