シャトーおだか【鳥取県大山のコスパ抜群ホテル】

鳥取県大山。標高1729mの海から一気にそそり立つ独立峰で、日本海の厳しい冬と相まってアルペンムード満点の広大な裾野を広げている。裾野にはアウトドアスポットやスキー場があり、裾野が海に沈む場所には有名な『皆生温泉』がある。
リゾートホテルにペンション、温泉宿。この付近には魅力的な宿がたくさん点在する。そんな宿の中でも抜群のコスパを誇る宿が大山観光道路の入口、小高い丘の上に建つ「シャトーおだか」だ。大浴場、食べ飲み放題、無料マッサージチェアーなど至れり尽くせりで驚きの安さの宿だ。

大山のウインタースポーツにもってこいのリーズナブルなホテル

シャトーおだかの外観。かつて尾高城があった跡地に建ち、宿泊棟がまるでタワーのようになっている。この宿は大山観光道路の入口にある。大山のフィールドの中ではなく、車で10分少々の皆生温泉からも離れており、大浴場があるとはいえ温泉ではない。そんな隙間に立つこともあり、立派な設備を持ちながら、付近の宿よりも安く、コストパフォーマンスが非常に良い。

シャトー・おだか

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鳥取県米子市尾高2377

宿泊棟から大浴場へと向かう通路。駐車場は建物左側に十分にあるが、宿泊した夜は突然の大雪。翌朝、雪から車を発掘するのが面倒なので、この渡り廊下の下に車を止めさせてもらった。おかげで翌朝はすぐに車に乗り込み、雪の中へと出発できた。

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シャトーおだかのホール。広々としていて立派。ソファー付近には新聞も置かれており、朝の出発前にひとくつろぎもできる。

無料のマッサージチェアー全室完備で旅や遊びの疲れが癒せる！

宿泊したのは、広縁つきの10畳和室。テレビに金庫、ポットなど通常の設備は完備。浴衣やアメニティもコスパが高いとはいえ、きちんと準備されていて快適。ただし、コスパ維持のため、布団の上げ下ろしはセルフ。

空の冷蔵庫が標準装備の宿は普通だが、マッサージチェアが標準装備の宿は珍しい。全室と浴室の休憩室に無料のマッサージチェアが配備されている。Panasonicなどの高級メーカー品ではないが、すこぶる快適。宿のある近くの工場で生産されているマッサージチェアだそうだ。旅の疲れを癒すべく、代わる代わる誰かがここでくつろいでいる。

客室から東側の眺め。分厚い雲の中には大山が隠れている。残念ながら冬場はなかなかその姿を拝めない。晴れていれば、伯耆富士の名に恥じない末広がりのダイナミックな勇姿を楽しめる。

部屋の踏み込み。大きめの靴棚には荷物も置ける。洗面台も使いやすい。

トイレはもちろんウォッシュレット。寒い冬には温座があるとありがたい。

地元の方にも大人気の農園レストランで気軽でリーズナブルに夕食

1階のホールに入口を構える「農園レストラン」付近には気軽に行ける飲食店は少ないので、宿泊したらここで食事をしたい。券売機でチケットを購入するスタイルで、外部利用者も多い。素泊まりでも、事前予約なしで食事にありつけるが、宿で夕食を予約をしておけばどんなに混雑しても指定時間に並ばずに席にありつける。

農園レストランではバイキングが楽しめる。ディナータイムでも料金は990円とリーズナブル(70分制)アルコール飲み放題も1000円(70分)でつけられ、大満足。農園と名前にあるが、野菜のてんぷらなどはもちろん、ハンバーグや揚げ物、スイーツなど盛りだくさん。なんと、鍋の材料も置かれており、鍋を自由に楽しむ事もできる。寒い冬には何ともありがたい。とにかくリーズナブルな事もあり、宿泊者だけでなく、地元の方も多く訪れていた。大山付近のリゾートホテルに泊まり素泊まりなら、15分ほど車を走らせてでも訪れたい充実ぶりだ。

ゆっくりと暖まってくつろげる大浴場

温泉ではないが、大浴場。それでも一面の窓と広い湯船は気持ちよい。浴室内に入った途端、檜の心地よいが香る浴槽の一角に檜舞台のように木のデッキが作られている。おそらくこれがヒノキ造りで、とても良い香りを放っているのだろう。晴れた日中には一面の窓から大山を望むこともできる。

洗い場は約10箇所。湯量も豊富で使いやすい。気持ちの良い浴室だが、コスパ確保のため朝風呂がないのが残念。

湯上がり休憩室。ここにも無料のマッサージチェアが置かれている。宿泊棟に戻る前に、ひとくつろぎしたり、待ち合わせするには良い場所だ。

朝食も至れり尽くせりのブッフェで元気もりもり！

朝食はブッフェ種類も多く、和食も洋食も楽しめる。1日のはじまりの活力をしっかりとここで補える。食べ放題の美味しい食事。飲み放題。そして心地よいお風呂。これらをとてもリーズナブルに楽しめる宿。また、大山に遊びに行くときはぜひとも使いたい、旅の拠点となる宿だった。