白馬アルプスホテル 【ゲレンデ隣接の高原日帰り温泉】
長野県・白馬は言わずと知れたスキーのメッカだが、夏場は日本百名山の白馬岳(2932m)をはじめとする北アルプスの登山の基地や、避暑地となる場所。スキーリフトのいくつかは夏場には登山や高山トレッキングの足となり、豊富な温泉も楽しめる。特に「栂池高原」が有名な場所であるが、今回はその栂池高原から車で北に10分程走ったところにある「白馬乗鞍高原」で日帰り温泉が楽しめる「白馬アルプスホテル」に訪れた。
高原にあるヨーロッパ風の温泉リゾートホテル
この「白馬乗鞍高原」で温泉を楽しんだのは「白馬アルプスホテル」。「白馬乗鞍温泉スキー場」に隣接したリゾートホテルである。クアハウスもあり、日帰り湯の利用も可能。また、ホテルの後がゲレンデで、駐車場の横にリフト乗り場がある。冬場に泊まれば、気軽にスキー三昧が楽しめる、よさそうなホテルだ。チロル風の外観はとても気持ち良さそうな高原リゾートを予感させる。
ゲレンデを眺めながら湯に浸かれる温泉
さっそく温泉へ。浴室に入ってまず驚くのは、その展望。ゲレンデ併設のホテルらしく、目の前には一面のゲレンデが広がる。しかも、このホテルへと向かってゲレンデが降りてくるのだから、はるか山の上まで延びるゲレンデが一望できる。まるで温泉に向かって滑り降りるようなとても気持ちのいいロケーションだ。お湯につかりながら、ゲレンデを一望できる温泉は初めてで、かなり開放感があふれている。
もちろん冬場は寒いし、このゲレンデにいっぱい人がいる。こんな開放感抜群の眺めを楽しめるのは夏場だけではあろうが・・・
窓からゲレンデを眺めると、悠々と草を食む牛がいた。広いゲレンデに2,3匹ほど、のんびりと、それでいてひたすら周辺の草を食べている。そういえば、試験的に夏場の除草を牛を放牧させて草を食べさせることに代えているゲレンデがいつくかあると聞いたことがある。このスキー場もその中のひとつなんだろう。気持ちいい温泉につかりながら、のんびりと草を食む牛の姿を眺められる温泉もそうそうない。湯につかりながら眺める牛の姿は、かなりの癒しだった。
ほのかな温泉の香りと高原の空気ぎ最高の湯
内湯の湯船に並々とあふれるのは少し緑がかった湯で、ほのかに温泉の香りが漂う。とても気持ちのいいお湯だ。夏場だと内湯の窓を開放してくれていたので、ゲレンデから下ってくる涼しい高原の風とお湯に癒される最高のロケーションだった。誰もいない夏のゲレンデを眺めながら、高原の薫りと湯の香に包まれ、ずっとそこにいたいくらい気持ちよかった。
洗い場はとても広く、かなりのシャワーが用意されているので快適に利用できる。他にはサウナと露天風呂の設備がある。壁一面の窓がとても解放感があり、夏場なら一面のグリーンが窓に映えてとても美しい空間になる。
解放感あるゲレンデに突き出した半露天風呂
露天風呂と名乗っているが、しっかり屋内にある。いわゆる半露天風呂だ。それでも二方向を取り囲む大きな窓は開放感抜群。窓を開け放つと高原の涼しい空気がとても清々しけ、ゲレンデとその周辺の深い山や森の風景が気持ちよい。
露天風呂からはゲレンデの向こう側に白馬岳の美しい姿が見えている。この日は少し曇っていてその姿がすべて見えなかったのが残念。おそらく今見えているのが白馬大雪渓の右岸側と杓子岳かと思われる。白馬岳は右側の雲の中に隠れていそうだ。晴れていればその名の通り、真っ白な雪を遅くまでまとった美しい白馬岳の姿を湯につかりながら楽しめる。
今回は温泉だけの利用だったが、このホテルにはクアハウスもあり、外来でも利用できる。滞在するだけでなく、立ち寄りでも楽しめるリゾートホテルだった。
白馬アルプスホテル
場所: 長野県北安曇郡小谷村乗鞍高原
電話: 0261-82-2823
料金: 大人800円・小人500円 (クアハウスは1,000円・小人800円)
営業時間: 10:00~22:00 (クアハウスは12:00~22:00)
交通: 長野自動車道豊科ICより約1時間30分
糸魚川ICより約1時間
JR南小谷から栂池高原行き約25分白馬アルプスホテル下車
ロッカー: コイン式あり
【投稿時最終訪問 2008年7月】