宮川製麺所【讃岐うどんの美味しさ直球勝負の大人気店】

本場讃岐うどんの店の人気店は個性的なお店が多い。人気の「宮川製麺所」も住宅地の中の小さなお店。そのうどんの美味しさで朝から多くの人が訪れる。
善通寺インターより走ること約10分。車は細い住宅街の中をさまよい、やっと見つけたのは小さな製麺所。ここが「宮川製麺所」だ。店の前の月極めの駐車場がほぼ全面、この製麺所の駐車場になっている。一目見ただけでは、ここでうどんが食べられるとは思えない。ただの町の食品加工場のようだ。

訪れたのは朝一番。まだ午前9時になったばかりだ。それでもひっきりなしにお客さんが店の中に入っていく。すでに店の中は満員。うどんの玉を入れてもらうのに列ができている。
厨房の入り口でおばちゃんが聞いてくる。「大?小?」このぶっきらぼうな聞き方が、いかにも小さな製麺所といった感じ。うどんのサイズを告げると、用意していたうどんの玉をつかんで器に入れてくれる。朝一番なので「小」を頼み、自分でうどんを湯がいて温めなおす。そして、暖かいダシを自分でよそって「あつあつ」(熱い麺と熱いダシ)で頂く。

ネギと天かすを入れたかけうどん。天かすと薬味は無料だ。もちろんセルフなのでお好みの量で。暖かいうどんはとてもやわらかく、朝いちばんの胃袋にはとても優しい。そして何より、だしがとてもおいしくて、ずるずるっと一気にいただけた。イリコがたっぷりと入っているそうで、この味の深さは何とも言えないくらい絶品。これでなんと120円。なんという安さだ。

店内の様子。50年近く営業しているこの店には、すでに歴史を感じることができる。次々にお客さんが入ってくる。昼ごろには行列ができ、昼過ぎには麺が売り切れて閉店になるそうだ。朝いちばんからでもすごい熱気に包まれた人気店。普通に住宅街の中にある小さな店を探し出して頂く絶品のダシに包まれたうどん。とてもおいしかった。