UCCコーヒー博物館
誰もが知っているコーヒーメーカー、UCCこと上島珈琲。創業の地であり、本社がある神戸市に「コーヒーのすばらしさを一人でも多くの人に伝えたい」と設立されたのが「UCCコーヒー博物館」です。コーヒーの歴史や文化、コーヒーの魅力を紹介する施設なのです。
1UCCコーヒー博物館は神戸の人工島ポートアイランドの中にあります。向かいにはIKEA、隣にはバンドー神戸青少年科学館があるので、あわせて訪れれば家族で1日中楽しめます。ちなみにランチはIKEAのレストランが便利です。駐車場はありませんが、ポートライナー南公園駅下車すぐ。買い物や学習にはもってこいの場所です。
1階は展示や試飲イベントが充実
1階のホールに隣接した展示室はコーヒーの文化を紹介しています。落ち着いた雰囲気の中、切手や音楽、小説などに登場するコーヒーが紹介されています。様々なコーヒーカップやアニメ「エヴァンゲリオン」の作中に登場したコラボ缶など。ツイッターやインスタ向けの小物もあります。
様々なテーマに基づき、コーヒーの違いをテイスティングするコーナーがあります。1日に数回、デミタスカップに入れられたコーヒーをテイスティングし、その味の違いを楽しめます。このときのお題は「等級の違い」コーヒー豆の良し悪しで定められた等級の良いものと悪いものを飲み比べます。確かに味が違うことがわかります。
コーヒーのすべてがわかる充実の展示
円形の吹き抜けをエスカレーターで最上階まで登り、スロープでゆっくりと下りながら6つの展示を見ていく構造です。吹き抜けのホールで一際目につくのが、コーヒーの粉を漉き込んだ手すき和紙の光の柱。優しいコーヒーの色を館内に降り注がせています。
まずはコーヒーの起源の展示室。コーヒーがいかにして世界中で飲まれるようになったかその起源と歴史を学びます。
世界中のコーヒーの産地情報など、大きなタブレット画面で知ることができます。また、手持ちのスマホでも館内で様々な解説を聞けるようになっており、新しい技術も導入されています。
コーヒーの栽培の展示室。コーヒー豆がどのようにしてコーヒーになるかななど知ることができます。
鑑定の展示室には世界のコーヒー麻袋が並べられたスロープを下って入ります。ここではコーヒーの鑑定がどのように行われているか、コーヒー鑑定士のお仕事などを見ることができます。鑑定されたコーヒーは麻袋に詰められて世界中へと運ばれます。
焙煎の展示室。生豆を炒ることで、コーヒー特有の色や味わい、香りをつくり出す工程を紹介しています。焙煎はコーヒーの味を左右する重要な工程で、焙煎度により味はさまざまに変化します。世界の地域で使われていた昔の焙煎機も展示されています。
抽出の展示室では、コーヒーを美味しく飲むための道具であるコーヒーミルやパーコレーターまで昔のものから最新式まで、ずらりと並んでいて面白いです。コーヒーの淹れ方にも注目です。
UCCについてもいろいろと知れる
館内には、なんとジャマイカの領事館の分室らしき「在神戸ジャマイカ名誉領事館」があります。コーヒーの輸入でUCCとは深い繋がりがあるそうですが、一企業の博物館の中に領事館があるのは面白いですね。
ギャラリーにはUCCのかつての商品がずらりとならんでいます。懐かしく思えるものもあれば、初めて見るような年代物まで。製品の遷移がわかると面白いです。
UCCな歴代テレビCMを見ることができます。お父さん世代なら思わず懐かしく思うものがいっぱい。小学生の娘は昔のCMを興味深そうに見ていました。
クイズに挑戦やコーヒーショッピングも
館内を一通り楽しんだら、コーヒー博士認定クイズに挑戦！なかなか難しいですが、何度かチャレンジできるので、かなりの高確率でクリアできます。合格者すれば「コーヒー博士認定証」という顔写真入りの認定証が発行され、それを持参すれば1年間無料でコーヒー博物館に、入場できるのです。
1階のショップでは、コーヒーの木や麻袋入りコーヒーなど、UCCらしい珍しい品が販売されています。自分へのご褒美、お土産はもちろん、ギフトにももってこいの品ぞろえてす。
UCC直営こだわりのカフェを満喫
コーヒー博物館には喫茶室「コーヒーロード」が併設されています。コーヒーメーカーが出す喫茶店で、とにかくこだわりのコーヒーが楽しめるのです。メニューのほとんどがコーヒーですが、子供用のジュースもあります。
コーヒー鑑定士のプロが焙煎した豆をコーヒーマイスターがお好みの器具で抽出したコーヒーを楽しめるので、コーヒー通にはたまらないことでしょう。また、一般の店頭に並ぶことがない貴重なコーヒー豆の販売もされています。
アイス・ジュレ・オーレ(560円)本格的なコーヒー以外のメニューでは、アレンジされたコーヒーを楽しむことができます。味も本格的です。
アイス・ウインナー(500円)コーヒーゼリーのように見えますが、クリームがコーヒーに溶けずに、コーヒーの上にとどまり、分厚い層になっている絶品。コーヒは水出しで丁寧に抽出されており、上質な酸味が大人の味をひきたたてています。
コーヒーの知識も味も楽しめるUCCコーヒー博物館。とてもお得で楽しいミュージアムでした。
UCC博物館の観光と宿泊情報
UCCコーヒー博物館があるポートアイランドやその対岸のハーバーランドは、神戸を代表する港町エリアで、様々な有名ホテルが建ち並んでいます。神戸の美しい夜景を堪能するには、このエリアでの宿泊がお勧めです。
UCCコーヒー博物館
住所: 神戸市中央区港島中町6丁目6-2
電話: 078-302-8880
料金: 大人300円、中学生以下無料
休み: 毎週月曜日（月曜日が祝日の場合は翌日）・年末年始
営業時間: 10:00～17:00（入館は16:30まで）
交通: 新神戸交通ポートライナー「南公園」駅徒歩1分
阪神高速・京橋ICより車で約7分
駐車場:なし
【投稿時最終訪問 2017年9月】
