道の駅うずしお 【鳴門海峡展望とおいしいレストラン】

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四国・徳島と淡路島を結ぶ「大鳴門橋」。神戸淡路自動車道の一部で、京阪神から車で四国に直接乗り入れるには一番便利なルートだ。うずしおが眼下で渦巻く大鳴門橋の走行はとても気持ちがいい。しかし、その途中、うずしお以外に気になる場所があった。
淡路島側は鳴門海峡にとても細長い岬が突き出している。その背骨のような細長い岬の尾根沿いを走る1本の道。そして、その先にある観光施設と思しき建物。そこにはなにがあるんだろう?ここを走るたびに気になっていた場所「道の駅うずしお」に立ち寄ってみた。

岬の先端・行き止まりながらも大人気の道の駅

道の駅うずしお

「道の駅うずしお」は行き止まりにある珍しい道の駅だ。ここは道の駅というより、淡路島から気軽に鳴門海峡を見れる観光スポットという色合いの方が濃い。
気になっていたあの細い岬の上の道を走ると、前方に大鳴門橋が見えてくる。左右に海を眺めながら走る、なかなか絶景のドライブだ。
道の突き当たりが道の駅の駐車場。50台の収容台数を持つが、観光施設の側面が強いので訪れる人がとても多い。休日の日中は警備員が立ち、誘導をしていた。車を止めめたら、藤棚に囲まれた遊歩道を歩いて岬の先端に向かう。ここから海を眺められる、緑に包まれた気持ちいいプロムナードが始まる。

道の駅うずしお

海と緑に囲まれた散歩道の終点にはレストランと「旬鮮館うずしお美咲」という物産コーナーがある。物産コーナーは充実していて淡路島の特産品が勢ぞろいしている。淡路島といえば玉ねぎ。そして鳴門ワカメなどの海産物なども目白押し。淡路島は「御食国(みけつくに)」と古代より呼ばれ、朝廷に食材を貢いだとされる地域。鳴門金時やすだちなど、鳴門海峡をはさんだ徳島の名産物までそろえたこの物産コーナーは、言葉通り「御食国」を思わせる食材の宝庫だ。オニオンスープやすだち酢などの試食・試飲も充実している。

鳴門海峡の絶景を見ながら美味しい海の幸を頂ける

道の駅うずしおレストランのたこ天丼

見事な食材が一同に揃う物産コーナーの奥には「道の駅うずしおレストラン」がある。おいしい食事を鳴門海峡を一望しながら頂ける、人気のスポットだ。せっかくここまで来たのだ。ここで昼食を食べない手はない。行列する入口に並ぶが、運よくすぐに店内に入ることができた。
オーダーしたのはこのレストランの人気メニュー「たこ天丼」(1260円)
淡路島でで獲れるタコを使った逸品。このタコの天ぷらはとても柔らかく、ぷりぷり感を残しながらさくっと噛み切れる。あのゴムのように何度噛んでも噛み切れないタコの食感は全くない。甘ダレとその柔らかさがとてもマッチして、さらにパリパリの衣に包まれて・・・
これは文句なしに美味しい。メインの丼以外にもタコを使ったサラダなど、地元の美味しさを詰め込んだ料理には大満足。

道の駅うずしおレストラン

そして何よりも料理に負けず劣らず素晴らしいのがこのレストランからの展望。運よく窓際の席に座れたら、そのロケーションには感動すること間違いなし。
海の向こう伸びていく巨大な大鳴門橋と、その上を走るミニカーのように見える車。その橋の下には川のように流れる鳴門の潮流。その川のような海を、波立てながら遡って行く巨大な船。おいしい食事を目の前にしながらも、食べる手をとめて、ついついこの流れていく絶景に目を奪われてしまう。

大鳴門橋を間近から望める絶景スポット

道の駅うずしおからの大鳴門橋

レストランの横にテラスがあり、物産コーナーからそのテラスに出ることができる。ここから一望する鳴門海峡の風景は素晴らしい。その風景はとても素晴らしい。もちろんここは無料。
ただ、残念ながらうずしおは海の向こうの鳴門側に発生するので、ここからはちょっと望めない。また、潮流が激しいのは干潮・満潮の前後1~2時間ほどなので、いつ来ても渦潮ができる海の様子を見られる訳ではない。さらに、干潮・満潮のピーク時でも、日によって大潮・小潮が違い、その迫力も随分と変わる。どうしても淡路島から迫力のある渦潮を見たいという方は、インターネットなどで「潮見表」で訪れる日の時間を確認してください。
また、車で15分ほど行ったところに「福良港」があり、ここから咸臨丸や日本丸のレプリカ船で渦潮を楽しめる観潮船も出港している。

