淡路夢舞台の夜景【幻想的なライトアップ】
淡路島北部にある自然が美しい公園『淡路夢舞台』。元々は関西国際空港を埋め立てる時に土砂を採取した荒れ果てた跡地だった。それを花と緑に囲まれた複合リゾート施設へと、著名な建築家の安藤忠雄氏を中心とするプロジェクトで生まれ変わった場所。海を望む丘の一面に広がる公園は、多くの緑や花、そして安藤氏の設計の美しいオブジェのような建築群に囲まれており、施設内を散策すると方々に素晴らしい風景を望むことができる。さらに夜になると、夢舞台は美しくライトアップされて幻想的な空間となる。昼間は家族連れが楽しむシーンが多かったが、夜はどちらかというとデートスポットだ。しかし、ここに夜に訪れる人はとても少ない。まだこの夢舞台が夜に美しくライトアップされていることは知られていないのだろう。広い公園の中は貸切と思えるほど、静かで幻想的な雰囲気が包んでいる。昼間と同じコースで夜も散策してみた。昼間の記事と読み比べて、その雰囲気の違いを感じて頂ければと思います。
まるで神殿のようなライトアップされた円形フォーラム
まず、僕が大好きな「円形フォーラム」から散策をスタート。光と水、そして美しい曲線を描くコンクリートの建造物が織りなす複雑な無機質な空間。昼間も美しいが、ここの真の美しさは夜にあると思う。訪れる人も少ない、静かな幻想空間には、ただ酔いしれるばかりだ。
上空には9月の中秋の名月が輝いていた。天空に輝く月、地上で照らされるアート。夜の時間でも、自然と人工物が見事に調和した美しさが輝く。
月と著名な建築家が織りなした芸術的な空間。まるで神聖な神殿にいるかのような、幻想的で美しい場所だ。
輝く噴水が作り上げる幻想的な夜の世界
楕円フォーラムライトアップされた噴水がとても幻想的。静かな空間、コンクリートの美しいカーブを描く壁に囲まれた空間に響く水音は神秘的でもある。光と水と音が織りなす相当な癒しがここにある。ちなみに、ウェスティンホテルのウェディングプランでは、ここでの挙式も可能だそうだ。
奇跡の星の植物館昼間は眩しい光が降り注ぎ、緑が鮮やかに輝く植物館だが、夜は真っ暗な闇に包まれる。しかし、その壁一面を覆うガラス窓には美しいライトアップされた噴水の姿が写り込む。暗闇の中に現れたもう一つの淡路夢舞台。幻想的な空間がガラス越しに対峙するこの場所は、造り出された芸術の世界にいるようだ。
山回廊水が流れる下部から回廊を歩き始める。静かな回廊には、噴水が上がり、水が流れる音が不思議なくらい響き渡る。そんな空間を歩くと、逆に怖いくらいの静寂を感じてしまう。
ライトアップされた淡路夢舞台の幻想的な夜の散策
「海回廊」と「ウェスティンホテル淡路」展望テラスからの眺めは、美しくライトアップされた淡路夢舞台の南側を一望することができる。ウェスティンホテル淡路を中心に、貝の浜、円形フォーラム、海回廊と続く。複雑に入り組みあった建造物を水と光が縫いつないでいるように見える。近未来都市にも見える、まさに安藤氏の技の真髄を見せつけられた風景だ。
山回廊最上部。噴水が止まると、あたりは静寂に包まれる。夜でも蛍光灯の光で鮮やかに輝く花が夜風に揺れる。夜風が虫の音を山から運んでくる。コンクリートとガラス壁、花と水に囲まれた空間は、静寂そのものだった。
エレベーターで夜の百段苑へと向かう。エレベーターを降りて、空中通路を振り返ると、そこには信じられないような幻想的な風景が浮かび上がった。空中に浮かびあがるエレベーターの扉。そして、蜃気楼のような光を放つ建物が、その扉まで導いている。昼は自然との調合、夜は芸術的な幻想の世界。恋人たちはこの雰囲気に酔い、カメラマンはその雰囲気の虜になるに違いない。
夜の百段苑規則的にかつ、複雑に配列された花壇の通路がライトアップされている。それは、広いキャンパスに描かれた光のアートでもある。夜に百段苑の上部まで人が訪れることは稀で、とても静かだ。ここは訪れた人の貸切になる。虫の音をBGMに、夜の潮風が頬を撫でていく。ここを訪れるなら夏がおすすめ。情熱的な昼間から一転、涼しい夜の静かな風景は、また違った島の風景を感じさせてくれる。
百段苑を見上げる。美しく並んだ光と、花壇が不思議な雰囲気。その前にライトアップされるオブジェのような建物もと相まって、幻想的な空間を作り上げている。夜の淡路夢舞台、昼間と同じ散策コースを歩けるし、昼間と同様、どこを見ても絵になる。
夜景を目当てに宿泊したい淡路夢舞台
さて、最後に円形フォーラムに再び戻ってきた。ここの美しさは、数ある淡路夢舞台の夜の風景の中でもずば抜けて僕は好き。再びその姿を写真に収める。
貝の浜とウェスティンホテル淡路水の上に浮かぶようなこのホテルは船の形を模してデザインされたとも聞く。確かに、水と緑の中に浮かぶ1隻の大きな船。このホテルに泊まった事が以前にあるが、夜はこの夢舞台を散策し、ベランダからその夜景を見下ろした。夜は中で過ごすことが多いホテルの滞在だが、このホテルでは夜もアクティヴに滞在できる上質なステイが楽しめた。またお金を貯めて、このホテルでゆっくりと泊まってみたい。
淡路島北部の観光と宿泊情報
淡路島北部の観光は「兵庫県立淡路島公園」や「あわじ花さじき」、「淡路夢舞台」といった花と緑の公園が人気。特に淡路夢舞台は、著名な建築家である安藤忠雄氏が設計した建物と緑が調和する美しい空間として人気を博しています。そんな淡路夢舞台でリゾート気分を満喫して宿泊できるのが、同じく同氏が設計した「ウエスティンホテル淡路」で、海と緑を見ながら美しい空間でのんびりとした滞在が楽しめます。また淡路島で温泉宿に泊まるなら洲本市の洲本温泉が人気。目の前に海が広がる洲本温泉は海の幸と海を眺められる温泉が多く、夏には海水浴も楽しめます。
淡路夢舞台
住所: 兵庫県淡路市夢舞台1
電話: 0799-74-1000
休み: 施設により相違(入園は自由)
営業時間: 施設により相違(入園は自由)
料金: 無料(有料施設もあり)
交通: 神戸淡路鳴門自動車道・淡路ICより車で約5分
駐車場: 600台(1日500円・7:00~23:00・3000円以上利用で駐車料金サービス)
【投稿時最終訪問 2019年1月】