鎌倉大仏(高徳院)【鎌倉ウォーキング】

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神奈川県鎌倉市長谷にある浄土宗の「高徳院」
本尊は「鎌倉大仏」「長谷の大仏」として知られる阿弥陀如来像(国宝)としてあまりにも有名だ。

江ノ島電鉄長谷駅より高徳院までは徒歩10分弱。観光シーズンには江ノ島電鉄の乗車に1時間待ちなど、テーマパーク状態になるので近隣の寺社を歩いてまわるのもオススメだ。今回は「佐助稲荷」より閑静な住宅街を20分ほど歩いて「高徳院」に到着した。
先ほど訪れた「銭洗弁天」や「佐助稲荷」とは比べ物にならないほどの観光客がここを訪れている。さすがに鎌倉を代表する名所だ。

奈良の大仏と並び日本を代表する鎌倉の大仏像

参拝料を払い、山門をくぐると、すぐにその御姿が現れた。鎌倉の大仏様だ。僕は奈良で育ったので、東大寺の大仏様にはよくお参りした。それだけに、鎌倉の大仏様と比較するのは、その奈良の大仏様になる。遠くから大仏様を眺めると、、お参りする人と比べてその大きさがよくわかる。鎌倉の大仏様の高さは約12m。奈良の大仏は15m弱なので、比べると少し小さくいが、それでも青空をと山を背にした鎌倉の大仏さまの迫力は相当。

見上げた大仏様。立派なお顔をされてらっしゃる。「大仏殿」はここにもあったそうだが、15世紀末の津波で倒壊してから再建されていない。津波でも倒壊しない大仏様はさすがに立派だが、長年の風雨、特に最近の酸性雨で、かなりダメージがあるそうだ。
そういえば、奈良の大仏殿は世界最大級の木造建築。大仏様の大きさもすごかったが、その大仏殿の大きさにいつも驚かされてもいたのだと、あらためて感じる。

鎌倉の大仏さまは中に入ることができる

おや?
大仏様の背中にファスナーならず窓が開いている。こんなものは、奈良の大仏にはない。

実は鎌倉大仏の中には「胎内めぐり」として入ることができる。大仏様をこの角度で見上げる場所に入口がある。20円を受付で支払い、台座に設けられた入口から、大仏様の中に入っていく。

大仏様へ続く通路はせまく真っ暗。人のすれ違いもままならない。いっぺんに30人を超える人が入ることはできない。手探りで進むと、そこは大仏様の体の中。見上げると、ぽっくり穴が開いていて、その中に「螺髪」が見える。あの空間が大仏様の頭の中だ。

大仏様の体の中には窓から光が差し込む。先ほど開いていた大仏様の背中の窓は、この中に入るための明かり窓だったようだ。大仏様の中は銅に覆われた、少し薄暗く、とても音が響き渡る空間。それでもその中で住めそうなくらい、しっかりしている。このように、この大仏様の内部に入れてしまうことには驚いた。奈良の大仏様の中には入れないが、このように空洞になっているのかな?
ちなみに奈良の大仏は何度も改修されていて当時の姿をほとんど残していない。しかし、鎌倉の大仏様は、建造当時の姿のままだそうだ。と、いうことはこの大仏様の内部も建造当時のままだろうか?一部補強や耐震器具がつけられているが、それでもこのようなものが今から800年近く前に造られたことには驚かされる。
この仏の中という、不思議で神聖な空間でゆっくりと瞑想でもしてみたかったが、残念ながら多くの参拝客が列を作ってその順番を待っている。その雰囲気をしっかりと感じたら、大仏様の中から俗世へと帰還する。

高徳院近くのホテル

鎌倉大仏(高徳院)

場所:神奈川県鎌倉市長谷4-2-28
電話:0467-22-0703
拝観料:200円(小学生以下150円)
    胎内めぐり20円
休み:無休
時間:7:00~18:00(10~3月は~17:30)
交通:江ノ島電鉄長谷駅から徒歩7分
駐車場:なし

【投稿時最終訪問 2018年11月】

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