亀ヶ池温泉【海鮮が美味しい四国最西端温泉】

四国の一番西は、四国から40kmも突き出す佐田岬半島の先端の佐田岬。半島には海を両側に見下ろす快適なドライブルートであるメロディラインが続いている。そんな四国最西端を目指す絶景ドライブの途中、美味しい海鮮を湯上がりに楽しめるゆっくりできる四国最西端の温泉が伊方町にある「亀ヶ池温泉」だ。

海と山が織り成す風景の中にある人気の温泉

亀ヶ池

佐田岬半島の付け根にある八幡浜市より国道194号線を約20km進んだ所に亀ヶ池温泉はある。国道197号線はメロディーラインと呼ばれ、山の稜線が海の上に突き出したような佐田岬半島の稜線上を見事に縦走していく快適なドライブ道。常に山の上を走るので、右にも左にも美しい海を見下ろしながら進む、最高のドライブルートだ。
その山の上から見下ろす亀ヶ池。周囲2kmほどの池で、以前は海の一部だったものが、土砂の堆積か陥没で池になってしまったようだ。
まるで海と一体になったような池。あいにくの空模様だが、低い場所をさまよう雲が佐田岬半島の山々にとらわれ、幻想的なヴェールと化している。何か伝説めいた場所に思えるが、実際に亀ヶ池には大きなカニが湖底に封じられているという伝説も残っている。
さて、温泉はあの亀ヶ池のほとりにある。ここから一気に池まで山を下る。山肌を縫うように、1~1.5車線の道がついていて、ジクザクに一気に車を下らせる。地元の人に人気の温泉なので、対向車も多いので気をつけたい。

亀ヶ池温泉

山を下り切ると、そこには亀ヶ池温泉が待っている。大きな駐車場と看板があるので、見落とすことはまずない。
亀ヶ池温泉は3年ほど前にリニューアルした日帰り温泉施設だ。以前、オープン間もないころ、佐田岬半島のドライブがてら立ち寄ったが、月に1度の休業日に運悪く当たってしまった。今回はその再訪となる。

亀ヶ池温泉足湯

入口脇には足湯もある。立派な石組、檜のベンチ。湯釜も抜かりなし。屋根もついていて、広い。無料で入れる立派な足湯だ。

亀ヶ池温泉ロビー

亀ヶ池温泉のエントランス。ウッディな和のテイストのつくりと間接照明がなんともいえない、落ち着いた雰囲気を演出している。入口は緩やかなスロープになっていて、バリアフリーも達成している。最近出来た施設らしく、とても人にやさしい、癒しの空間で客をもてなしてくれる。

亀ヶ池温泉

廊下の奥には、子供用のプレイルームもある。タオルなどのアメニティーが自動販売機で売られていたりもして、目新しさを感じる所が方々にある。

清潔で広々とした四国最西端の温泉ではゆっくり

亀ヶ池温泉みさきの湯

浴室は「杜氏の湯」と「みさきの湯」の2つがあり、隔週で男女交代となる。今回は入ったのは「みさきの湯」内湯は地元の「青石」をふんだんに使用した落ち着いた雰囲気の浴室。ちなみに「杜氏の湯」は檜を使用したウッディなしつらいになっている。
さて、愛媛の温泉は県条例で塩素消毒が義務付けられている。確かに塩素の存在は感じるが、気になるほどのものではない。合格ラインだ。無味無色の温泉が多い愛媛では珍しく、海のすぐそばと言うこともあり、口に含むとほのかにしょっぱい。塩湯はとても温まる。体の芯までポカポカになれる。

亀ヶ池温泉ジェットバス

内湯にはジェットバスの浴槽もある。なかなかの勢いで、体の疲れがしっかりととれる。
ちなみに洗い場は20箇所。しっかりと隣とは仕切られていて使いやすい。「サウナ」と「塩サウナ」があり、塩サウナの前にはなにやらクーラーボックスが置かれていた。残念ながら、この日は小さな子供連れだったのでサウナには入れなかった。

