炭酸泉源公園【有馬温泉】
日本三古湯のひとつで、関西を代表する温泉地のひとつである「有馬温泉」
豊富な温泉はもちろんのこと、名物の炭酸煎餅や国産初のサイダーなどの元になった炭酸泉が湧き出す場所が「炭酸泉源公園」です。
趣あるタンサン坂の上にある炭酸泉源
炭酸泉源公園は有馬温泉の高台にあります。趣ある温泉街のタンサン坂を登ってたどりつく、森に包まれた美しい公園。ベンチとトイレもあるので、公園でゆっくりとすることもできます。
六甲山から下山すると、下界に出てはじめて出会う公園なので、ここで一息つく登山者も少なくありません。
公園内には小さな池があります。奥には炭酸泉源泉から流れ出した温泉が小さな滝になって池に流れ込んでいます。
赤茶けたその色は、間違いなく鉄分を含有した温泉。有馬温泉の金泉ほどではないですが、独特の温泉臭を仄かに感じます。源泉温度は18.6℃しかありませんので、手を浸けても暖かくはありません。
赤茶けた池の中からは何ヵ所も温泉が湧いているようにポコポコと気泡がでています。おそらく演出だと思うのですが、秘湯的な雰囲気を感じることができます。
「話のネタ」として飲める炭酸泉
公園の奥にある神社のような建物は炭酸泉が湧き出す井戸。まるで石臼のような井戸から炭酸泉が湧き出てきています。炭酸泉は単純二酸化炭素泉。かつてはこの水を瓶に入れて蓋をすると、炭酸の力でぽんっという音がして蓋が吹っ飛んだため「鉄砲水」呼ばれていたそうです。
明治時代初頭まではこの炭酸泉は毒水とされていましたが、飲用できることが判明すると、明治40年ころに炭酸泉を利用した有馬温泉名物産「炭酸煎餅」が製造・販売されました。日本初の国産サイダーが、この炭酸泉を利用して製造されました。
源泉の横には蛇口があり、ここで炭酸泉を飲むことができます。この炭酸泉が日本初の国産オリジナルサイダーの素となったそうです。それでは早速ひとくち。
感想は・・・正直まずい。罰ゲームです。忖度をしろと言われても、風味豊かとか独特な味とは言えません。不味いのです。炭酸成分が入っているかどうかすらわからないくらい、とても鉄臭くて、飲むことはできずリバースです。おそらく有馬温泉の名物、金泉を成分無調整で飲めばこんな味がするんでしょう。よくこれをサイダーにしようと考えついたものです。ともあれ有害ではありませんので、話のタネにぜひチャレンジしてみてください。昔はこの炭酸泉に砂糖を入れて飲んでいたそうなので、人によっては意外といけるかもですよ?
炭酸泉源公園
場所: 兵庫県神戸市北区有馬町
時間: 24時間
休み: 無休
交通: 神戸電鉄有馬温泉駅から徒歩約10分
駐車場: なし
【投稿時最終訪問 2014年9月】