ファームレストラン千代田【美瑛の畑と牧場の恵み】

美瑛で丘めぐりを楽しんだら、あっという間に昼が過ぎてしまったので、急ぎランチを求めて移動。
一面の畑が広がる美瑛は、ジャガイモを初めとする、壮大な農業地帯。そして牧場が広がる酪農地帯でもある。こんな場所に来たのならば、やはり地元の食材をふんだんに使った美味しい料理を食べたいものだ。

美瑛の大地の恵みをまるごと頂けるレストラン

そんな美瑛の美味しいものを求めて立ち寄ったのが「ファームレストラン千代田」。美瑛の丘がある地域から東側。十勝岳の山麓へと少し走った場所にある。牧場の中に立つ、いかにも北海道らしい建物が目印だ。
このレストランは「ファームズ千代田」という牧場が経営する。自慢の「びえい和牛」と地元の特産物を使った料理が自慢のレストラン。美しい十勝岳を背に広がる牧場の風景は、さらに頂く料理を美味しくしてくれる。

中は吹き抜けになっていて、とても開放感がある。木をふんだんに使った店内は落ち着いた雰囲気で、窓の外には豊かな美瑛の自然が広がる。多くの有名人のサインがずらりと並んでて、このレストランの人気ぶりを伺える。子供用のイスや食器の準備もあり、子連れでも安心して入れるレストランだ。
さて、何を食べようか。せっかくなのでやはり美味しいお肉を頂きたい。メニューを眺めると、やはりステーキなどは3000円を超えてくる。北海道の旅費自体を捻出するのに我が家の財布はヘロヘロになっているのでこれは無理だ。横で美味しそうに肉を頬張る夫婦がうらやましい。
ハンバーグ系のメニューなら1500円程度なので、このあたりで選んでみる。

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びえい和牛と美瑛野菜を使った絶品料理

僕がオーダーしたのは「びえい牛ハンバーグとビーフカレーセット」(1480円)ビーフカレーとハンバーグ、両方味わえるお得なセット。
まずはハンバーグ。もちろん自慢の「びえい和牛」を使っている。「びえい和牛」は日本酒を製造したときに産出される酒粕「男山」の生酵母を牧場独自の飼料に配合しているそうだ。肥料自体も低農薬米の稲藁で、大雪山の湧水で育てるというこだわり。
そんな肉を切ると、お約束のように肉汁がじわりと溢れ出す。口に入れると、やや硬さを感じる。しかし、ぶわっと肉本来のうまみが一気に肉から放出され、口腔の中ではじける。これはうまい。おそらく、ハンバーグが硬く感じるのは、つなぎを使っていないからだろう。何もかけなくても美味しい、カレーと一緒に食べるのが勿体ないくらい。実際に、カレーはカレー、ハンバーグはハンバーグだけで楽しんだ。
さて、次はカレーだ。辛さの中にも心地よい甘さが感じられる、複雑で濃厚なハーモニーを奏でる味。野菜や果物をしっかり煮込んでおり、小麦粉に頼らずとも、食材のとろみがしっかり出ている。しっかりと煮込まれている牛スジにそのカレーのうまみがしっかり溶け込み、とても美味しい。
添えられている焼かれた野菜もとても美味しかった。運ばれてきた時は、少し量が少なそうに思えたのだが、意外に食べごたえもあり、とても満足な一品だった。

妻は「ビーフシチューセット」(1480円)をオーダー。分厚い肉の塊も柔らかくなるまでしっかり煮込まれていて、深い味わいでとても美味しい。

なんと、2歳の娘には奮発して「ちびっこハンバーグ」(680円)値段は高いが、このハンバーグ、ソースはかかっているが僕が食べたセットのハンバーグと同じもので、とても美味しい。これは幼児には贅沢だ。白いプリンのようなデザートも独特の味。たぶん杏仁豆腐だと思うのだが、今までにない味。これはグルメなお子様も納得させられる一品だ。

レストラン前には一面に広がる牧場

とても美味しい食事に満足して店を出ると、そこには一面の牧場が広がっている。見ると「ふれあい牧場」と書かれていて、入場料金など必要なさそうなので、さっそく近づいてみる。
十勝岳をバックに広がる牧場は、いかにも北海道の雄大な風景でとても気持ちがいい。ここでは多くの羊が遊び、子供も喜んでいる。他にもヤギや馬、牛やにわとり、うさぎにあひるなど、子供に人気の動物を間近から楽しめる。
また、美瑛の十勝岳を背にした美瑛の丘陵風景を楽しめる「千代田の丘」白樺などの緑に囲まれた一面の芝生サイトのキャンプ場など。牧場以外にも楽しめる場所があり、観光の拠点にもなる。
この日はかけ足だったが、今度はもっとゆっくりと訪れてみたい。そんな場所だった。