上諏訪温泉・油屋旅館【自家源泉のふたつの温泉】
諏訪湖畔で観光を楽しんだ後は、やはり温泉密集地である諏訪湖の温泉旅館で泊まりたい。温泉が軒を連ねているところでは、必ず、各宿がしのぎを削っているので、レベルが高いはずだ。お得な宿も多いそう思い選んだのは上諏訪温泉の「油屋旅館」上諏訪駅からも程近く、温泉街の中にあるので非常に便利だ。宿の徒歩圏内には、諏訪湖畔はもちろん、信州そばの「八洲」や温泉施設の「片倉館」などの有名どころもあり、近くの散策も楽しめる。
川が流れる優雅な雰囲気のエントランスロビー
自家源泉を持つ老舗旅館の「油屋旅館」。近年全国ホテルチェーンの伊藤園ホテル入りしたが、代名詞ともいえる豪勢バイキング以外は落ち着いた旅館の佇まいのままだ。
エントランスロビーは広々として、川が流れてている。壁一面の窓の向こうには美しい日本庭園。風格ある優雅な雰囲気で、これからの滞在がとても楽しみに思えてくる。
諏訪湖を一望できる落ち着いた和室
客室は新館の「今心閣」と旧館の「昔心閣」がある。もちろん、泊まったのは料金の安い「昔心館」です。それでもとても部屋は清潔。テレビに金庫、冷蔵庫、トイレ・洗面所つき。部屋からは諏訪湖を一望できて、眺めもとても良い。
女性は無料で好きな浴衣を選べるようになっている。50種類ほどの浴衣から好きな柄を選ぶのも、楽しみの一つだ。男性の浴衣も、選ばせて欲しいなあ~。
浴衣を選んだときに、カゴも貸してくれるのが、なかなか心憎いサービス。それではこのカゴに荷物入れて、お楽しみの温泉に~♪・・・男性にもカゴ貸して欲しいです(笑)
諏訪湖を見下ろす半露天の天空の湯
さて、この油屋旅館は敷地内に源泉を持っている。いわゆる「自家源泉」だ。油屋旅館の風呂は2つある。そのひとつで、目玉とも言えるのは「天空の湯」。旅館の最上階である7階にあり、諏訪湖はもとより、遠くは北アルプスまで見える、開放感抜群最高の展望風呂だ。浴槽の縁の木枠の向こうは、建物の縁。
そこには低い透明な衝立が立っているだけなので、湯に浸かっていると、まるで空の上にいるような錯覚すら覚える気持ちよさだ。開放感がある分、ちょっと丸見えかな?という感はあるが、建物の中なので、そんなに外からは見えないかな?
お湯は茶色味かかった色で、かすかに温泉っぽい匂いがする。色がついていて、成分の匂いを感じるここの湯は、温泉に浸かっているぞ~と実感できるいいお湯だった。泉質は、弱アルカリ性単純泉だそうです。なお、洗い場は4箇所ほどあり、露天風呂の内側にガラスで仕切られている。
湯上がりにゆっくりと楽しむ美食と美酒
温泉をまったりと楽しんだ後は、楽しみの食事。
おいしそ~♪
この後に、天ぷらやそばなども運ばれてきて、とってもボリューム満点。それでいて、山の幸をふんだんに使った料理はものすごく美味しかった。温泉の後に浴衣着て、美味しい料理食べて、瓶ビールで喉を潤す。温泉の醍醐味といえる夜の食事は、日本旅館ならではの楽しみだ。
※現在食事は伊藤園ホテルの代名詞・バイキングになっています
隠れ家的な雰囲気のもうひとつの温泉「八重垣の湯」
美味しい料理を終え、少しお酒を抜いた後は、もうひとつの湯へ。今度は、1階にある「八重垣の湯」だ。
内湯だけだが、なかなか雰囲気がある。畳敷きの廊下の奥の、壁にいくつもの脱衣籠を固定した脱衣所はなかなか趣がある。浴槽にも濃厚な温泉がたっぷりと満たされていて、ゆっくりとくつろげる。展望は楽しめないが、お湯をしっかりと楽しむなら、こちらの湯の方がいいかも知れない。
従業員の接客も非常に丁寧で気持ちよかった。この料金で楽しめる料理と温泉の質としては、とても満足できた宿でした。
客室から眺める諏訪湖の夜景も最高。夜景を見ながらの風呂上がりの1杯も格別です。
油屋旅館
住所:長野県諏訪市湖岸通り3-4-16
電話:0266-52-2221
料金:1泊2食付 15750~31500円
(ネットなどで、上記よりも割安なプラン有)
時間:イン15:00 アウト10:00
交通:JR中央本線上諏訪駅から徒歩5分
中央自動車道諏訪ICより車で約15分
駐車場:30台(無料)
温泉:上諏訪温泉(油屋自家源泉)
内湯(男1女1)、露天風呂(男1女1)
弱アルカリ性単純泉
一部掛け流しまたは掛け流し・循環式併用 、加温・加水
開業:大正元年開業
昔心閣(鉄筋4階建/昭和57年築)
今心閣(鉄筋7階建/平成7年築)
【投稿時最終宿泊 2007年7月】