さぬきこどもの国【飛行機の離着陸がすぐ目の前】

香川県と言えばやはり讃岐うどん。子連れでも美味しいうどんが食べられる店も多く、一緒に食べ歩きする家族も多くいる。しかし、子供連れで行くと、子供の気晴らしと大人の腹ごなしに遊べる所が必要。そんな時にもってこいの場所が「さぬきこどもの国」だ。

離陸する飛行機を間近で見られる公園

一度でも高松空港を利用した人ならその存在に気付いているだろう。滑走路のすぐ脇に遊具や広場がある所。それがさぬきこどもの国。逆にさぬきこどもの国からは滑走路から飛び立つ飛行機が間近に見れる。発着は1時間に1本程度だが、その時間がやってくると、大人も子供もその雄姿にくぎ付けになる。到着した時、幸運にも離陸の時間。まずは飛行機を見送る事にする。

飛行機発進!!爆音とともに滑走路を滑走した巨体は目の前部ふわりと浮かび、空に舞い上がる。

空に飛び立った飛行機ははるか上空雲の中に消えていく。飛行場の施設や近隣で窓越しやフェンス越しに飛び立つ飛行機が見える場所は多い。しかし、滑走路の真横で隣接して丘になっているこの場所。これほど飛行機を間近でダイレクトに望める場所は少ないだろう。55mmのレンズを装着したカメラでも、ノートリミングでこの距離。大迫力。カメラ愛好家が童心に戻れる場所でもありそうだ。

充実した児童館は子供はもちろん、大人まで楽しめる

さて、飛行機を見送ったら中核施設の「わくわく児童館」に入館する。ここは香川県唯一の大型児童館。無料で子供を遊ばせることができる。その施設の充実具合は半端ではなく、香川県民でなくても無料で使わせてもらうのは申し訳ないくらい。

インフォメーションでは松ぼっくりでつくったゴジラがお出迎え。大迫力で、見事な作品。こういう満点の遊び心、子供はもちろん、大人にもうれしい限り。

館内には大型遊具が所狭しと並ぶ。プレイマットにボールプール。さっそく娘も大はしゃぎで楽しむ。

2階にはなんと、本物の飛行機のエンジンが展示されている。巨大な鉄の塊は、よく見ると細かい精密な部品の集合体であるとわかる。これには小学生高学年の男の子だけでなく、お父さんも夢中。他にもフライトシュミレーターがあり、お父さんと息子が一緒に夢中になれる。

無料で楽しめる工房が4つもある。芸術工房、パソコン工房、音楽工房、科学工房。親子で一緒に物づくりを楽しみながら、記念の品をつくったりできる。

3階までの吹き抜けを使った大型遊具もあり、さながらアスレチック。小学生の子供は元気よく、遊具の中を駆け巡り楽しんでいる。よちよち歩きから小さな子供まで、子供ならだれでも楽しめるつくりになっている。

喫茶コーナー「スカイヒル」。飲み物だけでなく、カレーなどの軽食を飛行機の離着陸を望みながら楽しめる。もちろん子供用のカレーなどの準備もあり。

最上階の3階は展望コーナーになっており、ここから飛行機を眺めることができる。飲食も可能なので、休憩場所としても良い。

児童館の前は広い芝生広場になっている。チューブ遊具や走り回れるウッドデッキの道、水遊びができる水路。変り種自転車などが有料でレンタルできるサイクル広場など、外での遊びも存分に楽しめる。

中に入れるレトロな電車や飛行機が展示がすごい

広場の片隅には古い電車が展示されている。これは香川の私鉄である「高松琴平電気鉄道」(ことでん)の60形62号。1913年に製造され、京浜急行電鉄、東京急行電鉄を経て、ことでんで2002年までの89年間、日本一長く走り続けた車両。これは電車マニアには垂涎モノ。

閉館30分前までは、この電車の内部に入ることができる。天井に吊り下がった扇風機、木製のブラインド・・・昭和レトロそのものがここにはある。お父さんには懐かしく、子供には新鮮。もう退役したとはいえ、今にも走り出しそうだ。

車内マイク。なんと、まだ生きていて、車内放送ができる。「次は○○駅~、○○駅~」さっそくお父さん、童心に戻ってアナウンス。これは子供よりも大人が夢中になるのではないだろうか。ただし他に誰もいなければだが・・・

運転席にも座ることができる。ここもお父さんの童心に帰らせてくれる場所。最近の電車と違い、アナログ満点の感じが最高によい。子供ほったらかしでお父さん、遊ぶ。

「はっしゃ~♪がたんごとん~♪」しかし、やはり童心真っ最中の娘も当然火がつき、一生懸命運転している。この日は閉館間際だったので、パパと娘で運転席ふたりじめ。

時間がなく、時折激しく雪が降るこの日。残念ながら、東ウイングエリアまでは足は延ばせなかった。空港の下を走る道路で、児童館のある西ウイングエリアと東ウイングエリアにさぬきこどもの国は分かれている。道路をまたぐ橋を渡れば東ウイングエリア。その入口には、日本唯一の国産旅客機だったYS-11が展示されている。
実際に使われていた機体で、電車同様に客室やコックピットに入ることができる。こちらは閉館1時間前まで、晴天時のみ内部は公開される。この日は残念ながら公開されていなかった。
東ウイングエリアにはほかに、フラワーガーデンや展望テラス散策路などがある。また天気が良い日にゆっくりと訪れたい。空港付近にも、「かわたうどん」など子供連れでも安心の美味しいうどん屋がある。次回の讃岐うどんツアーも、ここに立ち寄りたいと思う。

讃岐うどんめぐりの観光と宿泊情報

讃岐うどんめぐりで温泉を楽しみたいならオススメの宿泊地は「琴平温泉」です。金毘羅山の山麓に多くの温泉宿が軒を連ねており、付近は讃岐うどんの名店が集まる地域。うどんでお腹を膨らませたら、ゆっくり温泉と金刀比羅宮への参拝をするのも良いですね。

【琴平・善通寺の宿一覧】

さぬきこどもの国

場所: 香川県高松市香南町由佐3209
電話: 087-879-0500
営業時間: 9時~17時 (夏休み中は18時まで延長)
休業日: 月曜日(祝日にあたるときはその翌日)
    (ゴールデンウィーク、春・夏・冬休み期間中は無休)
12月30日~1月1日
9月第1週の月曜日~木曜日
交通: 高松自動車道 高松西ICより車で25分、高松中央ICより車で約30分
料金: 入園無料 (スペースシアターと貸自転車は有料)
駐車場: 480台(無料)

【投稿時最終訪問 2011年12月】

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