遊民宿「旅の轍」

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長期旅行者が多い北海道には、必然的に安く宿泊できる宿が多くあります。ユースホステルやとほ宿、ライダーズハウスなど相部屋タイプの宿が普通にあるのも北海道の特徴。北海道の旅で知り合った同郷の友人が数年前、北海道に宿をオープンさせました。暫く会いに行く機会はないかと思っていたましたが、3月に突然の長期北海道出張。その中休みに友人の宿を訪ねました。

新千歳空港から程近いアットホームな宿「旅の轍」

旅の轍

宿の名前は「旅の轍」
一軒家をリフォームしてオープンしたとほ宿です。札幌・千歳間の北海道の鉄道の中心部を外れて初めてのローカル駅。石勝線(室蘭本線)追分駅から徒歩で20分の場所にあります。千歳や室蘭など、北海道と本州をつなぐ空路や航路の近くにあるので、とても便利です。

旅の轍リビング

宿の中心にあるのが食堂兼リビング。周辺の観光パンフなどの観光情報も満載で、投宿してからの情報収集にはもってこいです。無料で飲めるインスタントコーヒーもあり、自ずと旅人はここに集まります。夕食はここでちゃんちゃん焼きやジンギスカン、季節と天気が良ければ外の庭でバーベキューで楽しみます。

旅の轍リビング

オーナー手作りの観光マップが気合い入っており、鉄道ファンのオーナーが収集した特急の看板がそのまま部屋の名前になっています。観光地としては無名の場所に宿はありますが、付近にも金麦のCMで使われた丘や人気札幌ラーメン店「大朋」があります。車やバイクがあれば、宿を基点とした観光が楽しめます。また、マンガがどっさり置かれているので悪天候で足止めをくらっても大丈夫です。

旅の轍マンガ

なお、毎晩飲み会が開催され(持ち込み可能)、宿泊者は原則参加を求められます。知らない者同士ですが、そこは同じ場所を旅する旅人同士。すぐに打ち解けることができます。仲良くなったらオーナーのギターでみんなで歌い出すのがお決まり(オーナーの趣味)です。旅先の出会いはとても鮮烈なもの。20年近く前、携帯電話もまだ普及していない頃、オーナーと北海道のユースホステルで旅人同士として知り合い、酒を酌み交わした結果、今もこのように付き合いが続いているのです。

旅の轍客室

宿は男女別のドミトリー(相部屋)になっています。若者にどんどん旅に出てもらいたいというオーナーの信念の元、宿泊サイトには登録しておらず、個人客のみの受け入れです。ゆっくり泊まってのんびりしたい方は不向きで、旅先での交流をとことん楽しんで低予算で一晩の宿を求める方に向いている宿です。

増築して新設した快適な水回り

旅の轍トイレ

ウォッシュレットつきのトイレが男女別にあります。共同トイレですが、ストレスは少なく利用できます。

旅の轍洗面所

洗面台は2つあり、当然お湯も出ます。朝の支度もしっかりとできます。

旅の轍洗濯機

ドラム式洗濯機もあり、有料ですが便利便利に利用できます。

旅の轍浴室

お風呂は家庭にあるタイプで一人ずつ入浴します。新しいので、快適に入浴できます。宿の水回りは快適な宿泊に重要とのオーナーの信念で、なんと水回りは増築して最新の設備を導入しています。

2階は男女別の和室ドミトリー

旅の轍客室

男部屋と女部屋が2部屋ずつあります。

旅の轍客室

屋根裏部屋のような部屋。ちょっと落ち着けます。

旅の轍客室

開放感のある部屋は外の景色が一望できます。こじんまりとしていますが、とてもきれいで片付いています。

旅の轍

雪の季節の北海道は交通手段も限られるため、宿泊客は少なくなります。それでも本州では見れない雪景色を静かに楽しめます。冬にのんびり列車に揺られて、一面の銀世界を楽しむのも素敵ですよ。

旅の轍

住所: 北海道勇払郡安平町追分青葉1-24
電話: 0145-25-3333(予約用)
イン: 16:00 アウト: 10:00
駐車場: 約3台(無料)
交通: 新千歳空港から道央圏連絡道路経由で約25分
   苫小牧港から車で約50分
   R室蘭本線・石勝線 追分駅より徒歩20分
客室: 4室(10名)
料金: 宿泊2800円・夕食1000円・朝食500円
   冬季暖房費300円(10月下旬~5月頃)

【投稿時最終訪問 2018年3月】

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