森のリゾート小梨【上高地のコテージ】

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日本を代表する山岳リゾート地である上高地。立派なホテルや温泉宿が立ち並び、北アルプスの最高峰「奥穂高岳」を目前にし、梓川の透明で真っ青な流れを望む最高の滞在が楽しめる。が、やはりお値段はなかなか。登山客向けのドミトリーやキャンプ場ならまだ安く泊まれるが、子連れの連れの宿泊で、車が乗り入れできない上高地となるとハードルは高い。そこで今回宿泊したのは、キャンプと宿の中間、「ケビン」だ。

上高地の森の中のコテージ

森のリゾート小梨

上高地河童橋からすぐの所にある「上高地森のリゾート小梨」小梨平キャンプ場の奥の深い森に、コテージが何棟も点在するネイチャーリゾート施設だ。上高地バスターミナルより徒歩10分少しという好アクセスも魅力。カラマツの森に包まれた最高の環境にたたずむケビン。上高地の自然を肌で感じながらの快適な滞在が楽しめる。

上高地のコテージ

宿泊したのはD型ケビン(定員2~5名まで)。何種類かあるケビンの中で唯一ウッドデッキを備えるタイプだ。広いウッドデッキ。簡素なテーブルとベンチがあるだけだが、上高地の深い森の中で過ごすアウトドアな時間は最高。ティーブレイクや朝食は、ぜひこのウッドデッキで楽しみたい。

簡易ながらも大自然の中で快適な滞在

森のリゾート小梨ケビン

居室は8畳の和室。足を伸ばしてゆっくりとくつろげるのがうれしい。窓をあけると、そこには一面の深い森。高い天井、木の壁に包まれた空間は、和室ながらカントリーライフを満喫させてくれる。布団は押入れの中に収納されており、セルフで敷くようになっている。空調はエアコンは無く、暖房のみ。上高地での滞在は夏でもとても涼しく、夜は長袖が必要だ。

上高地のコテージ

高い天井には三角窓が配されており、ケビンを取り囲む森の緑が降り注ぎ、とても気持ちが良い。

森のリゾート小梨ケビン台所

バンガローには簡易キッチン、冷蔵庫が備え付けられており、持ち込んだ食材で料理が可能。ガスコンロと水道のみの簡易なものだが、森を眺めながらの料理もなかなか楽しい。水道は上高地の天然水を利用しているようで、とっても冷たい。涼しい時期の宿泊ならゴム手袋などを持参すれば、洗い物は楽になりそうだ。

森のリゾート小梨ケビンダイニング

ダイニングには巨大な木からつくった大きな円形テーブルと椅子。動かすのはやや重いが、ウッディライフを心地よく演出してくれる。ダイニングには小さいながらも冷蔵庫とテレビがあり、まるで上高地に別荘を持ったような気分を満喫できる。

森のリゾート小梨ケビントイレ

ケビンのトイレは一面気に囲まれていてとてもウッディ。思わず長居してしまいそうだ(笑)深い森の中にありながら水洗で清潔。ウォッシュレットではないが、暖房便座になっており、涼しい高原でも快適に使える。

森のリゾート小梨キッチン

炊飯器やフライパンや鍋、食器、調理道具も完備されているので、食材だけ持参すれば自炊が楽しめる。装備されている調理道具は以下の通り。鍋(大小各1つずつ)、フライパン、やかん、ボウル、ザル、まな板、包丁。フライ返し、しゃもじ、コルク抜き、栓抜き、急須。茶碗、お椀、湯のみ、大皿、小皿、箸、スプーン、グラスは定員分。フォークとナイフ、平皿は無しなので、ステーキ系の肉を焼くなら道具の持参が必要。

飛騨牛ビーフシチュー

今回は岐阜県側から上高地に入山。平湯温泉のバスターミナルで上高地に向かう前、新平湯温泉のスーパーで食材を購入した。やはり岐阜でお肉を買うなら飛騨牛。少し奮発して飛騨牛ビーフシチュー。上高地のホテルで購入した赤ワインをシチューに入れ、残ったワインは美味しく食事とともに。上高地散策の際に売店で買ったリンゴケーキをスイーツに、楽しい上高地の夜を満喫。

