東海大学海洋科学博物館【2023年3月31日閉館】

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富士山を望む景勝地として知られる三保の松原。その近くにある「東海大学海洋科学博物館」は東海大学の海洋研究・教育施設の一角を博物館として開放し、研究成果などを展示している水族館。隣接する「東海大学自然史博物館」とあわせて多くの観光客や子連れ、そして学校の社会見学や三保の松原とあわせた修学旅行の観光に利用されています。その2施設が2023年3月31日をもって閉館され、50余年の歴史に幕を閉じます。以後は教育目的の社会見学に限られ、一般開放される有料見学施設としては2026年4月にオープン予定の「海洋・地球総合ミュージアム(仮称)」に引き継がれます。実はこの海洋科学博物館、私も30年以上前に修学旅行でこの施設を見学しました。閉館することを知ったので、旅の途中、時間を作って立ち寄りました。

富士山を望む三保に建つ海洋博物館

東海大学海洋科学博物館

三保の松原から車で10分ほどの場所に東海大学海洋科学博物館はあります。人気サッカーチーム、清水エスパルスの本拠地・練習グラウンドがすぐ横にあるので、選手を近くで見かけることもあるかも?

建物の斜向かいには東海大学自然史博物館もあるので、時間があればどちらも見学したいです。

東海大学海洋科学博物館

エントランスの前には長い水槽がありますが、何も泳いではいません。中には波が立っており、波が海の中を進む様子を観察することができます。

珊瑚礁の熱帯魚やかわいいウツボが人気の展示室

東海大学海洋科学博物館きらきら☆ラグーン

エントランスを入って最初の展示室が「きらきら☆ラグーン」

サンゴ礁を中心とした境熱帯・亜熱帯域に住む生物のを展示しています。水槽の下や中から魚をのぞき込んだり、ポンプを押すと波を起こせる水槽もあり、実際に生き物がどのように生活しているのかを観察することが出来ます。

東海大学海洋科学博物館ウツボ

2つの水槽をつなぐパイプに気持ちよく居座るウツボ。この中でじっとしていることが多く、ウツボの姿をじっくりと観察したり、一緒に寝転んで記念写真を撮る人もいる人気スポットです。

様々な角度から見学できる大水槽

東海大学海洋科学博物館大水槽

海洋科学博物川のメインとなるのが大水槽。全面ガラス張りの巨柱状の10m×10m×6mの巨大なサイズで、薄暗い空間に輝くような海の中で多くの魚が泳ぐ幻想的な光景を見せてくれます。また、水槽は4つの海中景観に分かれており、水槽をぐるりと一周するとバラエティーに富んだ水中風景を見ることができます。

東海大学海洋科学博物館大水槽

水槽のガラスにはにはメジャーや水深表示が貼り付けられている場所もあります。どれくらいの深さで魚たちが泳いでいるのか、メジャーの前を通りすぎた魚の大きさがどれくらいなのかわかるようになっています。まさに博物館といえる、研究的な仕組みです。

東海大学海洋科学博物館大水槽地下通路

大水槽の下には通路が設けられており、階段を下りて通り抜けることができます。

東海大学海洋科学博物館地下通路

通路にはいくつも観察用の窓が設けられており、水槽の内側下部から魚を眺めることができます。水槽中央の岩場に身を隠している魚の姿なども観察することができます。

東海大学海洋科学博物館スロープ

大水槽の部屋にはスロープが設けられており、高さ6mの水槽上部を泳ぐ魚を同じ目線から観察することができます。スロープの下には駿河湾で採集された希少な深海魚のリュウグウノツカイの標本が展示されており、体長5m前後の雌雄の2体が並んでいる様はまさに驚きです。

東海大学海洋科学博物館大水槽上部

スロープ上の2階からは水面近くに泳ぐ魚の姿を間近に見られます。こうやって色んな角度から魚の生態を眺めることができるのは楽しく、いかにも研究施設らしいと感じます。

東海大学海洋科学博物館クラゲギャラリー

大水槽の一角にはクラゲギャラリーがあります。ゆらゆらと動くクラゲは幻想的。プランクトンのような生まれたて幼体やクラゲの飼育方法も展示されたおり、癒しだけではなくふむふむと興味も抱く空間です。

東海大学海洋科学博物館チビッ子たんけんたい入口

チビッ子たんけんたいの入口。これはお子さまは入らないといけません。

東海大学海洋科学博物館チビッ子たんけんたい

中は狭い天井で青いライトと映像が流れる幻想的な空間。スロープの下の空間を使った、子供が喜びそうな秘密基地のような場所です。

津波の恐ろしさを模型の実験で体験

東海大学海洋科学博物館津波実験

大水槽の部屋には津波実験水槽と示された扉があります。ここから屋外に出て、津波の発生のメカニズムや津波の驚異を知ることができます。10~16時の間、毎時00分に実験が行われます。

東海大学海洋科学博物館津波実験水槽

実験は2回行われます。1回目は海底が急激に隆起した場合、2回目は陥没した場合。特に2回目の海底陥没の場合、津波到達前に恐ろしいほどの引き波が起きます。海の底が遠くまで見えるくらい異常なほど海が引き、なくなった海水を一気に埋めるように押し寄せる津波はかなり強烈で驚きます。同じ津波でも、発生の原因や地形によって、その威力や性質が全く違います。

