JR鉄道最高地点【野辺山高原・JR小海線】

一番端っこ、一番高いところ・・・
日本にはいろいろな「一番」な場所がある。それは旅好きの人間にとってはたまらなく行きたくなる目的の場所であり、旅好きでなくても通りかかったら思わず立ち寄ってしまう場所だ。今回紹介する一番の場所は「JR鉄道最高地点」です。

日本のJRで標高が一番高い場所

訪れたのは、長野県「野辺山高原」の中を一直線に走るJR小海線の線路。丘の起伏を縫うように線路は走り、緑の中に二筋の鉄のラインを美しく描いている。
確かに素敵な高原の鉄道ロケーションだが、広い日本の中、探せば何箇所もありそうな雰囲気だ。それでも多くの観光客がひっきりなしに訪れ、ここで記念写真を撮っていく。

モニュメントや神社ごある立ち寄りスポット

多くの人が訪れる場所こそが「JR鉄道最高地点」。JRの路線で一番高い場所であり、その標高は1375mである。
ここが最高地点であると示す、大きな木製の記念碑が目印。国道141号線から１本南に走る旧国道141号線とJR小海線が交差する踏切がJR最高地点となっている。ここには「鉄道神社」があり、ご神体は鉄道のレール。祠のような神社だが、鉄道の安全を今日も見守っているようだ。

踏切を渡ると、線路の反対側に巨大な石碑がある。モニュメントには鐘が取り付けられていて、誰でも鳴らすことができる。鐘を鳴らすと、澄んだ音が高原の空と木立の間に響き渡った。

このＪＲ最高地点は日本一高い鉄道駅である「野辺山」と、日本有数の高原リゾート駅である「清里」の間に位置する。一直線に走る線路が貫く気持のいい高原。周辺は森と高原野菜の広大な畑が広がり、天気が良ければ鎮座する雄大な八ヶ岳の風景が楽しめる。特にこれといって何かある場所ではないが、素朴ながらも深い美しさを持っていて素敵な風景が楽しめる。
国道からもすぐの場所なので、野辺山を車で通過するならぜひ立ち寄りたい場所だ。そしてせっかくなので、ここから車でたったの５分。日本最高駅の「野辺山駅」にも立ち寄っておきたい。