城崎マリンワールド【釣り堀も楽しめる水族館】
兵庫県を代表する温泉地で、有馬温泉と人気を二分する城崎温泉。日本海に面した温泉地で、冬はカニ、夏は海水浴で賑わいを見せます。そんな城崎温泉にある大人気の施設が「城崎マリンワールド」です。
シーズーには魚だけでなく海獣もいっぱい
日本海を間近に望む場所にある城崎マリンワールド。美しい日本海の風景にも目を奪われてしまいます。
入館してまず目を奪われるのが大水槽です。広さよりも深さが目に付く大水槽は、メイン水槽としては日本一の12mの深さを誇ります。階段やエレベータで水槽の中を眺めながら、海に潜るように下へと下って行きます。水槽の中には水族館のある日和山海岸に実際にいる魚が泳いでおり、まさに目の前の美しい日本海とつながっているかのようです。
Tubeは海獣たちのアスレチックフィールドと題されている場所で、岩場などワイルドな浜辺を再現しています。アザラシプールでは、アザラシの岩登りなど見ることができます。しかしこの日の癒しのアザラシさんは、激しく遊ぶのではなく、岩に挟まっておねんね中です。
セイウチのパンツの試着など、館内には生き物とのふれあい以外にも楽しいスポットがたくさんあります。小学生の子供なら3~4人がすっぽり入れる大きさで、どんなにセイウチが大きいかわかります。
水槽の中を通るチューブの中を歩いて渡ることができます。チューブの中ではアシカたちが楽しく泳ぎ回っている様子を眺めることができます。思った以上のスピードと小回りには驚きです。
城崎マリンワールドのイベントの目玉のひとつであるペンギンの散歩。多くの来観客が見守る中、飼育員を先頭に一心不乱にペンギンさんが列を作ってよちよちと歩いていく姿は癒しかつ萌えです。
ウオーターワールドを彷彿とさせるシーランドスタジアム
シーランドスタジアムは様々な仕掛けがあるまるでアトラクションのようなステージを備えたプールです。飼育係と動物たちが一体となって、一味違う楽しいショーを演じてくれます。
最初はイルカのショー。飼育係がしっかりと持ったロープをイルカたちが元気に飛び越えます。一見して普通ですが、万一ロープにイルカが接触すれば、飼育員はプールに引き込まれてしまうはずです。飼育員とイルカたちの信頼関係があっての技だと感じます。
続いてアシカのショー。刑事役の飼育員と組んで犯人を追い詰めるという寸劇のショーを演じてくれます。心温まるほんわかさや笑いがあるのかと思いきや、タンクから一気に水があふれ出すなど大迫力の演出。しかもきちんと訓練されていて、大迫力の演出に合わせてアシカも見事な動きをしてくれます。まるでユニバーサルスタジオのウォーターワールドを彷彿とさせる迫力を楽しめる一味も二味も違う水族館のショーです。
犯人逮捕に協力したアシカくんにトドくんから感謝状が授与されます。こういった寸劇も楽しく、観客からは拍手喝采です。
水族館から眺める芸術的なジオパーク
日和山海岸ミュージアムは海の美術館と題されたスペース。ミュージアムですが、ベンチと窓とモニターしかありません。窓から見える美しい日本海の風景がアート作品として観賞できます。
窓からは日本海の荒々しい景色。夏は比較的穏やかでマリンブルーの日本海。冬は白波を立てて荒々しくモノトーンな風景。季節や天気によって全く違う表情を見せる自然のアートで、山陰海岸ジオパークにも指定されている景色です。
城崎マリンワールドの敷地内でも海辺を散策することが出来ます。かつての古い施設は波に洗われるワイルドさ。青く美しい日本海を間近に感じることができます。水族館でこれだけ本物の海を眺められる施設も貴重です。
亀の像の向こうには建物が建つ小さな離れ小島があります。まるで竜宮城のようなを不思議な島は「後ヶ島」という名前の岩島で、浦島太郎が玉手箱を開けた場所だという言い伝えがあります。
後ヶ島に建つ色鮮やかな宮殿のような建物は屋根のみで壁のない東屋。浦島太郎伝説を伝承するために建てられたそうで、かつては茶会なども開かれていたそうです。もう使われていなさそうですが、一体どのような場所か上陸してみたくなります。
水族館としては珍しい釣り堀があります。釣り堀の中にはこれでもかというほどのアジが泳いでいます。1竿650円で針糸が切れるまで釣りを楽しむことが出来ます。ほぼ入れ食い状態なので、小さなお子さんでもバンバン釣り上げられます。釣ったアジはその場で天ぷらにして、出来立てアツアツで美味しくいただけます。お魚が苦手な子供も自分が釣った魚ということもあり、楽しくいただけるでしょう。食育にも良いのかもしれません。もちろん鮮度抜群のアジは大人が食べてもおいしさ抜群。ついついビールが欲しくなります。
城崎マリンワールドに隣接する旅館
城崎マリンワールド
住所: 兵庫県豊岡市瀬戸1090
電話: 0796-28-2300
営業時間: 9:30~16:30(土日祝日・夏休みは~17:30)
休業日: 年中無休(臨時休館あり)
交通: 播但連絡道路、北近畿自動車道路・和田山ICから約70分
料金: 大人2600円、中学生以下1300円、幼児650円
駐車場: 1000台(1日800円)
【投稿時最終訪問 2018年5月】