東日本大震災の津波の映像でその驚異は知ることとなっていますが、目の前で高さ10mを想定したリアルに起こる小さな津波には改めてその恐ろしさを感じます。

日本一深い駿河湾の生き物たち

東海大学海洋科学博物館駿河湾のいきもの

大水槽の次の部屋には、日本一深い湾である駿河湾に暮らす多種多様な生きものを展示しています。浅い場所に住む生き物から順を追って深い海の生き物へと順を追って水槽が続いています。水深が深くなるにつれて、どんな生き物が住んでいるのかわかる興味深い展示です。

東海大学海洋科学博物館深海生物標本

駿河湾の深海生物の標本も展示されています。深海魚の名前はもちろん、どのような特徴があるのかも書かれていて、思わずへぇ~と見入ってしまいます。

東海大学海洋科学博物館イワシの水槽

イワシの群れの水槽もあり、決まった方向に乱れなく泳ぎ続けるその姿を見ていると、癒されながらも生命の神秘を感じてしまいます。

誰もが癒されるくまのみ水族館

東海大学海洋科学博物館くまのみ水族館入口

続いて展示は「くまのみ水族館」となります。小さなスペースですが、ここはとても癒しなのです。

東海大学海洋科学博物館くまのみ水族館

くまのみ水族館の中央には円柱状の水槽があり、そこにはいっぱいのクマノミが泳いでいます。水槽の周りにはベンチがあり、ゆらゆらと泳ぐクマノミたちの美しい姿を心行くまで座って堪能できます。今はコロナ禍で封鎖になっていますが、円柱状の水槽の中央部には入ることができ、360度をクマノミに囲まれた幻想的な風景を楽しむこともできます。

東海大学海洋科学博物館くまのみ水族館

普段はイソキンチャクの周りに雌雄の2体で住んでいるクマノミ。このようにたくさんのクマノミが水中を恩酔いでいる姿はあまり見ることが出来ません。とても愛らしい姿に癒されます。

水族館のバックヤードやクマノミの赤ちゃん

東海大学海洋科学博物館バックヤード

くまのみ水族館の裏側へ回ると、仕切り越しに水族館のバックヤードを観察することが出来ます。様々な機会や水槽が置かれている無機質な空間はまるで秘密工場のようです。ここでは世界で初めてカクレクマノミの繁殖・育成に成功しており、仕切りガラスの前にはクマノミの赤ちゃんがいっぱい泳いでいる水槽が置かれています。小さな赤ちゃんクマノミが精いっぱい泳いでいる姿は微笑ましくもあり、いつ孵化したかも書かれており、生後何日の姿かもわかるようになっています。

東海大学海洋科学博物館バックヤード機械室

バックヤードの見学スペースの足元は格子状になっており、その下には機械室の様子が見ることが出来ます。水族館の裏側がどうなっているのか垣間見ることができる、興味深い場所です。

とても充実した海の科学博物館

東海大学海洋科学博物館マリンサイエンスホール

1階の水族館を一回りすると、ホールに戻ってきます。ここから2階の科学博物館へと進みます。最初に訪れるのは「マリンサイエンスホール」。海に関することを科学的な展示で楽しく学べます。

東海大学海洋科学博物館シロナガスクジラの全身骨格標本

海に住む大型の生物の標本や骨格も展示されています。目玉の全長18.6mもある巨大なピグミーシロナガスクジラの全身骨格標本を始め、雌雄そろった深海ザメ、メガマウスの標本など、珍しく貴重なものが多くあります。

東海大学海洋科学博物館研究ラボ

研究ラボを模したコーナーもあり、研究者になった気分で海について楽しく学べます。収納されている様々な資料を持ち出して、興味があればその資料を使ってさらに詳しく内容を知ることができます。

まさかのメカ水族館は子供に大人気

東海大学海洋科学博物館メクアクアリウム

続いて訪れるのは「メクアクアリウム」。海の生物の体を参考に作られた多くのメカニマルという機械が、水槽の中や展示台の上にいます。どのようにその生物が移動しているかをメカの動きで再現しています。

東海大学海洋科学博物館メカニマル

メクアリウムには、備え付けられたコントローラーで操縦できるメカニマルがあります。実際に操作してみることで、その生き物の仕組みをさらに実感できます。

水族館と科学博物館、両方を楽しめる東海大学海洋科学博物館。あとわずかな期間しか楽しめませんが、機会があればぜひご訪問下さい。

■三保の松原近くのホテル

東海大学海洋科学博物館

住所: 静岡県静岡市清水区三保 2389
電話: 054-334-2385
営業時間: 9:00~17:00(最終入館時16:30)
休業日: 毎週火曜日(祝日の場合は営業)、年末
交通: 東名高速道路・清水/静岡ICより約30分
料金: 大人1500円(共通券1800円)、子供750円(共通券900円)
駐車場: 1日500円

【投稿時最終訪問 2022年7月】

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