ホテル椿館【道後温泉レトロな趣な和風庭園露天風呂日帰り湯】

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愛媛県を代表する観光であり、四国有数の温泉街の道後温泉。道後温泉本館を中心に多くのホテルが建ち並んでいる。個性様々なホテルには日帰り温泉が楽しめるホテルにはがある。通常、道後温泉の日帰り湯は1000円~1500円したり、ランチと入浴がセットになったプランがある。道後温泉のシンボル、道後温泉本館歩いてすぐの場所にある、明治や大正時代のレトロさを感じられる「ホテル椿館」は、日本庭園の中の露天風呂が自慢の温泉に日帰り入浴ができる。

明治・大正レトロな雰囲気が漂うホテル

ホテル椿館本館

道後温泉に多く建ち並ぶホテルの中でも、ひときわ大正・明治時代のレトロな雰囲気を意識した造りの「ホテル椿館」。外観もとてもレトロな佇まいを漂わせている。松山は夏目漱石の小説「坊っちゃん」の舞台であり、今も坊っちゃんをイメージした場所や名物が多くある。坊っちゃんの舞台となった明治時代後期のイメージをとても強く意識した旅館だ。
ホテルは道後温泉のメイン通りから少し山側に入った所にある。駐車場はちょうどホテルに入る道の横、メイン通りに面している。約50台分の駐車可能。椿館の上、山側にも駐車場はあるが、ここは観光バスでいっぱいになるので、一般客は駐車しないようになっている。

ホテル椿館大浴場入口

さっそく大浴場に向かうと、立派な大浴場の入口。大正レトロな館内に突然現れる純和風の門構えは、格式すら感じてしまう。しかし、この門の中にも客室があった。客室を探してウロウロしている宿泊客がいたが、確かにこの中に客室があっても、普通は絶対にわからない。

更衣室は鍵付きのロッカーもあり。バスタオルはないが、タオルの備え付けがあり、自由に使えるのがありがたい。

広がりを感じられるレトロな雰囲気の温泉 

ホテル椿館大浴場

ホテル椿館本館の大浴場は独特な雰囲気。湯船が床に埋め込まれたかのような浴室で、タイルの色使いなど、どこかレトロな雰囲気。壁一面の窓の奥にさらに広がる洗い場と露天風呂、そして日本庭園が一体となった内から外に続く空間のつながりが広さを感じさせてくれる。

ホテル椿館大浴場

脱衣所は大きなガラス扉でつながっていて、さらに空間の広がりを感じさせる。洗い場は3箇所に別れて合計30箇所もある。大勢入っても、混雑する事はなさそうである。
しかし、こんな広い風呂が人でいっぱいになることがあるのかと思っていたが、その状況は意外に早くやってきた。訪れたのは日曜日の夕方5時前。その時は僕の他に1人しか入っていなかったが、17時を過ぎると、団体客が続々と入ってきた。17時を過ぎてから、続々と観光バスが旅館に到着しているようで、あっというまに、ざっと30人を越える人で風呂場は埋め尽くされた。・・・確かに30くらい洗い場が無いと足りなかったりするかも知れない。道後の温泉宿にはいくつか訪れたが、この椿館本館は最も団体客を受け入れている。
余談ではあるが、こういう観光客や地元の人に囲まれた時、その会話に耳を傾けるのがとても面白い。面白い旅や地元の情報が聞けたり、どこから来た人か話し言葉から想像してみるのも楽しい。裸の付き合いという言葉もあるが、ちょっとしたきっかけで、その話の輪に加わり、たのしい旅の交流をさせてもらえる事もある。

ホテル椿館温泉

道後温泉本館を模した湯釜から湯が注がれている。刻まれている句は、松山出身の俳人で、司馬遼太郎の小説「坂の上の雲」の主人公のひとり、正岡子規のもの。
ちょうど、湯釜の前の柱の下が一段高くなっていて、ここに腰掛けるのが特等席。正岡子規直筆と思われる碑文に、明治のレトロを感じながら、湯に包まれるのはとても気持ちが良い。
道後温泉は湯量はそんなに多くなく、「道後温泉本館」や「椿の湯」の共同浴場以外は、おおよそ「ろ過循環式」が採用されている。さらには、愛媛県条例で、必ず温泉は塩素消毒しないといけない。やや塩素臭さが感じられるのは残念。それでも湯あがりにはとっても体も温まり、お肌もスベスベサラサラだ。

日本庭園を見ながら湯に浸かれる露天風呂

ホテル椿館露天風呂

露天風呂。湯は熱め。小さな流れがある日本庭園を眺めながら浸かる湯は格別。明治レトロな雰囲気から一気に純和風に趣きが変わるが、これも和から洋に推移した明治時代の流れと感じるのも面白い。
ただし、少し離れた所にあるマンションなどからは結構露天風呂は丸見えだ。男湯だから御愛嬌のレベルではあるが・・・

ホテル椿館ぬる湯

露天風呂はもうひとつ「ぬる湯」がある。ここはぬるめの湯が楽しめる。外気に触れながら、ゆ~くりと浸かるにはもってこいの湯船だ。

湯上がりにゆっくりしたい大正ロマンを感じるレトロなホール

ホテル椿館ロビー

椿館の名物のロビー。まるで社交ホール自販機もあり、ここで湯あがりの休憩ができる。
ガス灯を模した照明があったり、レトロな明治時代を満喫できる。なおかつ、とても天井が高い吹き抜けになっていて、解放感も抜群だ。

ホテル椿館ロビー

大正ロマンを感じさせるホールの雰囲気をらに高めているオブジェの数々。古い時計に、ガス灯にレトロなシャンデリアや壁。
道後温泉といえば、夏目漱石の小説「坊ちゃん」で唯一、松山で素晴らしい所と称されたところ。その坊ちゃんに登場する「マドンナ」をモチーフにした明治時代の衣装の女性が多く描かれている。

フロントの女性の正装は、マドンナの衣装である袴。 そんなマドンナに扮した、袴着の女性スタッフが対応してくれる。袴着で丁寧に対応してくれる女性スタッフはとても奥ゆかしく、美しく思える。 明治時代のハイカラな女性の姿は、今の美しい女性が着てもとても絵になる。 旅の思い出に華を添えてくれるのは間違いないだろう。

【道後温泉の宿一覧】

ホテル椿館

住所: 愛媛県松山市道後鷺谷町5-32
電話: 089-945-1000
時間: 11:30~15:00、17:30~20:00
交通: 伊予鉄道「道後温泉駅」から徒歩10分
松山自動車道 ・松山ICより車で約20分
駐車場: 100台(日帰り温泉は無料・宿泊は1泊300円)
料金: 大人1000円、小学生500円
泉質: アルカリ性単純温泉
風呂: 内風呂 露天風呂
備品: タオル、ドライヤー、鍵付きロッカー、ボディソープ、シャンプー、リンス

【投稿時最終訪問 2011年1月】

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