脇町潜水橋【うだつの町並み】

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「脇町潜水橋」は、吉野川に残る9本の潜水橋のうちのひとつ。広大な吉野川を細く欄干の無い橋で渡ることができ、川と一体になったかのようなその眺めは絶景。徳島の人気観光地である、立派な江戸・明治時代の建物が並ぶ「うだつの町並み」のすぐ近くにあり、観光拠点となる道の駅「藍ランドうだつ」からも近いので、散策がてらぜひ訪れたいスポットです。

サイクリングで渡る脇町潜水橋

吉野川河口から南岸の堤防沿いにはサイクリングコースが続います。ここから先は川幅が狭まり、サイクリングできる土手沿いの道はなくなるので、ここがサイクリングの終着点になります。

この沈下橋を渡り、道の駅「藍ランドうだつ」に立ち寄り、「うだつの町並み」を観光するのがベストコースです。

土手から道は大きく曲がり、吉野川の河川敷に下りていきます。土手沿いの道からだけでなく、国道192号線から集落の中の生活道路を抜けても脇町沈下橋へと向かうことができます。

河原にある林の向こうに吉野川と沈下橋の姿が見えてきました。意外に車が頻繁に行き来するにもかかわらずすれ違いは困難。車で渡る時は対向車が見えれば橋の手前で待つようにしましょう。自転車や徒歩で渡るなら、車が近づいてきたら橋の端で落ちないように待機して通過を待ちましょう。

脇町潜水橋から望む吉野川は絶景

吉野川を一直線に渡る脇町潜水橋。広い吉野川を一直線に切り裂くように渡る長い沈下橋はのどかながらもダイナミックな風景。その長さはなんと207 mもあります。それに対して有効幅員はたったの3.6 m。歩いて渡るなら吉野川と一体になるような爽快さ、車で渡るならちょっとスリリングな橋の細さです。

潜水橋はその名の通り、川の増水時には敢えて水中に沈むことで流されないようにしています。そのため橋は高くなく、欄干もありません。川面がとても近く、川と一体になったように感じられる橋です。車や自転車で走ると、川との境目がないのでかなりスリルを感じます。

潜水橋の上から眺める吉野川の流れ。四国の屋根と呼ばれる西日本最高峰である愛媛・石槌山系、次鋒の徳島・剣山系から集めた水はとても美しく、川底までくっきりと見える透明度です。

四国最大の河川にふさわしい悠久の時を感じるかのような吉野川の風景。山を削って蛇行して流れる日本らしい四万十川と違い、平野の中を一直線に流れる海外を思わせるような眺めです。川の付近にも高い建物がないので、人の暮らしの中にありながらとても遠くまで来たかのような気分になります。

渡り終えた脇町潜水橋を振り返ります。とてものどかな風景は造られた昭和36年から変わっていないでしょう。今は吉野川の南岸の国道と北岸の県道を結ぶ立派な橋もあり、その役目を一段落させていますが、今もまだ地元の住人がよく利用しています。

脇町潜水橋を渡り、北岸の土手を超えると、吉野川北岸の幹線道路である県道12号線(川北道路)に出ます。ここを右折すると、200mほどで「道の駅藍ランドうだつ」です。潜水橋ができるより以前、渡し船で吉野川を渡っていた江戸〜明治時代の古い町並みを散策が楽しめます。

脇町潜水橋

住所: 徳島県美馬市脇町大字脇町
営業時間: 見学自由
交通: 徳島自動車道・脇町ICから車で約10分
駐車場: 橋の手前約100mの場所に駐車可能なスペースあり
    道の駅藍ランドうだつから徒歩10分
橋長:207m

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