夕暮れのさっぽろテレビ塔
北の大都会、北海道札幌市のランドマークのひとつ「さっぽろテレビ塔」は大通公園内にある電波塔で、東京タワー完成の前年である昭和32年に完成した札幌観光スポットの定番のひとつです。
大通り公園とさっぽろテレビ塔
さっぽろテレビ塔があるのは大通公園。雪まつりが行われる会場ですが、3月末になると、雪もほとんど融けています。
札幌にも高いビルがいくつも建ち並び、高さ147.2メートルのテレビ塔を離れた場所から見つけるのは困難になりました。それでも大通公園の一部に建つテレビ塔は、下から見上げると青空を貫くように聳える姿を望むことができます。
さっぽろテレビ塔へ登ってみよう
シースルーのエレベーターでテレビ塔の展望室へと登って行きます。目の前に雪をまだ残す札幌の町並みがどんどん足元に広がっていきます。
高さ90mの展望台に到着しました。内部はとても昭和を色濃く思わせる雰囲気。おそらく当時のものであるレトロな窓枠はその歴史を感じさせてくれます。
見下ろす札幌の町並み。まるで地平線があるような町の広がりは北海道ならでは。名古屋市に次ぐ人口を有する大都市でありながら、とても広々としています。
2月に雪まつりが行われる大通り公園の東端に位置するテレビ塔からは、1.5 kmにわたる大通公園の全貌を望むことができます。遠くには円山、そしてその後ろに大倉山ジャンプ競技場があります。
雲の中に頭を隠しているのが「藻岩山」ロープウェイで登れる藻岩山にも展望台があり、さらに高い場所から札幌の風景、夜景を望むことがができます。その手前にある高さ78mの観覧車「ノリア」にもイルミネーションが灯りはじめます。
土産屋はもちろん、プリクラや記念メダル、ガチャガチャや望遠鏡など展望台にありそうなものは一通り揃っています。
テレビ父さん神社
テレビ父さんというキャラクターが、テレビ塔の中にいっぱいいます。公式ホームページでのプロフィールでは非公式キャラクターとなっていますが、堂々と神社として祭り上げられています。
怖窓(こわそう)
展望室の一角には怖窓(こわそう)と名付けられた窓があります。他のものに比べて窓ガラスが天井から足元まで広がっています。まるで壁がその部分だけ無くなったかのような錯覚すら感じる開放的すぎるスポットです。
「怖窓」は天井から床まで壁一面がガラスになっている上、斜め上に窓ガラスが傾斜しており、足元がよく見えます。窓ガラスの向こうには足場も何も無く、一歩踏み出せば、そのまま北の大地にまっ逆さま。確かになかなかの高度感を味わえます。
窓ガラスに光が反射しないようにするためか、展望室内は暗めの照明になっています。そのことがまた、レトロ感を高めているようにも感じます。
展望室の一部には、バーにクッションを通したタイプの簡易なベンチがあります。座りながら、札幌の美しい夜景を一望することができます。
見下ろす札幌の夜景
夜の帳が降り始め、日本有数の歓楽街であるすすきのが、真っ白な大地の中で色鮮やかに輝き始めます。新日本三大夜景に選ばれた札幌の夜景を360°暖かい空間で眺められる素敵な場所なのです。
暗くなるにつれ、町の明かりが色鮮やかに輝きはじめて、日本を代表する夜景を形作っていきます。
空が暗くなる頃には、大通公園がオレンジ色の街灯と車のライトとランプで、さながら光の川のように輝きはじめます。
展望台内部には鉄骨が無骨にむき出しになっており、なんともいえないレトロな雰囲気を醸し出しています。
展望室を降りてからのお楽しみ
展望室よりエレベーターを下ると、3Fのスカイラウンジに到着します。父さんが至るところに登場する休憩スペース「テレビ父さんのほほんパーク」やレストランなどもあります。
別のエレベーターで1階に下ります。1階には売店、地下には札幌ラーメンなどの飲食店が多数入居しています。札幌の名物が気軽に食べられるので、夜景観光を終えた後にそのまま地下で夕食ということもできます。
1階エントランス前は、テレビ塔の真下。屋根付きの屋外多目的スペースとなっています。
イルミネーションを灯したさっぽろテレビ塔。北の夜空にとても美しく輝きます。投光器によるライトアップもあり、その表情を時間によって変化させるので、色々なテレビ塔の夜の姿を、同じ日でも楽しむことができます。
札幌テレビ塔の観光と宿泊情報
札幌市内にはたくさんの見どころがあります。また、札幌ラーメンや新鮮な海鮮など、北海道ならではのお店が目白押しです。札幌市内ではシティホテルに宿泊がオススメ。夕食はすすきのの美味しいお店に訪問して、藻岩山展望台からの夜景など、夜の札幌ライフを楽しむのも旅の醍醐味です。
さっぽろテレビ塔
住所: 北海道札幌市中央区大通西1丁目
電話:011-241-1131
時間: 9：00～22：00
休み: 無し（年に数回臨時休業あり）
料金: 大人720円・高校生600円・中学生400円・小学生300円・幼児100円
交通: 地下鉄東豊線大通駅より徒歩1分
札幌北ICより車で約15分
駐車場:なし
【投稿時最終訪問 2018年3月】
