アサヒ 【松山鍋焼きうどん】

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四国を代表するソウルフードである讃岐うどんだが、面白いことに、本場香川県を一歩出ると、うどん屋の数は一気に減る。
お隣の愛媛にも美味しい讃岐うどん屋はあるが、その数ははごくわずかだ。しかし、愛媛の中心、松山の繁華街に行列ができるうどん屋がある。しかもすぐ近くに2店舗もあり、どちら観光ガイドに必ず乗る人気店。うどんのテーマは讃岐ではなく昭和。レトロなうどんで人気をこの二店が競うように今に伝えている。

裏路地に行列ができる松山の人気うどん屋

松山うどんアサヒ

松山の中心駅、伊予鉄道松山市駅より東に伸びるアーケード、「銀天街」。銀天街が松山城にむけて北向きに進路を変え、「大街道」という名になる直前で細い路地に入る。昭和の香りを色濃く残す細い道に入るとすぐに、ずらりと小さな店に続く行列が目につく。ここが松山の人気うどん屋のひとつ、「アサヒ」だ。

昭和レトロなアサヒの店内

松山うどんアサヒ店内

「アサヒ」の店内の様子。まるで、タイムスリップしたかのような空間は、昭和の時代から時間がとまったかのよう。ここを懐かしく思う世代、新鮮に思う若い世代。どちらにも楽しめる非日常な、空間も店の人気のひとつかもしれない。

レトロの極みアルミ鍋のうどん

松山うどんアサヒアルミ鍋

アサヒは席に座り、オーダをする。メニューは鍋焼きうどん(500円)、鍋焼きたまごうどん(550円)、いなりずし(120円)だけだ。うどんが出てきたときに、運んでくれた店員に代金を手渡すシステム。事前に小銭を用意しておきたいところ。

アサヒの鍋焼きうどん

使い込まれたアルミ鍋に入れて出されるうどんは、昭和世代にはとても懐かしく思える。こんな入れ物が出てくる店は、もうほとんどないだろう。アルミ鍋は相当に熱くなっている。迂闊に手を添えようものなら火傷必須。こちらもアルミ製のレンゲと箸で、ふうふうしながらいただきます。アサヒは、うどんとしてはかなり甘い。例えて言うなら、すき焼きから醤油抜いた感じの味わい。しっかりと煮込まれた肉から旨みがとけだしたダシはあっさりしながらも濃厚な甘い味わいとコクを楽しませてくれる。そして是非ぜひ卵はいれたい。たまごのは半熟加減が絶妙で、箸を入れるとトロリと溶け出して、ダシにまろやかさと更なる味わいをプラスしてくれる。回転も早いが、店員の気遣いもしっかりしていて好感がもてる。この手の店によくある無愛想感や職人気質丸出しはなし。お店の昭和レトロ感と相まって、一気に親しみが湧く。

松山うどんアサヒ

食事をしながらふと店内に目が行く。建物自体、いい味を出しているが、年代ものの電気スイッチ、レトロな洗面台など、細部にわたり昭和を感じさせてくれる。お稲荷を入れたケース辺りなどら、最高級の昭和レトロだ。美味しいうどんもそうだが、昭和レトロと温かい店員に、また来たくなるお店だった。

人気を二分する「ことり」もハシゴしたい

松山うどんことり

アサヒのある裏路地からさらに細い路地に入る。昭和の佇まいを残す小路にあるのがもうひとつの人気店、「ことり」。残念ながら、この日は臨時休業でその味を楽しめなかったが、こちらもアサヒと人気を二分する有名店。是非アサヒの後は、ことりのうどんと昭和レトロをハシゴしていただきたい。

松山の観光と宿泊情報

松山の宿泊といえばやはり道後温泉ですね。四国を代表する温泉街で、老舗からモダンな旅館まで多くの宿があり、歴史ある温泉風情を楽しめます。また、松山にはシティホテルが多くあります。中には温泉を引いている場所もいくつかあります。予算や目的によって豊富な宿が選択できる松山の宿泊は、愛媛の旅にはオススメです。

アサヒ

住所: 愛媛県松山市湊町3-10-11
電話: 089-921-6470
時間: 10:00~17:00(売り切れ次第閉店)
席数: 62席
定休日: 水曜日
駐車場: なし
アクセス: 伊予鉄道松山市駅より徒歩10分

【投稿時最終訪問 2015年5月】

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