寳登山神社【紅葉の秩父長瀞】

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埼玉県の秩父三社のひとつであり、長瀞町の宝登山山麓にある「宝登山神社」
宝登山(497m)と長瀞に囲まれた豊かな自然の中に鎮座し、四季折々の美しさと日本の美を堪能できる神社です。特に秋の紅葉は見事で、まるで神々が宿ったような幻想的で神々しい風景を堪能できます。

燃えるような紅葉と秩父名物の美味しいもの

西暦111年の日本武尊が東征の際、美しい山に遥拝しようと山頂に向っていると山火事に遭遇します。その時に現れた大山祇神の神犬が火を消し止めて事なきを得たという伝承があります。このことから「火止山」と山名が名付けられ、のちに「宝登山」となったそうです。
燃える炎のように真っ赤に染まる紅葉の中、真っ白で巨大な鳥居が神々しく鎮座しています。この先の階段を登って、本殿をに参拝します。

しかし参拝に向かう前、鳥居の前にある参道の茶屋では美味しそうなものがとてもいい香りを放っています。足を止めざるを得ませんん。

参道の売店で目を引くのが、寳登山神社名物の「黄金だんご」(1本300円)
炭火で焼き上げて秩父味噌を使ったタレをつけていただく黄金だんごはとても香ばしく、もちもちの触感で、とにかく美味しいのです。そのビジュアルも秀逸で、日本の心を呼び起こしてくれそうです。

美しく荘厳な社殿が神々しい宝登山神社

宝登山神社の本殿。荘厳な装飾が施されており、とても神々しく威厳を感じます。
御祭神は第一代天皇である神武天皇、山と海の神であ大山祇神、火を司る火産霊神です。火災盗難よけ・諸難よけの守護神としての御利益があり、多くの参拝者が訪れます。

本殿は明治初頭に造り替えられた権現造りの社殿。立派な彫刻と色鮮やかな色彩、そして豪華な金箔は見るものを魅了する荘厳な造り。欄間には、「二十四孝」を始め多くの彫刻が施されています。明治の神仏分離で、敷地にある玉泉寺住職が初代神主となり、その尽力で立派な社殿を再建したそうです。

本堂の右横からは参道が森の奥に続いています。神秘的な雰囲気に誘われて、森の中を進みます。

宝登山神社境内にある社や所縁ある寺院を参拝

寳登山神社境内最も奥に鎮座する「宝玉稲荷神社」。失くし物をしたときにお参りすると手元に戻ってくる御利益があるそうです。

宝玉稲荷神社から神域を下っていくと、「玉泉寺」の境内に出ます。1113年の開基と伝える玉泉寺はかつては宝登山の神々もお祀りしていました。明治の神仏分離の際に当時の住職が宝登山神社の神殿を再建し、神主となったそうです。紅葉に染まる池の向こうに見えるお寺の姿はとても心落ち着きます。

奥宮がある宝登山頂上へロープウェイで

寳登山神社から少し歩くと、「宝登山ロープウェイ」があります。標高497メートルの宝登山(ほどさん)に登ることができ、山麓駅から山頂駅までの全長832mを約5分間で結んでいます。宝登山頂上からは展望はもちろん、宝登山神社奥宮に参拝できるほか、蝋梅園、梅百花園などの花の名所や小動物公園の散策・観光ができます。そのため、紅葉の季節はロープウェイも行列です。ロープウェイ乗り場付近の紅葉も美しいので、空き具合を確認がてら、山麓駅までのプチ散策も楽しいですよ。

寳登山神社

住所: 埼玉県秩父郡長瀞町長瀞1828
電話: 0494-66-0084
休み: 無休
営業時間: 8:30~17:30(社務所・冬季は~16:30)
料金: 無料
期間: 通年
交通: 関越自動車道・花園ICより約30分
    秩父鉄道長瀞駅から徒歩で10分
駐車場: 無料(神社・80台)、1日500円(ロープウェイ・320台)
   
【投稿時最終訪問 2018年11月】

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