秋の春日大社と春日山原生林【世界遺産】
奈良の中心に広がる奈良公園。奈良県のメイン観光地であり、野生の鹿が普通に公園内を歩いていることでも有名。大仏などの世界遺産に指定された寺社も多く、古都らしい美しい日本の美を楽しめる場所です。数ある神社の中でも春日大社は特に有名で、背後に広がる春日山原始林も含めて世界遺産に登録されています。
原生林の中に続く春日大社の参道
春日大社は768年創建の歴史ある神社。そのため付近には深い原生林が残っています。市街地のすぐそばにこれだけの巨木の森が広がる場所は滅多になく、由緒ある神社の神々しさを感じます。
参道の茶屋で味わう和と秋の風流
春日大社の参道入口付近には茶屋が何軒かあります。参道に入ると飲食店は限られますので、この付近で休憩してから参拝したいですね。色づく紅葉を眺めながら頂く和の趣は古都の秋を色濃く感じさせてくれます。
参道でくつろぐ野生の鹿たち
深い森にも奈良公園のシンボル、鹿たちがくつろいでいます。奈良公園の鹿はある程度は人間に管理されていますがほぼ野生。これだけ市街地の中を野生動物が我が物顔して歩いている場所は日本でも殆どありません。まさに奈良公園のシンボルといえます。
通常の野生のシカは人間を恐れて近づきませんが、奈良公園の鹿は非常に人間慣れしています。人間はエサをくれる便利な生き物程度と思っているのでしょう。
奈良公園の鹿は鹿せんべいをもっているとねだってきます。多数で取り囲まれての「カツアゲ」や背後からの「強奪」も日常茶飯事です。お腹がいっぱいなら人間に近づいてくることもなく、人間が近づいても知らんぷりです。ある程度お腹がいっぱいになっているシカの方が写真は撮りやすいですし、鹿せんべいも落ち着いてあげられます。
ただ秋は夏に生まれた小鹿はまだ小さく、かわいいからといってあまり追いかけまわすと母鹿が威嚇してくるので注意が必要です。
秋に彩られる世界遺産の春日大社
深い原生林の中、苔むしたいくつもの灯籠に導かれるように参道を進んでいきます。神社の森独特の厳かな雰囲気と凛とした空気、そして時代を感じさせる風景が歴史ある神域の散策を感じさせてくれます。
鹿の姿と深い森の雰囲気を楽しみながら進むと、色鮮やかな朱色が見えてきます。春日大社の本殿は朱色の回廊に囲まれた立派な格式あるつくり。巨大なイチョウの木と灯篭群とのコラボが日本の鮮やかな秋の美を楽しませてくれます。
手水に浮かぶイチョウの葉。美しい日本の秋。ゆらゆらと動く鮮やかな黄色と水音にはとても癒されます。
本殿回廊の朱色とイチョウの黄葉が見事なとても色鮮やかで見事。モミジの紅葉がすすめば、さらに美しい風景になります。寺や神社と紅葉は日本の誇る究極の秋の美だと思わせてくれる風景です。
森の中にたたずむ鹿。紅葉の奈良公園は訪れる人も多いですが、美しい風景を楽しめる季節と出会えます。
春日大社
住所: 奈良県奈良市春日野町160
電話: 0742-22-7788
休み: 無休
料金: 無料(特別参拝は500円 9:00~16:00)
営業時間: 6:30~17:30(冬期7:00~17:00)
交通: 奈良交通バス「春日大社表参道」から徒歩約10分
駐車場: 約100台(1000円)
【投稿時最終訪問 2018年2月】