くいしん坊【津山ホルモンうどん】

安価で庶民的な食べ物で、よく町おこしなどに利用されるこのB級グルメ。旅に出ると、ご当地の有名なB級グルメがあると、やはり食べたくなる。
岡山県の内陸部にある津山市。ここには名物の『津山ホルモンうどん』がある。2009年度第4回B-1グランプリで3位を獲得した実力派のB級グルメだ。
津山市は昔から牛肉の飼育が盛んで、余ったホルモンを手軽に入手する事が出来た。古くから焼肉店だけでなく、お好み焼き屋などでもメニューとしてホルモンが使われていた。そんな中で、ホルモンを使ったうどんが生まれたそうだ。

津山市内には津山ホルモンのお店がいっぱい!

津山ホルモンうどんくいしん坊

今回、津山ホルモンを食べた店は「くいしん坊」。国道53号線沿いにあり、場所はわかりやすい。駐車場は店の横に数台停められるスペースのみだが、店の西側すぐの道を左に入ると、踏切横に第2駐車場がある。休日の食事時だったとはいえ、駐車場は満車で、中に入るのは順番待ちだ。
津山では、ホルモンうどんのマップを発行しており、多くの観光客がホルモンうどんの有名店をめぐっている。まさにちょっとした讃岐うどんの巡りのような状態に、津山ホルモンうどんもなっている。

お好み焼きも美味しい津山ホルモン

津山ホルモンうどんくいしん坊

僕たちの順番になり、さっそく店内に。とてもいい香りが店の中に充満しており、否応なしに食欲が高まる。
基本的に「ホルモンうどん」専門店はないようで、お好み焼き屋のサブメニューとして食べられる店というのが、津山うどんマップに紹介されている。そのため、常連さんはお好み焼きを美味しそうに食べていた。やはり「広島風」のお好み焼きで、とてもおいしそうだ。ついつい、うどんよりもお好み焼きにしたくなるが、それでは本末転倒。予定通り、「津山ホルモンうどん」を注文する。

ビールが欲しくなる!濃厚な津山ホルモンうどん

くいしん坊津山ホルモンうどん

さあ、津山ホルモンうどんが運ばれてきた。とてもいい香りを漂わせている。
見た目は完全な「焼うどん」。鉄板でホルモンとうどんを焼き上げるのが「津山ホルモンうどん」の特徴だ。
深みのある甘辛いソースが美味しく、うどんとホルモンの味を見事にマッチさせている。ほのかに感じるさわやかな味わいは、隠し味のゆず果汁だそうだ。「ホルモンは苦手」という人も多いと思う。僕も自ら注文するほどホルモンは好きではない。だが、このホルモンうどんは、多くの人にホルモンを食べてほしいという思いから開発されたメニュー。うどんとソースに絡みつかれたホルモンは、不思議なほど美味しく頂ける。
「鉄分・カルシウム・ビタミン」などの栄養素が豊富で、赤身よりもローカロリーなホルモンを美味しく頂ける素敵な一品。しかもホルモンの旨みがうどんに絡まって味の深みが増している。とにかくビールが欲しくなる一品だ。

さて、余談ではあるが、津山と言えばホルモンうどんの他に有名なものとしては、B’zの稲葉浩志さんの実家。稲葉さんの実家が営む「イナバ化粧品店」は、B’zのファンの方が途切れることなく訪れている。その実家のかなり近くに、この「くいしん坊」がある。
「イナバ化粧品店」には駐車場がないが、JR津山駅にレンタサイクルがあり、自転車で稲葉さんの生まれ故郷の町を巡る事ができる。「くいしん坊」は自転車で走って減ったお腹を満たす、いい場所にあるお店なのかも知れない。

くいしん坊

住所:岡山県津山市川崎138-2
電話:0868-26-1958
定休日:火曜日(祝祭日を除く)
営業時間:11:00~深夜1時(16:00~17:00準備中)
駐車場:20台
ホルモンうどん:770円(大盛870円)

【投稿時最終訪問 2010年1月】

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