別宮の棚田と大カツラ【ハチ高原】
兵庫県を代表するスキー場やキャンプ場が集まるエリアであるハチ高原。関西地方の林間学校のメッカでもありレジャーのイメージが強いハチ高原ですが、所々には素朴な農村風景も見ることができます。そんな農村原風景の代表が「別宮の棚田」です。
高原と高山に囲まれた美しい棚田
別宮(べっくう)の棚田に訪れたのは10月の初旬。稲刈りが終わった後で、田植えの時期や稲刈りの時期に比べるとやはり見応えは少し控えめてす。スキー場がすぐそばにある高原の棚田は冬になれば一面の銀世界となるでしょう。
標高1221mの鉢伏山の中腹に広がる別宮の棚田は標高700mに位置します。棚田の正面には兵庫県最高峰である氷ノ山(標高1510m)を望む展望スポットです。氷ノ山を背にして約130枚もの田んぼが広がる風景は、まさに日本の原風景のひとつです。
ハチ高原に続く「但馬アルペンロード」沿いに棚田はあります。グリーンシーズンはハイキングやキャンプが楽しめるハチ高原はすぐの場所。ここまで来たのならドライブで一面の銀世界草原わ眺めに行きたいですね。
別宮の棚田には広い駐車スペースがあります。トイレもあるので、季節や時間ごとに棚田が表情をを変えるのを待つにももってこいで、写真愛好家にも強い味方です。
別宮の棚田の駐車場にあるトイレ。ベンチと屋根がある東屋スペースも設けられています。
別宮の棚田を見守る巨大なカツラの名木
さて、別宮の棚田に来たのなら是非一緒に見ておきたいのが「別宮の大カツラ」という大木です。トイレ横から大カツラへの道があります。森と同化していてわかりにくいですが、森の入口に大カツラの木がありますので、すぐに見に行くことができます。
森の入口に番人のようにして立つ別宮の大カツラ。樹高27m、幹回り14.5mの巨大な老木です。
大カツラの近くから山水が湧き出し、小さな川となって森から流れ出しています。この美しい水は目の前に広がる棚田に引かれています。
太い幹から100本近くの幹が派生した姿は驚き。時間と生命力を重ねて出来上がった、まるで1つの森が1本の木となったような姿には、森の主といった貫禄を感じます。
別宮の棚田
場所: 兵庫県養父市別宮
電話: 079-660-2024(氷ノ山鉢伏観光協会)
営業時間: 24時間
休業日: なし
交通: 北近畿豊岡自動車道・八鹿氷ノ山ICより約30分
料金: 無料
駐車場: 10台(無料)
【投稿時最終訪問 2021年10月】