淡路ごちそう館御食国 【赤レンガ倉庫レストラン】

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「御食国」と書いて「みけつくに」と読む。太古の日本、朝廷に食物を献上した地域・国の事がこう呼ばれている。日本で最も大きい島、淡路島もかつては、志摩・若狭などと並んで「御食国」と呼ばれていた場所。玉ねぎはもちろん有名だが、タコをはじめとする海産物や淡路ビーフなどの肉牛などの産地でもある。まさに淡路島は現代においても「御食国」と呼ぶにはふさわしい、食の宝庫といえる。そんな淡路島の食材をふんだんに使った美味しい料理を赤レンガ倉庫で頂ける人気のレストランが「淡路ごちそう館御食国」だ。

淡路ごちそう館御食国

そんな淡路島の中心、洲本市のこれまた中心部に歴史のあるレンガ造りの洋館が佇んでいる。とても目をひくレンガ造りの建物で、夜になると見事にライトアップされる。島の闇の中に見事に浮かび上がる大正レトロ。それは凄まじいまでの存在感を放つこの建物が「淡路ごちそう館御食国」だ。大正5年建築の赤レンガの工場を改装したもので、その外観はとても歴史を感じる。そして何よりも「御食国」という名前。初めて目にすると、何と読めばいいか分からない名前。しかし、その名前が淡路島の美食の代名詞だとわかると、レトロな外観と相伴って猛烈に食欲を刺激される。

淡路ごちそう館御食国店内

以前は工場として使っていただけあり、店内はとても広く開放的。開放感を演出しているのは14.5mもある高い天井。当時のままの赤レンガの壁も多く残り、丸窓にはステンドグラスなどもあつらわれている。

淡路ごちそう館御食国店内

広い店内には多くのテーブルがあり、おいしい食事を求めた人でとても賑わっている。ちょうどレトロなレンガ壁が迫る店のコーナーの席が取れた。赤レンガの壁に、高い天井からぶら下がる電球。レトロと心地の良い開放感に漂う、美味しい食事の香は至極の贅沢。
さて、この「御食国」のメニュー、とてもいい食材を使ったとってもおいしそうなものが並んでいる。その分ちょと値段も高めだ。実はこの店に訪れるのは僕は2回目。以前は大奮発して美味しい食事を楽しんだ。今回は、はたして安くておいしい料理はメニューにあるかとちょっとドキドキしながら訪れたのだが・・・
なんと、期間限定で秋のディナーバイキングが実施されているではないか。90分制でドリンクバー付。美味しい料理を気兼ねなくいっぱい食べられる。料金は1800円とやや高めだが、『その分食べればいい』というのが我が家のオキテ。ここからは美味しい料理の単価を1円でも下げるべく、美味しい格闘が始まった。

淡路ごちそう館御食国バイキング

【1皿目】
まずはどどーんと腹にくるものを。ビーフカレーはよく煮込まれていて味がとっても深くてかなりいける。牛肉もとっても美味。牛スジコロッケ・牛肉とマッシュポテトのグラタン・カンボジア風ソーセージなど、どれも美味。写真にはないが、オニオンスープもやはり外せない。

淡路ごちそう館御食国バイキング

【2皿目】
サーモンマリネ・牛スジと冬瓜煮。こちらも美味しくガッツリといただきました。

淡路ごちそう館御食国バイキング

【3皿目】
鳥モモ肉のマスタードパン粉焼き・一口カツ・シュウマイ・ピサ・焼そばこのあたりになると、ジャンクフードにも挑戦。後はお見せできないくらい見苦しい皿の状態なので割愛。

淡路ごちそう館御食国バイキング

【?皿目】
コーヒー・アイスクリーム・紅茶のシフォンケーキ。何皿食べただろう。最後には大慌てでデザートを頂く。ちょうど食べ終わった頃に90分経過。美味しいので、どんどん食べられました。

バイキングになると食事の質がかなり落ちる店もある中、この「御食国」ではとてもおいしかった。他のお客さんが頼んでいるバイキング以外のレギュラーメニューもとってもおいしそう。淡路島の美食の代名詞を冠した店名は、その名に恥じないものだった。
また、館内には淡路島のおいしい特産品を豊富に取り扱う物産コーナーもある。ここでお土産を求めるのもよさそうだった。

アルチザンスクエア

さて、いっぱい食べたので腹ごなしに少し散策。美味しい食事を頂いていた時から窓越しに気になっていた、「御食国」の後にあるライトアップされた場所に訪れた。ここは「Time After Time」というレストランの庭(建物は写真左側にあり写っていません)白を基調とたモダンな建物にはオープンテラスも設けられ、先ほど訪れた「御食国」にも劣らないくらい、大勢の人で賑わっている。後ろのレトロな建物は「アルチザンスクエア」という複合商業施設と「洲本図書館」。いずれも「御食国」と同じく、レンガ造りの紡績工場を改装してつくられた施設だ。モダンな空間とレトロな建物。島の涼しい秋の夜風に浮かび上がる風景は、遠い異国に来た気分にしてくれる、とても素敵なものだった。

洲本の観光・宿泊情報

洲本付近の宿といえばやはり、三熊山山麓にある「洲本温泉」がお勧め。淡路島はもちろん、関西でも指折りの温泉地で、海を望みながら浸かる極上の温泉が人気。もちろん淡路島の海の幸はもちろん、山の幸や淡路牛などを使った料理も楽しめます。夏は海水浴の基地としても多くの人が訪れます。

【ネット予約可能な洲本温泉の宿一覧】

淡路ごちそう館御食国

住所: 兵庫県洲本市塩屋1-1-8
電話: 0799-26-1133
休み: 第2・3水曜(8月は無休)
営業時間: ランチ 11:30~14:30
     ディナー 17:00~20:00
交通: 神戸淡路鳴門自動車道・洲本ICより車で約10分
   JR神戸線舞子駅から淡路交通バス洲本高速バスセンター行きで56分、終点下車すぐ
席数: 120席
駐車場: 東側に隣接する市営駐車場を利用(有料・200台)
メニュー: 淡路牛御前 3980円
     和牛陶板焼きセット 2580円
     和牛炭火焼タタキセット 1800円
     やわらかトンカツセット 1540円
     若鳥の唐揚セット 1380円
     御造り盛り合わせセット 2480円
     海鮮丼セット 1980円
     海老フライセット 1980円
     御食国ビーフカレーセット 1480円

【投稿時最終訪問 2008年9月】

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