紅葉の神戸市立森林植物園【見頃11月初旬~中旬】
六甲山の中腹にある「神戸森林植物園」。広い敷地の中には美しい森はもちろん、遊具広場や池などがあり、一日中楽しめるアウトドアスポット。秋には紅葉が美しく、神戸の紅葉の名所となっています。紅葉の見頃は11月上旬~中旬です。
エントランス付近はまるでヨーロッパの森
森林植物園入口付近には管理棟や売店、展示施設が集まっています。この付近は見事な針葉樹林の森になっており、これからの散策へ楽しく誘ってくれます。
入園口近くの「森林展示館」では世界一の巨木である樹齢約2000年のジャイアントセコイアの輪切りをはじめ、六甲山や園内の自然が紹介されています。森の雑貨店があり、神戸や六甲山のお土産も販売されているので、是非立ち寄っておきたい施設です。
森林展示館の並びには「森のカフェル・ピック」があります。北欧の森の中のカフェといった雰囲気で、とても日常離れしています。外のテラス席で森の雰囲気を楽しみながらのティータイムは素敵な時間を楽しめます。近くの牧場でとれた乳製品を使ったメニューが人気のお店です。
モミジの紅葉が美しいアジサイ坂をくだると広場にでます。アジサイ坂の紅葉は少し早く、まだ見頃ではありませんでした。紅葉が見頃になると、ライトアップされとても美しくなります。
紅葉が美しい長谷池は森林公園の見所のひとつ
広場の奥には森林公園最大の池である「長谷池」があります。ボート遊びや水遊びはできませんが、付近には木道やベンチがあり、湖畔でゆっくりくつろいだり散策できるようになっています。
長谷池の前には「森の売店」があります。紅葉の中の茶屋のような佇まいは雰囲気よく、先ほどの森のカフェがヨーロッパならこちらは日本そのものです。お酒の販売もありますので、運転手でなければ、ここで紅葉を眺めながら一杯というのもいいですね。
長谷池は森林植物園の中でも紅葉の見事なスポット。水面に美しい紅葉が写り込みとても美しい風景を眺められます。
ため息が出るくらいに美しいモミジの紅葉。日光に照らされた赤色がまるで炎のように素性で輝きながら風に揺れています。
燃えるようなモミジとその色を写す静かな長谷池。とても美しい紅葉の風景です。
池の畔は紅葉が美しい散歩道が周遊しています。秋の気持ち良いバイキングが楽しめます。
長谷池の中には小さな島があり、橋でつながっています。生け花のように島に突き刺さる木々も、美しく紅葉し、長谷池の風景をさらに彩っています。
池に浮かぶ島には橋がかかりますが、中に入ることはできませんが。それでも真っ赤に彩られ、池の中に浮かぶ島はとても美しく、フォトジェニックなスポットです。
炎を纏うかのような見事な紅葉を見せてくれる個体。池に写り込む付近の紅葉の色をバックに、見事な秋の色を楽しませてくれます。
長谷池から少し丘に登ります。丘の上には神戸市と姉妹都市になっている都市の森を再現した国際親善の森が広がっています。登り口には青、緑、赤、黄色と美しい色彩が目指す頭上を彩り、とても美しく感じます。
北米の紅葉の雰囲気が楽しめるシアトルの森
長谷池から少し丘を登ると、「シアトルの森」と名付けられた場所に到着します。開放的な広場でベンチがいくつか設置されています。その名のとおり、日本とは思えない、まるで海外のような風景です。シアトルがある、アメリカ北部にイメージにもピッタリです。
秋色に染まる開放的な広場にはベンチとテーブルがあり、摩耶山などの六甲の山々を展望することができます。素晴らしい秋のダイニングを見つけたので、ここでお弁当をいただきましょう。
シアトルの森という名のとおり、日本でありながら日本ではない雰囲気を強く感じる場所です。シアトルの森は神戸と姉妹都市であるシアトルとの親善を深めるために造られた森。北アメリカ原産の樹木約40数種類が植栽されています。
お弁当を広げている間に、娘が集めた秋の小物。ランチの食卓に秋の彩りを添えてくれました。
ベンチに腰掛け、秋の美しい風景を眺めながら頂くお弁当は最高。北米の紅葉の森をバイキングしているような予想以上の美しい風景に、素晴らしい秋の深まりを堪能しました。
一足早く散りはじめた紅葉は、美しい絨毯を足元に敷きつめています。ふわふわの落ち葉はまさに天然のレッドカーペット。この上に寝転がっても気持ち良さそうです。
ちょっとした遊具がシアトルの森にはあります。本当にちょっとした遊具なので、小学生の娘が食後の軽い運動に楽しみました。
少し高い所にログコテージを模した休憩所兼展望台があります。なんとなくシアトルの山奥のようにも見えます。・・・行ったことはありませんが。
展望台からはシアトルの森を見下ろすことができます。針葉樹や紅葉に囲まれた広場は気持ちよく、青空ヨガを行っているグループもいました。付近は六甲山の登山道もあるので立ち寄る登山者も多数。森林植物園の枠を越えて楽しめる場所です。
中国や欧州、豪州の森も楽しめるバイキングエリア
シアトルの森から歩きやすい道が続いています。ここから道を歩いて散策。ナンキンハゼの紅葉が美しい「天津の森」を抜けていきます。
やがて道はアートなモニュメントが設置している広場に出ました。
広場の奥には「リガの森」が広がります。リガはヨーロッパ北部にあるラトビア共和国の首都で、バルト海の真珠と呼ばれる町で神戸市とは姉妹都市。付近にはフユボダイジュ、ナツボダイジュ、ヨーロッパカラマツ、ヨーロッパナラ、シベリアハンノキなど、北欧原産の樹木が植えられています。
寒い北欧の国をイメージしたログコテージの内部は東屋のようになっており、中で休息をしたり、お弁当を頂いたりできます。
寒いリガの横には暖かい「ブリスベーンの森」オーストラリア第三の都市で同じく神戸市とは姉妹都市ブリスベーン。オーストラリアで最も有名な樹木といえるユーカリがたくさん見ることができます。
広いテラスを持つコロニアル様式の休憩所がブリスベーンの森にあります。テラスは付近の山々を見渡せる絶好の展望となっています。
ここから別の道で長谷池に引き返し、秋の散策を終了しました。神戸森林植物園はとても広く、全てを回るなら1日は丸々かかります。また、多くの木々があり紅葉の時期も少しずつ違うので、長い期間秋の彩りをたのしめます。夜にライトアップイベントを行っている場合がありますので、時間があればゆっくり滞在したいですね。
六甲山山上で宿泊するホテル
六甲山の山上にはいくつかのホテルがあります。神戸や大阪の夜景を眺められる豊かな自然の中での滞在は極上の時間を楽しめます。
神戸市立森林植物園
場所: 兵庫県神戸市北区山田町上谷上長尾1−2
電話: 078-591-0253
営業時間: 9:00~17:00
休業日: 毎週水曜日、12月29日~1月3日
入園料: 大人300円 子供150円
交通: 阪神高速北神戸線 箕谷出口より約15分
山麓バイパス 天王谷出口より約15分
駐車場: 700台 (1日500円)
【投稿時最終訪問2017年11月】