出合のいもたき【愛媛の初秋の風物詩】

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秋の訪れが感じる9月。この時期、愛媛県の大きな河原では夜になると、ちょうちんの灯りの下、宴会が行われている場所が所々にある。
これは『いもたき』といい、愛媛県の各地で行われている秋の風物詩だ。夏が終わり、涼しくなった河原で、月を楽しみ、酒を酌み交わす、風流な地域の伝統だ。

広い河川敷で月を見ながら頂く風流ないもたき

松山いもたき会場

愛媛県の県庁所在地、松山市のいもたきの最もメジャーな会場は、重信川河川敷の「出合のいもたき」だ。旧56号線、重信川にかかる出合橋の下が会場だ。

重信川の夕景

松山市内中心から伊予鉄道郡中線で4駅。しかも駅から歩いて約5分。お酒を安心して飲める会場だ。市内にこれだけきれいな河原がある町ゆえに可能な、風流な行事だ。
会場の河川敷は河口からかなり近い場所にある。川の奥はもう海だ。沈んでゆく夕日を愛でながら、いもたきが開始される。

出合のいもたき

いもたき会場にはゴザが敷かれており、参加人数により、場所を割り当てられる。プロパンガスがパイプで引かれ、ナベがあらかじめセットされている。
会場には駐車場と簡易トイレが用意されており、自転車でも簡単に来れる。白テントが立てられており、そこで料金をお支払い。ビールやジュース、アイスクリームも、良心的な値段(普通に買う値段)で用意されている。

橋の下の席になれば急な雨が降っても大丈夫。また例年ステージが設けられており、和太鼓などのイベントが行われることも。

簡単ながらもみんなで食べると美味しいいもたき

出合のいもたき

いもたきの具は下茹でした里芋、大根、豚肉、肉団子、油揚げ、椎茸、コンニャク、ニンジン、愛媛名物のじゃこ天など。
(写真は3人前)
これらを一緒に大鍋で和風だしで煮込む。

いもたき

具を一緒に放り込むだけだが、これがなかなかおいしい。特に出汁が美味しく、その中で煮込まれる具材がどんどん美味しくなっていく。料金のわりにボリュームも満点。最後はうどんでしめる。
地域や場所によっては、多少具や味付けが違うので、機会があれば別の会場のいもたきを味わってみたい。
開放感ある河原で、みんなで酒を交わす時間。気持ちよく、楽しい時間はあっというまに過ぎました。

■いもたき会場のある愛媛のホテル

出合のいもたき

時間: 18:00~21:30
料金:予約あり1800円 当日2000円
時期:9月中旬~10月上旬

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