文京区 夏目漱石旧居跡(猫の家)

最終更新日

Comments: 0

東京大学をはじめとする学校が多くある東京都文京区。その名前の通り閑静な学びの町で、教科書にも出てくる文学者も多くこの地に居を構えていました。お札にもなり、誰もが知る名作を多く生み出した明治時代の文豪である夏目漱石が暮らし、その執筆活動を開始した地には「夏目漱石旧居跡」(猫の家)として記念碑が残っています。

文学者夏目漱石がデビューしたはじまりの場所

夏目漱石旧居跡

文京区の日本医大同窓会館の一角に「夏目漱石旧居跡」(猫の家)があります。とはいえ石碑とモニュメントがあるだけです。ここには夏目漱石からイギリス留学から帰国し、その後明治36年から4年弱住んでいた借家がありました。夏目漱石は教師の職にありましたが、この家に住んでいる時に作家としてデビューしています。まさに歴史に名を刻んだ夏目漱石が目を覚ました場所だといえます。

夏目漱石旧居跡

夏目漱石が暮らした借家は現在はありませんが、愛知県の明治村に移築保存されています。驚いたことにその借家には夏目漱石が暮らす前に森鴎外も住んでいたことがあるそうです。歴史的な文豪がそろって住んでいた家があったというのにはとても驚きです。なお、夏目漱石は愛媛県松山市でも歴史的な俳人である正岡子規とも一時同居しており、多くの歴史的な人物と接点を持っていました。

「吾輩は猫である」のモデルの名前がない猫

猫の家

石碑の付近には地面と塀の上に一匹ずつ、合計二匹の猫の像があります。猫がいる理由は、ここで夏目漱石が文学界にデビューするきっかけとなった処女作「吾輩が猫である」を書きあげたからです。その後引き続き松山への英語教師として赴任した経験をもとにした「坊っちゃん」や「草枕」などをこの地で執筆したとされています。

夏目漱石旧居跡猫の家

実際に夏目漱石はこの家に迷い込んできた小さな子猫を飼い始めたそうです。もちろんその猫が「吾輩は猫である」のモデルになったことは間違いありません。夏目漱石の飼っていた猫は亡くなるまでついに名前をつけられなかったそうです。

■夏目漱石と高浜虚子が一緒に宿泊した松山・道後温泉の老舗旅館

「夏目漱石旧居跡」(猫の家)

場所: 東京都文京区向丘2-20-7
電話: 03-5803-11741
営業時間: 24時間
休業日: なし
入園料: 無料
交通: 東京メトロ・千駄木駅より徒歩約10分
   東京メトロ・本駒込駅より徒歩約8分
駐車場: なし
     
【投稿時最終訪問2020年11月】

シェアする

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

コメントする

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください