浜脇温泉【広くて使いやすい公共浴場】
「浜脇温泉」は鉄輪と並び、古くから別府で温泉が湧いていた場所。浜辺から温泉が湧きだしていたことから名づけられたそうです。かつては多くの温泉旅館があった場所ですが、別府の最も東寄りにある温泉のひとつのため、別府観光から外れて現在では住宅地へと移行しています。そんな住宅地に様変わりしたかつての温泉地に、昔ながらの共同浴場「浜脇温泉」と多目的温泉保養館「湯都ピア浜脇」として生まれ変わりました。高崎山に最も近い温泉なので、登山の帰りに立ち寄るのに最適。しかも風情ある共同浴場かしっかりと体を洗える一般浴場かを選べ、どちらも厳選かけ流し。夜遅くまで営業しているので、大分から少し足を延ばしてということもできます。今回は共同浴場の「浜脇温泉」に入浴です。【おんせん県3湯目】
団地の中にある源泉かけ流しの「浜脇温泉」
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浜脇温泉は他の公共浴場と違い、団地やニュータウンのような集合住宅の一角にあります。通りすがりでは絶対にその存在に気づけません。こんなところに源泉掛け流しの温泉があるのも、別府ならではの光景なのでしょう。江戸時代から温泉地として浜脇温泉も賑わっていましたが、別府の中心に観光エリアが移るなか、平成3年に集合住宅が建設され、多くあった温泉旅館が浜脇温泉と湯都ピアに集約されました。
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団地が取り囲む広場に浜脇温泉と多目的温泉保養館「湯都ピア浜脇」の2つの日帰り湯があります。観光客がゆっくりと体まで洗うなら湯都ピアの方が良いでしょう。広場の一角には平安時代につくられたる浜脇薬師如来像が祀られています。別府市にある仏像でも最古のもののひとつとされています。
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浜脇温泉は市営温泉としては珍しく深夜1時まで営業しています。その分清掃は14〜15時に行われるので注意が必要。逆に言えば、15時が一番湯の時間となり、オープン前には入口前のベンチは新鮮な湯を待つ結構地元の人で賑わいます。
公共浴場ながら広くて設備の整った浜脇温泉
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浜脇温泉の浴場。別府の公共浴場の中でもかなりの広さで、ホテルの温泉と思えるくらい。とはいえ、一段下がった浴室と脱衣場と一体型の別府公共浴場の一般的なスタイルになっています。100円ロッカーは10個ありますが、湯船からは鍵なしロッカーが見えますので使う人はほとんどいません。島のようにロッカーがなっているので、風呂側(入口から反対側)を使えばかなり安心です。
ぬる湯とあつ湯に分けられた湯船。別府の温泉としては比較的どちらもぬるめ。カランからの加水がかなりあるが、でゆっくりと浸かれました。湯は透明でサラサラ、それでも別府の温泉の香りが仄かに漂い、寒い時に入っても長い間ポカポカが続きます。
洗い場は4カ所で、お湯と水のカランがあるだけです。それでも共同浴場としては施設は充実で、体や髪もしっかりと洗えます。
更衣室にはベンチ2つと洗面台が2つ。外で買うのと変わらない値段個自販機もあるのが便利です。ドライヤーはレンタルでも持ち込んでも使用料50円。レンタル代というより電気代です。
体洗える度 3
施設快適度 4
泉質充実度 4
アプローチ 4
■浜脇温泉すぐのネコが暮らす人気温泉旅館
浜脇温泉
住所: 大分県別府市浜脇1-8-20
電話: 0977-25-8118
休み: 第3月曜日
営業時間: 6:30~25:00
(14:00~15:00は清掃)
料金: 200円(温泉のみ利用・小学生以下は300円)
交通: 東九州自動車道・別府ICから約20分
JR東別府駅・徒歩6分
駐車場: 市営浜脇駐車場(地下)37台・1時間150円
付帯施設: 100円ロッカー、自販機、ドライヤー(50円)
【投稿時最終訪問 2025年1月】