他人吉 【宮島名物・あなご飯の老舗人気店】
広島を代表する観光地のひとつ、海に浮かぶ鳥居と神殿で有名な世界遺産の『厳島神社』がある宮島。
宮島に渡るには、JRか広島電鉄の宮島駅からフェリーに乗ることになる。駅からフェリー乗り場まで歩いていると、いたるところにあなごを食べさせてくれるお店が軒を連ねている。穴子は宮島の名物のひとつだ。妻の友人に、あなごのおいしい、オススメのお店を案内してもらうことができた。「他人吉」は明治創業の穴子飯の老舗「あなごめしうえの」の2階にある、懐石料理としてあなこ飯を頂く別邸的なお店だ。宮島行きフェリー乗り場のすぐ近くにあり、宮島観光の立ち寄りにも便利。予約を随分前に申し込んでくれたらしいのだが、それでも昼時にはとれず、11時からでなんとか取れた人気ぶりだ。
宮島航路の目の前の人気あなご飯の老舗
人影まばらな昼食にはまだ早い時間帯。外から見るお店は、普通のお店なのだが・・・『あなごめしうえの』の2階が、『他人吉』だ。
中に通されると、土間の待合スペースがある。なかなか味がある場所だ。少しここで待つと、準備ができたとのことで店内に通される。江戸時代の家具によくある、箪笥の階段を登り、2階へ。
明治時代の和洋折衷を思わせる雰囲気。畳敷きの廊下を進んでいくと、個室に通される。
旧家をリフォームした和モダンテイストな落ち着いた空間
畳敷きの6畳間。しかし、テーブルとイスが置かれ、明治初期の文明開化のテイストが感じ取れる。畳の上でテーブルとイスで食事をするのは、新鮮な感覚だ。
テーブルの中央には、ライトアップされた一輪挿し。歴史ある旧家を改装したレトロな趣の中に近代的なライティングが取り入れられて素敵な雰囲気を醸し出している。
和に洋が混ざった空間に浮かび上がる花。店の雰囲気もとても静かで落ち着ける。
他人吉の月替わりメニュー(3500円)
◆食前酒 (梅酒をカクテルで)
◆先付 (穴子と蕪の東寺巻き ふきのとう、ワラビ、雪に見立てた大根でホックリ仕上げます)
◆熱熱 (蛤を潮仕立てに。水菜と白身と馬鈴薯をバターでけって宝楽焼きに。隠し味にピータン)
◆造里 (春先のお刺身魚を取り合わせて)
◆煮物 (鰆の若竹煮。新筍、菜の花、木の芽、梅にんじん)
◆魚介の一皿 (牡蠣を田楽焼きで。ヒラタケ、エノキ、白葱の風味を)
◆酢の物 (公魚と春野菜をマリネに)
◆釜焚きのあなごめし、汁、香の物
◆水菓子、アイスの盛り合わせ
おいしくて、落ち着いたひと時を過ごせました。
食べ終わると12時半頃。1階に下りると・・・先ほどの土間の待合スペースは、人、人、人・・・多くの人があなごめしを待っている。さすがあなご飯の代表格と言える老舗。この店の人気ぶりが伺える。
個室の利用は予約が必須のようです。結婚のときの両家の顔合わせにも使う人がいるくらい、いい雰囲気です。
宮島旅行の際は、宿と一緒にこの店も予約しておくと、いい思い出になりそうです。
宮島でゆっくりと宿泊できる旅館・ホテル
他人吉
住所 広島県佐伯郡大野町宮島口1-5-11
電話 0829-56-0006
営業時間 11:00-14:00 17:00-21:00
定休日 毎週水曜、不定火曜
【投稿時最終訪問 2006年2月】