灘黒岩水仙郷【淡路島の有名水仙畑】

花と島と呼ばれる淡路島。温暖な気候の島には多くの花の名所があり、訪れる人々の目を楽しませてくれます。冬の花畑といえば水仙ですが、淡路島は越前海岸(福井県)、鋸南町(千葉県)と並ぶ日本三大水仙群生地のひとつ。淡路島の南部には「立川水仙郷」と「灘黒岩水仙郷」のふたつのスイセン畑があります。どちらも見事な水仙を楽しめますが。海の眺めが多く、様々な意味でアクセスしやすい灘黒岩水仙郷を今回紹介します。

見頃は1月末の灘黒岩水仙郷

灘黒岩水仙郷

灘黒岩スイセン郷の見頃は例年1月末頃。この時期には多くの観光客が訪れます。駐車場は行列ができるので、少し離れた何ヵ所かの臨時駐車場に無料シャトルバスが運行しています。クルマでのアクセスは道が広く、駐車場待ちの列に入りやすい福良側(南側)からがオススメ。道の駅福良からも有料のシャトルバスが運行しています。

灘黒岩水仙郷駐車場

スイセン畑へは谷間の駐車場からつづら折りに坂道を登っていきます。谷間のスイセン畑は時間帯によって日が当たりません。谷の上まで出れば、日が当たり海が見下ろせる南側斜面に出られます。そこまで頑張って登りましょう。付近には水仙の爽やかな香りが漂っていて、とても心地よいです。

淡路島の山々と水仙畑が織り成す風景

灘黒岩水仙郷

登り坂から振り返ると、広大な淡路島の山々と深い谷。淡路島でも最も高い山が近いこともあり、ここが島かと疑ってしまうほどの雄大な山容を望む事ができます。急峻な斜面に咲く野生の水仙はなんと500万本。そのスケールには圧倒されます。

灘黒岩水仙郷

谷間のスイセンは日向に比べてゆっくりと花をつけてるので、長い期間一面の満開を楽しめます。光が射し込むと、華麗な花々は舞台でスポットライトを浴びる女優のように、とても美しく輝きます。

青い海をバックに広がる美しい水仙畑 

灘黒岩水仙郷

斜面を登り谷の上部にでると、一気に視界が開けます。目の前には真っ青な海。穏やかな淡路島の風景がとっても気持ちよく感じられます。寒い中にも暖かい日差しと眩い光が、少し早めの春をも感じさせてくれます。

灘黒岩水仙郷

スイセン畑の向こうに浮かぶ沼島(ぬしま)。人口500人ほどの漁業の島で、淡路島と定期航路で結ばれています。淡路島の南、太平洋と大阪湾の入口に面した風景は温暖で、美しい島の風景を楽しませてくれます。

灘黒岩水仙郷

青い海に緑のスイセン畑のコントラスト。ワンポイントのように黄色を含んだ純白の水仙の花が輝く宝石のように散りばめられ、眩いばかりの美しさです。

灘黒岩水仙郷

水仙の花が飾る淡路島の海岸線。ふらっと旅に出たくなるような、旅情あふれる冬の風景が広がります。

灘黒岩水仙郷

スイセン畑の中には満開の梅も。蒼い海を背にした梅とスイセンの真っ白な花のコラボ、そして緑のじゅうたんが織りなす美しい風景。水仙のさわやかな香り、梅の香ばしい香りが潮風にかき混ぜられ、心地よく鼻孔をくすぐります。

灘黒岩水仙郷

最後は南側の斜面を海に向かって下って行きます。潮騒と海面のきらめきを感じながらの下り道。水仙に囲まれながら進む遊歩道は、登りとは違ってとっても気持ちがよいです。

淡路島の水仙畑は春の訪れを少し先取り

灘黒岩水仙郷

海に下る途中、見上げるスイセン畑。青い海の次は青い空とのコントラスト。海に向いていた光に照らされた水仙の表情もしっかりと下り道では見ることができます。

灘黒岩水仙郷

海の青、スイセン畑の緑、梅の赤。冬とは思えない原色の共演はとても美しく、早々と春の訪れを感じてしまうくらいです。

灘黒岩水仙郷

一面に咲き誇る水仙の花に、スポットライトのように夕陽が射し込むと、その美しさが更に際立ちます。

灘黒岩水仙郷

夕方の光にまっ白な水仙がわずかに色づきます。午前中は谷間に射し込む光、午後は海に沈む夕日に照らされる色づいた風景。時間によってさまざまなスイセン畑の表情を楽しむ事ができます。

灘黒岩水仙郷

斜面を下りきると、売店などが入る建物のテラスに出て来ます。美しい海を眺めながらひと休憩もできます。

灘黒岩水仙郷売店

建物の2階には小さな土産店と食堂。軽食の販売がありますので、車に戻るまでにお腹ペコペコや、暖かいものが欲しい時にはありがたいです。
さて、もうひとつの立川水仙郷ですが、ここは谷間にあるので海の眺めやや少なく日陰になることがあるので、写真を撮る方には向いていませんが、谷底まで車でアプローチできるうえ、散策路も舗装され穏やかな道なので、ベビーカーでの子連れやお年寄りの方には散策がしやすいメリットがあります。ただし、アクセスは細く曲がりくねった山道を通ることと、「淡路島ナゾのパラダイス」という18禁の俗に言う秘宝館がある昭和のニオイプンプンの場所です。車の運転が苦手な方や、子連れにはやや近寄りにくい場所かもしれません。スイセンの種類は立川水仙郷の方が多く花期が長いので、2月過ぎてからの訪問は良いのかもしれません。こちらも入場料は500円です。

淡路島南部の観光・宿泊情報

淡路島南部はうず潮で有名な鳴門海峡に面しており、美味しい海の幸はもちろん、温泉を楽しめるホテルや宿があります。

■ 淡路島南部のホテル・宿一覧

灘黒岩水仙郷

場所: 兵庫県南あわじ市灘黒岩2
電話: 0799-56-0720
営業時間: 9:00~17:00
開園日: 12月下旬~2月下旬
休業日: 無休
交通: 神戸淡路鳴門自動車道・三原ICもしくは淡路南ICより約40分
料金: 大人500円 子供300円
駐車場: 50台 (無料・臨時駐車場260台)

【投稿時最終訪問 2016年11月】

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