谷中ヒマラヤスギと大名時計博物館

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寺町、下町の雰囲気を色濃く残す東京の谷中の趣のある風景のひとつが「谷中ヒマラヤスギ」です。そして多くの幕末に活躍した歴史上の人物か眠る谷中で、江戸時代の大名たちが好んで使ったからくり時計を収集して「大名時計博物館」もあり、どちらも東京の中心とは思えない風情を感じる場所です。

寺町の真ん中に鎮座するヒマラヤスギの大木

谷中の寺町

東京の寺町とも呼ばれる谷中。細い道が多く、寺や神社、広大な墓地が点在し、とても趣のある細い路地が多い散策にはもってこいのエリアです。

谷中のヒマラヤスギ

やってきました、谷中のヒマラヤスギ・・・って、ええ~??

まるで森のように道や家屋の上に広大な葉を広げている写真とは全く違う寒々しいお姿。付近のランドマークともいえる巨木ですが、何がどうなってこうなった??

谷中のヒマラヤスギ

再開発で伐採の計画が何度も上がったのですが、地元の方の運動によってこの場所に残り根を張り続けていました。何度も何度も守られてきたのになぜこのような姿に。ついに行政が強硬手段に出たのかと思ったのですが、実は2019年の台風19号で、巨大な幹の1つが折れてしまったそうです。あまりにも巨大な木が民家や道路の上を覆っていることで危険性が高くなったため、やむを得ず2020年11月に大規模な剪定が行われました。

谷中のヒマラヤスギ

高さ20mの大木、さぞ昔からあるのかと思いきや樹齢はわずか100年。木の下にあるパン屋「みかど」の店主の祖父が鉢植えで店の前に置いていた杉が鉢を破壊し、ここまで大きくなったそうです。

谷中のヒマラヤスギ

訪問したのは剪定からわずか1か月後。切られたばかりのヒマラヤスギの姿は痛々しく、思っていた姿と全く違ったのでかなり衝撃的でした。もう少し早くここに訪れられたらと後悔です。とはいえ、木が切られたわけではなく、まだまだ若く元気な木です。これからまた少しずつ緑を増やしていってくれればと思います。

谷中のヒマラヤ杉

場所: 東京都台東区谷中1-6-15
電話: 03-3821-0586(みかどパン店)
営業時間: 24時間
休業日: なし
交通: 東京メトロ千代田線・根津駅より徒歩8分
料金: 無料
駐車場: なし

タイムスリップしたかのようなレトロな大名時計博物館

大名時計博物館

谷中のヒマラヤ杉の近くには「大名時計博物館」があります。重厚な門の中は、住宅地にありながら森のような広い庭。時間が止まったかのような不思議な空間で、看板があるも入っていいのか少し戸惑ってしまいます。

大名時計博物館

門をくぐると、日本庭園の趣を感じさせながらもまるで山の中のような草木の濃密さ。付近から隔離それた空間で、ここが東京23区のど真ん中とはとても思えません。

大名時計博物館

敷地の中にはレンガ壁の蔵があります。重厚な鉄壁の中にどんなお宝が眠っているのかとても気になってしまいます。

大名時計博物館

大名時計博物館の建物は木々が生い茂る敷地の奥にあります。中には江戸時代の大名が重用した時計師たちが作り上げた見事な櫓時計、台時計、枕時計などが並びます。外観は失礼ながら入っていいのか迷ってしまいますが、中には江戸時代の技術を結集して造られた職人渾身の作品が並んでおり、ついつい見入ってしまいます。谷中散策の雰囲気を盛り上げる、趣ある博物館です。

大名時計博物館

住所: 東京都台東区谷中2-1-27
電話: 03-3821-6913
営業時間: 10:00~16:00
休業日: 毎週月曜日、7/1~9/30、12/25~1/14
料金: 300円
交通: 東京メトロ千代田線・根津駅より徒歩8分
駐車場: なし

【投稿時最終訪問 2020年12月】

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