秩父鉄道長瀞ラインくだり【岩畳周遊コース】

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秩父の観光名所のひとつ「長瀞」。約6kmにわたり、長い瀞が続き、ところどころに流れのはやい瀬が連続する渓谷。そんな瀬の中を水しぶきをあげて突き進み、ゆっくりと流れる風光明媚な長瀞の風景を水上から楽しめる長瀞川はくだりは観光ガイドやパンフレットでも紹介される長瀞でも人気のアクティビティです。
長瀞の川下りの業者は3つありますが、秩父鉄道が運営する「長瀞ラインくだり」を今回利用しました。紅葉の時期の混雑を鑑み、ファストライドというネットでの時間予約を利用したのですが、天候不順や水量不足などの影響を受けることも自然が相手なのでしばしば。水不足で水深が下がり、安全に川下りができない場合、長瀞岩畳周辺を周遊するコースが代わって運航されます。残念ながらこの時は渇水で川下りが運航できないとの連絡。通常では運航しない長瀞周遊に乗船しました。

長瀞岩畳から出発する長瀞ラインくだり

長瀞岩畳

長瀞岩畳の北側、広い河原に長瀞ラインくだりの岩畳乗船場所があります。チケット売り場が河原の入口にあり、ここでチケットを購入して乗船します。

長瀞ラインくだり

長瀞岩畳は、全長6kmに及ぶ長瀞ラインくだりの中間点。また、上流・親鼻橋からの3kmコースのゴールと、下流・高砂橋への3kmコースのスタート地点になっています。

長瀞川下り

長瀞ラインくだりで乗船する船は木製の和船。ライフジャケットも備え付けられてきます。一度に10人以上乗れる木製ながらも頑丈な船です。

■長瀞岩畳にある観光旅館

秋は紅葉が美しい長瀞の川下り

長瀞ライン下り

普段なら上流の見せ場である小滝の瀬を抜けてこの場所に至るか、ここから下流に向けて出発する長瀞岩畳。渇水時は小滝の瀬付近を船が通れなくなるので、その下流の長瀞をゆっくりと周遊します。流れの緩やかな長瀞ならではの遡航です。
熟練された船頭さんが2名で巧みに竿や櫂を操りながら、船を安全に進めてくれます。

紅葉の長瀞

紅葉の下をゆっくりとした透明な流れとなって流れる荒川。水位が下がっていることもありますが、川の底まではっきりと見える美しい透明度です。

紅葉の長瀞

岩畳の対岸にある絶壁は「秩父赤壁」(ちちぶせきへき)と呼ばれています。高い場所では高さは100mにおよび、幅500mに渡って続き、岩畳と向かい合い、流れる荒川を挟み込んで壮大な渓谷風景をつくりだしています。

長瀞で泳ぐカモ

カモが緩やかに流れる長瀞でくつろいでいます。ゆっくりと進む船に驚くことなく、何食わぬ顔でその横を通りすぎて行くのどかな風景です。

長瀞ラフティング

他のツアー会社が主催するラフティングとすれ違います。上流から下ってきてとても気持ちよさそうですが、流れの緩やかな岩畳付近では一生懸命パドリングしていました。

長瀞岩畳と秩父赤壁に囲まれた長瀞を水面から満喫

長瀞岩畳

荒川の流れの上から見上げる大迫力の長瀞岩畳。地中深くで形成された地層が地表に表れた珍しい地形で、広い岩の上を自由に散策する事ができます。

秋の長瀞下り

長瀞岩畳と秩父赤壁に挟まれた渓谷の中を、荒川が淀んだ流れ、瀞となって長い距離を流れます。ここが長瀞の名前の由来となったその場所です。船を巧みに操り荒川を遡上しながら、船頭さんが長瀞の美しい自然やその地形など楽しくガイドしてくれます。やっぱりプロの船頭さんが見事に激流の中をすり抜ける川下りをぜひ味わってみたかったとも思いますが、これだけは自然にかないません。その代わり雨不足の原因となっている快晴の空が、紅葉の長瀞の風景を一段と美しく見せてくれ、ゆっくりとした周遊がとても気持ち良いものにしてくれてます。

秋の長瀞岩畳

長瀞石畳は長瀞に沿って約500mの長さにわたって続いています。岩畳の端から端まで散策することができるので、多くの人が岩畳の上を歩いています。その名前の通り畳のような岩が段上に積み重ねられたような場所で比較的歩きやすく、巨大な岸壁の上を自由に移動することができます。断崖の近くから長瀞を見下ろしたり、長瀞ライン下りの名所の「小滝の瀬」まで歩いて、紅葉に包まれた絶景を眺めることもできます。

秋の長瀞

ある程度上流まで進むと船はゆっくりとUターンします。上りは長瀞岩畳側を進んでいましたが、今度は秩父赤壁側を下ります。少し進む場所が変わっただけで見る風景もがらりと変わります。

紅葉の長瀞ライン下り

のんびりとした長瀞遊覧を終え、船はスタートした岩畳の乗船場に戻ってきました。渇水時の長瀞周遊コースでは迫力のある川下りは楽しめませんでしたが、のんびりと長瀞の風景を見られてなかなかの満足でした。普段なら15分から25分で下りきってしまうコース。周遊コースなら約20分乗船をのんびり楽しめます。小さな子どもでも安心して船に乗れ、料金も安くなり、回転率も上がるので、長瀞メインで見たいなら逆にチャンスかもしれませんね。予定していたよりも乗船にかかる時間が少なくなったので、その分ゆっくりと紅葉の長瀞岩畳も散策することができました。
他にも「荒川ライン下り」「長瀞舟下り」という川下りのツアーがあります。長瀞ライン下りが運休していたこの日でも、1社は小滝の瀬を越える通常ルートを運航していました。どうしても迫力ある川下りを楽しみたいなら、ほかのツアーが運航していないか確認してみるのもよいでしょう。ちなみに川下りはどのツアーも長瀞駅近くに受付案内所があり、乗船・下船場所までバスで送迎してくれます。

長瀞ライン下り

場所:埼玉県秩父郡長瀞町長瀞489-2
電話:0494-66-0950
交通:秩父鉄道長瀞駅下車・徒歩5分
    (駅付近に有料駐車場あり)
料金:全コース(6km)3300円(小人1600円)
   半コース(3km)1800円(小人900円)
営業時間:9:00~16:00
定休日:冬季休業あり

【投稿時最終訪問 2018年11月】

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