グランドニッコー淡路(ウェスティンホテル淡路) プレジデンシャルスイート

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幸運が重なり、一晩限りのセレブを体験した事がある。有名なホテル、「ウエスティン」の最高グレードの部屋に宿泊するという、手違いに近い奇跡だった。
宿泊したのは「ウエスティンホテル淡路」2000年に開業。2002年のワールドカップの時には、ベッカム率いるイングランドチームが滞在したことでも有名。2020年より「グランドニッコー淡路」にホテルブランドを変更している。その2002年、「ベッカム様」はどの部屋に泊まったのだろうと話題にしながら、このホテルへの宿泊を予約していた。その宿泊はメモリアルのお祝いだったので、大奮発して「スイートルーム」を予約していた。もちろん、そのために何か月前からもコツコツ貯金して・・・

しかし宿泊寸前、ホテルから部屋の変更を依頼する連絡が入った。事情は詳しくここでは書かないが、その依頼に僕はびっくりした。ホテル側からのお願いということなので、予約の部屋をあけてくれれば、同料金で「プレジデントスイート」の部屋を用意するとの事だった。

「プレジデンシャルスイートって、一番高い部屋のことですよね?」
「さようでございます。」

こうして一夜限りのセレブを体験することになった。

ウェスティンホテル淡路の最高級スイートルーム

グランドニッコー淡路ブレジデンシャルスイート

ホテルに到着。ホテルスタッフに案内され、待望のドアを開けた。
「あれ?部屋の中に廊下がまだあるの?」
一番最初に部屋を見た時の感想だった。今までスイートルームなんて泊まったことはなかった。そんな人間が一番最初に泊まったスイートルームが、最上級グレードの部屋。すでにそれは僕の中の常識をはるかに越えていて、現状を理解するのに数秒程かかった。廊下やホールに思えたのは、全部この部屋だった。
とにかく広いリビング。ちょっとしたパーティーならここで開ける。奥にはミニキッチンもあり、至れり尽くせり。しかも調度品は高級感満点。

ウェスティンホテル淡路ブレジデンシャルスイート

反対側から望むリビング。一番奥にはまるで社長やお偉いさんが使うような立派なデスクもある。ここが「プレジデント」の定位置だ。
僕は深く腰掛けてみる。とても間違った錯覚だとは十分に承知しているが、とても仕事ができる人間になったような気持ちになる。実際にこんな所で仕事をしている人はどんな人なんだろう。
このリビングには来客専用のトイレまであり、合計3ヶ所もある。一体どのトイレから使おうかなんて、普段は絶対あり得ない悩みを楽しむ。

グランドニッコー淡路ブレジデンシャルスイートベッドルーム

寝室。このひと部屋だけでもジュニアスイートくらいの広さはある。とにかく大きなベッドももちろん、ウエスティン自慢の究極の寝心地を提供する「ヘブンリーベッド」
最高の寝心地はとても気持ちがいい。しかし、一生に一回あるかないかのセレブな宿泊。寝るなんてもったいないと思う僕を気持ちよく眠りに誘うこのペットはこの時ばかりは恨めしくも思えた。
ちなみにホテルの人の話だと、この部屋には要人が泊まるので、全面防弾ガラスを使うなどセキュリティーもしっかりしているそうだ。天皇もこの部屋に泊まられたことがあるとかで・・・
このベッドに天皇が寝られたの?そう思うとなんだかこのベッドで寝るのも緊張する。

グランドニッコー淡路ブレジデンシャルスイート

先ほどのリビングのデスクとは別のデスクを備えた書斎まである。ここからはリビングとは反対側の風景を見下ろせる。どちら側の窓からでも海を見下ろせる素晴らしい立地だ。すぐ下には安藤忠雄氏設計の国際会議場が見下ろせる。大企業のCEOがあの会議場でのプレゼンの準備をここで打ち合わせしたりするのだろうか。

グランドニッコー淡路ブレジデンシャルスイートバスルーム

バスルーム。海と明石海峡公園を見下ろしながら入れるジャグジーは最高。しかもバステレビつき。バスタイムは何とも至極な時間だった。ちなみにこのバスルームとは別にシャワースペースもある。

夜のプレジデンシャルスイート

グランドニッコー淡路ブレジデンシャルスイート

夜になるとライティングされた空間がとても美しい。大理石の床と高級な調度品がとんでもなく上質な空間を演出している。まるで映画のシーンのような素晴らしい部屋の滞在。
寝る暇すら惜しんで、この洗練された空気を楽しみたくなる。そして、この素晴らしい雰囲気をさらに満喫しようと何を思ったのかルームサービスを頼んでしまった。サンドイッチが2500円。カクテルまでつけてしまった。痛い出費だが、正規料金でこの部屋に泊まったと思えば相当お金は浮いている。スタッフにこの部屋に夜食を持ってきてもらい、お酒を傾けながら頂くのは何とも言えない贅沢だった。

グランドニッコー淡路ブレジデンシャルスイートからの夜景

ベランダはとても奥行きがあり、ベンチまで用意されている。そこから見下ろす夜の淡路夢舞台。この建築群はすべてホテルの設計も手がけた安藤忠雄氏のデザイン。洗練された空間は、まるで近未来を思わせる美しい夜景。部屋の中も外も、何もかもが洗練された美しい世界だった。
このプレジデンシャルスイートの広さはなんと179㎡。この時住んでいた我が家のほぼ4倍。
このプレジデンシャルスイートの宿泊料金は1泊18万円(当時)
この時住んでいた我が家の家賃のほぼ3ヶ月分。
とんでもなく場違いな空間に迷い込んでしまった気がしたが、一生忘れられない贅に満ちた時間を過ごすことができた。

グランドニッコー淡路

住所: 兵庫県淡路市夢舞台2
電話: 0799-74-1111
交通: 神戸淡路鳴門自動車道 淡路ICより車で約5分
駐車場: 600台(宿泊者無料)
部屋数: 201室

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