亀ヶ池温泉露天風呂

露天風呂。付近には佐田岬半島の山が広がっているが、残念ながら壁は高く、多くは屋根に覆われているので、開放感は少なめ。壁や屋根はお世辞にも風情があるとはいえない造り。もう少しオープンにしても良いのではと思いもしたが、今日のような雨降りの日は、このような大きな屋根はありがたい。露天風呂は広く、申し分ない。館内にはどこもJ-POPのオルゴールが流れていて、ゆったりとした時間の流れを楽しめる。

亀ヶ池温泉露天風呂

露天風呂の一角には「あつ湯」がある。そんなに熱くはないが、やはり長時間入るには抵抗がある。熱めのお風呂が好きな人は、こちらがオススメ。

亀ヶ池温泉陶器風呂

さらに露天風呂の一角には「陶器風呂」がある。「杜氏の湯」なら「樽風呂」になるそうだ。
1人用の陶器の湯船につかり、湯を注がれながらまったりする。とても気持ちの良い空間。実際に僕もこの陶器の中でまったりしてみたが、なかなか気持ちが良い。陶器風呂は写真のものと同じものが3つ並んでいる。

亀ヶ池温泉休憩室

風呂からあがったら無料休憩室でくつろぐ。自販機コーナーもあり、大きなテレビを見ながら、気持ち良い畳の上でまったり。
大きな窓に見える、和の意匠の向こうの青い芝生。これもなかなか素敵な景色だ。

その支部はの向こうには亀ヶ池が見える。芝生の庭の遊歩道から池のほとりに出れそうだ。和と洋。そして自然の池と山を借景にした庭は、見事な美しさ。

ロビーで目を引くのが、亀ヶ池温泉の案内展示。水や光を使ったオブジェを中心に、亀ヶ池温泉がどのように湧出していて、どのような効能があるのか示されている。

海鮮と残酷焼きの民宿「大岩」のレストランが大人気

亀ヶ池温泉ふるさとレストラン

そしてその横には食事処ある。これもただの食事処ではない。四国最西端の宿で、新鮮で豪快な海鮮料理を満腹になるまで食べさせてくる事で人気の民宿「大岩」が出店するレストラン。宿で船を持ち、四国最西端の漁港の脇に立つ宿の海鮮料理が美味しくないはずがない。この「大岩」で食事をするだけでも価値がある。ここは佐田岬にトライブをするときの食事処としてもオススメ出来る。
ここで食事をとらなかったのは、今日目指す宿が実はこの店を出店する「民宿大岩」。誰もが絶賛する、その噂の超人気海鮮料理を満喫するために、今佐田岬の西端をめざしている。大岩には気持ちの良い展望風呂があるが、やはり近くに温泉があるなら、温泉も押さえておきたい。

亀ヶ池温泉交流物産展

入口脇には「交流物産館」がある。お土産だけでなく、地元の農産物はもちろん、漁師直販の「箱売り」の海産物もある。メロディラインの道の駅の画一的なお土産のラインナップにうんざりしているなら、ここに足を運ぶのも十分にありだ。
レストランや交流物産館にドライブの途中立ち寄り、ついでに足湯で温泉気分を満喫してドライブに戻る。そういったプランも面白そうだ。

亀ヶ池温泉

住所: 愛媛県西宇和郡伊方町二見甲1289
電話: 0894-39-1160
営業時間: 10:00~21:00 金・土・日曜、祝日は~22:00
休業日: 第4木曜(祝日の場合は翌日)、12月31日・1月1日
交通: 八幡浜駅から車で約30分
料金: 人600円、小人(3~11歳)300円、65歳以上500円
駐車場: 140台(無料)
浴室: 内風呂、露天風呂、ジェットバス、樽風呂、陶器風呂、サウナ、塩サウナ
   岩盤浴、家族風呂、福祉風呂
設備: リンスインシャンプー、ボディソープ、鍵付きロッカー
施設: 休憩室、チャイルドルーム、マッサージルーム、レストラン、交流物産館
温泉: ナトリウム塩化物泉(循環ろ過式)

【投稿時最終訪問 2011年6月】

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