木戸池 【志賀高原・人気の高原湖】
長野県・志賀高原。スキーで人気のエリアだが、夏は豊かな自然に恵まれた高原の避暑地としてに賑わう。志賀高原には池が多く点在し、その池を結ぶトレッキングを楽しむ人が多い。僕が大学で山岳系のサークルに入って初めて信州で登山をしたのがこの志賀高原だった。志賀高原の北部の蓮池から南にある草津温泉まで2泊3日テントを担いで縦断したとき、いくつもの美しい池をめぐった。10年以上たった今、その懐かしいルートを少しでもたどれればと車で志賀高原にやってきた。しかし、残念ながら池をめぐるトレッキングする時間がとれなかったので、思い出深い池である「木戸池」を訪れることにした。その池に行くまでも国道292号線を走っていると、美しい森の奥に輝く池の湖面や幻想的な湿原が車窓に映し出される。
白樺林に囲まれた静かな高原の池
訪れた「木戸池」は志賀山(2037m)の裾野にある標高約1600mの小さな池だ。国道292号線の脇にあり、車で湖畔まで入ることができる。
白樺やダケカンバの木々に囲まれ、その美しい姿が水面に映る池は開放的ながら神秘的な雰囲気が漂う。
美しい湖面散策をボートで楽しむことができる。湖畔には「木戸池温泉ホテル」があり、日帰り天然温泉も楽しめる。のんびりと高原リゾートを過ごせる場所でもある。
さて、僕のこの池での思い出は、すぐ近くにある「木戸池キャンプ場」でのキャンプ。初めて信州でキャンプをした場所だ。ここに当時大学1回生だった僕は、当然のことながら大荷物を持つ役目。このキャンプ場で食べるスイカを担ぐ役割を先輩に申しつけられた。京都からの夜行バスの中でそのスイカは転がって一時行方不明になり、道中野生のサルに奪われそうになり・・・このキャンプ場まで重たいスイカを担ぎあげて、とっても気持ちのいい昼下がりにみんなで食べたスイカはとてもおいしかった。
・・・当時は大きくて重たい荷物がやっとなくなったと大喜びしていた僕だったが。
湖畔に高山植物が咲く美しい木戸池の風景
湖畔には色鮮やかな高山植物がいっぱい咲いている。また、池にはフナやニジマスが放たれている。時々水面を横切る大きな魚影にはどきっとさせられる。
緑を映しこんだ幻想的な湖面に咲く「ニッコウキスゲ」がとても美しい。
湖面に映る白樺林。とても幻想的でまるで油絵のようにも見える美しい風景。しばしその美しさに虜になり、シャッターを切り続けた。
しばらくゆっくりしておきたかったが、この日は大学生の時に近くまで行きながら楽しめなかった場所にリベンジする。「白根山」と「草津温泉」だ。名残惜しいが、ここを後にして、志賀高原の深部へと車を向かわせた。
志賀高原の宿泊情報
冬場はスキーで人気のエリアの志賀高原ですが、夏場は冬に比べると訪れる人は少なくなります。また、志賀高原の南には一大温泉地の草津温泉があるので、志賀高原のホテルの宿泊客は分散されるため、夏場は比較的ホテルは空いています。探せばかなりリーズナブルなプランが見つかる可能性が大きなエリアでもあります。
多くのホテルに天然温泉があり、豊かな大自然の中の気持ちいいステイと、のんびりと池の散策を楽しめる夏の避暑地にはもってこいの場所です。
木戸池
場所: 長野県下高井郡山ノ内町志賀高原木戸池
交通: 上信越道・信州中野ICから40分
長野電鉄湯田中駅からバスで約40分
駐車場: 約200m南にあり。湖畔の道路路肩にも10台ほど駐車可能
隣接施設: 木戸池温泉ホテル(日帰り湯可能)、木戸池キャンプ場
【投稿時最終訪問 2008年7月】