道の駅うずしおからの大鳴門橋

大鳴門橋の下を望遠レンズでとらえる。まるで川のように右から左に海が流れていく。その激しい流れの中を巨大な船、小さな船が見事に乗り越えていく。
鳴門の潮流は世界でも指折りの速さで、最速時速20kmのスピードで流れる。この日は大潮でとても激しい流れだったが、もう干潮のピークは過ぎていた。みるみる流れが緩やかになり、瀬戸内海の穏やかな海の風景が戻りつつあるのが食事をしていてもわかった。

大鳴門橋

大鳴門橋の雄姿。橋長1629m、幅25m、主塔の高さは144m。とても巨大な吊り橋だ。1985年に完成した橋で、30年以上経過しているのに、その時間の経過を微塵も感じさせない。今日も多くの車が、この橋の上を通り抜けて、険しい海峡を渡って行く。

道の駅うずしおからの大鳴門橋

レストランでおいしい食事でお腹いっぱいになったら腹ごなし。レストラン入口向って右側に、下って行く道がある。この道を行くと、大鳴門橋の下の展望スペースへと続いている。巨大な橋の姿をもっと間近に感じることができる。

大鳴門橋下部

大鳴門橋の下にもぐりこんだ。大鳴門橋は瀬戸大橋と同じく上下二重構造になっていて、ここは道路の下のスペース。瀬戸大橋と違い鉄道は通っていないが、将来的にはここに新幹線も通せるように設計されているそうだ。しかし、残念ながら鉄道を通す計画はほぼ消滅したようで、現在このスペースは橋のメンテナンススペースとなっている。
また、鳴門側にはこのスペースには「渦の道」という、橋の上から渦潮を観察する観光施設がこのスペースに造られ、人気を博している。

道の駅うずしおからの大鳴門橋

振り返ると、大鳴門橋を過ぎても、高速道路は高架で海の上を渡って行く。細い岬には、巨大な高速道路を建設するスペースはなかったのだろうか。青い海の上を走って行く高速道路はとても気持ちのいいドライブだ。

道の駅うずしおからの大鳴門橋

大鳴門橋の下をくぐると、少し広い展望スペースに出る。ここは橋の付け根に造られた「アンカーレイジ」という巨大なコンクリートの建造物の上部にあたる。ここから大鳴門橋の南側の海を一望できる。風が気持ちいいので、天気が穏やかな日は、ここでお弁当を広げる人も多い。

大鳴門橋下部

広場の先端まで行くと、さらに大鳴門橋の姿を間近に感じられる。巨大な橋を骨づくる無数の鉄骨。等間隔に規則正しく並べられた鉄骨が、はるか1600m先までつづている風景は圧巻。

大鳴門橋橋脚

橋の骨組みの下を見下ろせば、激しい鳴門の海の中に巨体を支える橋脚が鎮座している。巨大な橋とその上を通る何十台もの車を支える橋脚はとても立派で、まるで一つのビル。その高度感と、巨大な建造物にはとにかく驚かされる。
無料で鳴門海峡とその激しい潮流を眺められるスポット。おいしい食事と名産品、そして巨大な橋を間近から感じられるとても素晴らしい場所だった。

南淡路島の人気の宿

鳴門海峡に面した南あわじ市には温泉が湧き、美味しい海の幸が頂ける暖かい気候の場所。リゾートホテルでの滞在や海鮮がたっぷり食べられる人気の旅館などが多い人気の宿泊エリアです。リゾートホテルとしては「ダイワロイヤルホテル」、料理旅館としては「いび」がオススメです。

道の駅うずしお

住所: 兵庫県南あわじ市福良丙947-22
電話: 0799-52-1157
休み: 無休(12月末館内点検のため数日休館予定あり)
営業時間: 9:00~17:00(ショップ)
9:00~16:00(レストラン)
9:00~11:00(喫茶のみ)(食事時間は11:00~16:00)
交通: 神戸淡路鳴門自動車道淡路島南ICから県道25号を経由、県道237号を鳴門岬方面へ車で2km
駐車場: 50台
付帯施設: レストラン、物産コーナー、休憩所、広場、展望テラス

【投稿時最終訪問 2008年9月】

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