谷川米穀店 【讃岐うどん超人気店】

讃岐うどんの超有名店でもある「谷川米穀店」。讃岐うどん巡りに多少でも興味を持ってネットを調べた人なら必ず目にするであろう風景の写真。山の中の小さな建物の前の細い道、うどんを求めて長い行列が出来ているのが、このお店だ。美味しい讃岐うどんの店はどんなにわかりづらい場所にあっても行列ができる。讃岐うどん人気を象徴する店へと向かい、市街地から山へと向かって車を走らせた。

山の中に大行列ができる讃岐うどんの超人気店

谷川米穀店

多くのさぬきうどん店が点在する讃岐平野から国道438号線を南下する。どんどん山の上へと道は登って行く。平野ではまだそれほどでもなかった紅葉が、どんどんと美しく色づいて行く。香川県と徳島県の県境の山の稜線が間近に近づいたころ、突然対岸に人の行列が現れる。ここが目指していた「谷川米穀店」。標高はなんと、312m。お店の付近には駐車場はない様子。ただ、お店がある対岸に渡る橋を通り過ぎた国道沿いに、広い路肩が何箇所かある。ここに車を停めて、お店の方に歩いて戻る。
谷川米穀店の営業時間は1日たったの3時間。美味しいうどんを求めて、山の中に多くの人が押し寄せる。一体何事かと思うくらい、何もない山村の中に、大勢の人が列をなしていた。僕たちもその列の最後尾に加わり、おいしいうどんにありつける時を今や遅しと待ち始める。

谷川米穀店

知らなければ、とてもうどん屋とは思えない小さな建物。しかし、この建物の前には大勢の人が並んでいる。「谷川米穀店」は映画「UDON」でも登場している。「うどん屋を探すのならば、煙突を探せ」と田中要二演じる白バイ隊員にユースケサンタマリアらがアドバイスされて発見するお店。それがこのお店だ。確かにこの建物からも煙突からは熱気がもくもくと立ち上がり、秋の空気を揺らめかせている。しかし、美味しい讃岐うどん屋を探すのなら、周辺の人だかりを探した方が早いのかも知れない。
紅葉が彩る山々に囲まれ、川を流れる透き通った清流のせせらぎを聞く。秋の陽光に照らされた里山の中でうどんを待つ時間は、なかなか心地の良い時間。この店の名の「谷川」はまさにこのロケーションに由来するのではないかとも思える。

谷川米穀店メニュー

待っている間、行列で回覧されるメニューと食べ方。これを見て、注文するうどんを決め、食べ方のレビューを事前学習する。このお店の特徴は、うどんに入れる唐辛子。赤唐辛子や青唐辛子の佃煮がトッピングに用意されている。テーブルに置かれている好きな調味料を選んで各自でうどんにトッピングする。

しょうゆと唐辛子で頂く絶品讃岐うどん

谷川米穀店の讃岐うどん

【うどん(小)120円】
しょう油をかけて、薬味はネギをかけていただきます。うっかり唐辛子のトッピングは忘れてしまったのにはちょっと後悔。
うどんはツヤがあり、舌触りもとっても滑らか。コシは少し控えめだが、とてもスルスルと頂ける。麺は手切り独特の縮れがあり、とっても弾力性があってもちもちとしている。これは絶品に美味しいと感じた。
メニューのうどんの種類はしょう油かけうどんのみ。しょう油かけうどんは麺自体の美味しさを味わうにはもってこいのうどん。逆にいえば、麺が美味しくないと、全然美味しくない食べ方だ。このうどんしか食べさせないということに、このお店の絶対的な自信を感じた。
うどんは平日450玉、土・祝日は600玉しかつくらない。その日の分だけ生地を仕込み、お店の混雑を見ながら生地をのばして手切りする徹底ぶり。まさに出来たてのうどんが食べることができるお店だ。また、このお店では地元でとれたそばを1日50食限定で食べることができる。今度一度、どんな味なのか食べてみたい。
余談ではあるが、讃岐うどんの店は製麺所と食べるスペースが離れていたり、隔てられていることが多いが、このお店の作業場はカウンターのすぐ向こうだ。うどんを作り、釜で茹でる光景が手を延ばせば届きそうなくらいのすぐ間近で展開されている。その作業の様子を見ているだけでも、讃岐うどんのすごさが伝わってくる。

谷川米穀店

美味しいうどんを頂いたら、心が晴れやかに。そして、雲が退き、天気もとても良くなった。秋の紅葉の彩りが、とて鮮やかに輝き始めた。
営業時間はもうすぐ終わる。店の行列もほとんどなくなった。しかし、ここは超人気店。「本日は終了しました」という黄色い大きなうちわが店の前に掲げられていたら、営業時間中でも売り切れ終了なので注意したい。

讃岐うどんめぐりの観光と宿泊情報

讃岐うどんめぐりで温泉を楽しみたいならオススメの宿泊地は「琴平温泉」です。金毘羅山の山麓に多くの温泉宿が軒を連ねており、付近は讃岐うどんの名店が集まる地域。うどんでお腹を膨らませたら、ゆっくり温泉と金刀比羅宮への参拝をするのも良いですね。

【琴平・善通寺の宿一覧】

谷川米穀店

住所: 香川県仲多度郡まんのう町川東1490
電話: 0877-84-2409
休み: 日曜
営業時間: 11:00~14:00(売り切れ次第閉店)
交通: 高松自動車道坂出ICから約29km
   JR土讃線琴平駅から琴参バス落合橋行きで37分、落合橋下車すぐ
駐車場: 3台(店の横にあるも行列で駐車難。国道沿いの広い路肩利用)
形態: セルフ・後払い
メニュー: うどん(小)120円 (大)240円 
     そば(小)130円 (大)260円     
     玉子 30円

【投稿時最終訪問 2008年11月】

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