上高地の宿泊者だけが味わえる満点の星空

月夜の上高地

上高地での宿泊の目玉はなんといっても星空。普段住む町では絶対に見る事ができない星の多さに驚くはず。ぜひ夜には懐中電灯を持参して、梓川の畔へ散策してみて欲しい。まるでプラネタリウム。宝石のような星空にはときどき流れ星が走り、星明かりが仄かに足元を照らす。月が出ると、夜空の星の数は少なくなりるが、こんなに月が明るかったのかと驚くばかり。ライトがなくても川辺を歩け、闇夜のなかに月明かりに照らされた穂高岳の幻想的な風景を楽しめる。

月明かりの上高地

流れる梓川の音だけが山々と森のなかに響き渡り、とにかく静かな夜の小梨平。三脚を立て、音もなく変化していく天体ショーを撮影する。幻想的で美しい時間。上高地に宿泊した人だけが味わえる至高の時間だ。

上高地の朝食

朝食はやっぱりウッドデッキで。小鳥のさえずり、朝の澄んだ森の空気で頂く食事は最高。ロールパンにウインナーを挟み、市販のポタージュスープだけの簡素な朝食だが、上高地の森の中で頂くと最高級に美味しかった。

上高地のコテージ

コテージは連棟タイプになっている。深い森の中に距離をもって建物は点在するが、お隣さんとは壁を隔てただけ。9月の平日に宿泊したが、この棟に宿泊したのは我が家1組だけでとても静かだった。

森のリゾート小梨

森のリゾート小梨には何タイプかのバンガローがある。写真はA棟ケビン平屋建て(定員2~5名)宿泊したD型ケビンと同等の広さで、こちらの方が新しいがウッドデッキは無い。その他にA棟ケビン2階建て(定員5~8名)B棟ケビン(定員1~4名・トイレなし)のタイプがある。

森のリゾート小梨

コテージがあるのは小梨平キャンプ場の一角。カラマツ林と石造りの小屋、そして荒々しい山肌の高い山。おおよそ日本とは思えない、まさにアルプスを思わせる美しい景色の中が散歩するだけで楽しめる。

森のリゾート小梨

コテージ、キャンプ場の管理事務所、大浴場、食堂、売店が軒を連ねる小梨平の中心。ここでキャンプ・ケビンの受付を行う。大浴場は19時まで。シャンプー、ボディソープ完備で近年できた比較的新しい施設。宿泊者以外、特に下山者も外湯で利用するので、そのあたりは理解して利用したい。

森のリゾート小梨管理棟

ケビンの受付所。自動販売機の価格も下界と同じなのがうれしい。缶ビールの自販機もあり。

森のリゾート小梨食堂

小梨平食堂。営業は18時まで。上高地では夕食を提供するレストランは無いので、自炊以外ならこの食堂が生命線になる。時間は早めに終了するので、気をつけたいところ。あくまでも山小屋的施設の食堂なので、美食を追及するなら自炊がベスト。朝は7時から営業しているので、朝食を朝の散策がてら頂くというチョイスもあり。併設される売店では野菜や肉等の販売もありレトルト・お菓子などの食品も。不足した食材やキャンプ道具など補充が可能なので、いざというときや買い忘れなどあれば頼ってみるのもよさそうだ。販売価格も下界とほとんど変わらないのがうれしい。
最後にアクセスだが、上高地にはマイカーは乗り入れ不可。長野県は沢渡、岐阜県は平湯温泉に駐車してバスに乗車。また、上高地バスターミナルからコテージまでは徒歩10分強。半分は未舗装道路。担いだり背負ったりできる鞄がおすすめだ。浴衣やアメニティは一切ないので、寝間着・洗面道具・タオル類は持参が必要なので注意したい。また、気温も下界より10℃ほど涼しいので、防寒具をお忘れなく。天気も下界と違って変わりやすいので折り畳み傘は必須。懐中電灯やレインコートなどがあれば、夜も天候急変時も安心だ。

森のリゾート小梨

住所: 長野県松本市安曇上高地
電話: 0263-95-2321
イン: 14:00アウト: 11:00
駐車場: なし (沢渡・平湯温泉に駐車可能 1日600円)
交通: 沢渡・平湯温泉・松本電鉄新島々駅よりシャトルバス
アメニティ: なし
設備: トイレ、テレビ、空の冷蔵庫、炊飯器、暖房
客室: A型ケビン平屋建 (定員2~5名) 1名6,000円~
   A型ケビン2階建 (定員5~8名) 1名6,000円~
   B型ケビン (定員1~4名) 1名4,500円~
D型ケビン (定員2~5名) 1名5,500円~
営業期間: 4月中旬~11月中旬(上高地冬季閉鎖期間中休業)

【投稿時最終訪問 2014年9月】

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