長野市・善光寺【牛に引かれて善光寺】

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「牛に引かれて善光寺」
一度は聞いたことがあるフレーズで有名な「善光寺」は長野市の中心ほど近くにある。信州には登山で学生の頃から何度も訪れているのに、長野市には立ち寄ったことは今までなかった。正確には、志賀高原に行く電車の乗り換えで通り過ぎただけ。今回の旅は長野を横断してその志賀高原に車で向かう。少し時間に余裕がある。やはりここは、善光寺に立ち寄らない訳にはいかないだろう。

賑やかながらも歴史を感じる善光寺仲見世通り

善光寺仲見世通り

善光寺の門前には歴史ある料理屋や雰囲気のあるレストランが立ち並ぶ。ここで腹ごしらえをしたら、参道を歩き始める。
参道を歩き始めると、「仁王門」がそびえる。仁王像が立つ巨大な門の向こうには重要文化財の「三門」が待つ。その間に伸びる「仲見世通り」には、土産屋や飲食店が立ち並び、多くの人でにぎわう。

善光寺の宿坊

車が走れる道から「仁王門」までは、厳かな雰囲気。参道脇には何軒もの宿坊が立ち並ぶ。
善光寺付近には39もの宿坊が立ち並び、各宿坊には住職が居り、本尊も奉られているそうだ。質実剛健ながら、ワンポイントでその長い歴史を感じさせる華やかさも織り込まれている建物。宿坊というものには泊まったことがないが、ここに投宿して朝のお勤めというのも、身が引き締まりそうで体験してみたい。

有名な鳩字の額額飾られた立派な三門

善光寺三門

門前の通りを進むと、善光寺境内の入口となる「三門」。重要文化財にも指定されている。1750年建立の二層入母屋造りの門で、とても大きくて立派。訪れた時は特別参拝か通常参拝かはわからないが、この門の2階に上がれるようで、多くの人が順番を作って待っていた。

善光寺鳩字の額

「三門」の「鳩字の額」。特徴のある字で、「善」の字が牛の顔にも見える。また、この字の中に鳩が5匹とまっているように見える。
少し小さいのでわかりづらいのでヒント。
「善」には2匹。
「光」にも2匹。
「寺」には1匹。

巨大で威厳を感じる善光寺の本堂

善光寺本堂

「三門」を抜けると、目の前に善光寺の本堂。自然に囲まれたとても大きな建物には、ただ、驚くばかり。本堂はなんと、11回も火災に見舞われているが、そのたびに信者の手によって復興されたそうだ。その信心の厚さがうかがい知れる。現在の建物は1707年に再建されたもので、江戸時代を代表する仏教建築として国宝に指定されている。

善光寺本堂

さらに本堂に近づく。その立派な造りには、とても重厚で厳かな雰囲気が感じられる。善光寺は約1400年の歴史がある無宗派の寺。訪れて熱心にお参りすれば、平等に極楽浄土に導かれるそうだ。
善光寺では毎朝欠かさず日の出とともに法要が行われる。江戸時代までは信者が本堂に泊まり込みでお祈りしていたが、文化財保護の観点で禁止されたそうだ。善光寺の付近に宿坊がとても多いのも、毎朝の法要のためなのだと納得できる。

善光寺本堂

本堂の中はとても広く、厳かな雰囲気。参拝は無料だが、1名500円の参拝料を支払えば、本堂のさらに奥に上がる事ができる。
江戸時代まで信者が泊まって参拝していた、150畳もある「内陣」。また、床下の真っ暗な回廊を巡り、御本尊とつながれた極楽の錠前に触れる事で極楽往生を約束されるという「お戒壇巡り」ができる。
(本堂の中は撮影禁止のため、写真はありません)

善光寺のハト

境内には、鳩がいっぱいくつろいでいた。日本全国、大体の神社には鳩が多いが、善光寺は「鳩字」などでも鳩ともなじみが深そうだ。暑い夏の日差しの中、鳩たちはどことなく、涼しそうな顔だった。

日本の美しさを感じる善光寺の宿坊での宿泊

善光寺

住所: 長野県長野市元善町491
電話: 026-234-3591
休み: 無休
営業時間: 境内自由(お戒壇めぐり、経蔵・善光寺史料館は500円)
     お戒壇めぐりは明の鐘~入相、夏期は4:30~16:30、冬期は6:00~16:00ぐらい
     経蔵・善光寺史料館は9:00~16:00
交通: JR長野駅から川中島バス善光寺・善光寺宇木・若槻・西条行きで約10分
   上信越自動車道長野ICから車で約40分
駐車場: 270台、2時間まで500円、以後1時間増ごとに200円加算
    善光寺北側・西側に駐車場4か所有り(第2駐車場は宿坊利用者専用)

【投稿時最終訪問 2008年7月】

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