十勝岳望岳台【十勝岳と美瑛の丘の絶景展望台】

美瑛を代表する美しい丘の風景、そして美瑛の新名所「青い池」を楽しんだら、次に向かうのが「十勝岳望岳台」。美瑛にいる時、その頭上にそびえている、あの美しい十勝岳を間近に望むことができる展望台だ。

北海道の山岳ドライブで向かう十勝岳望岳台

白金温泉を過ぎると、道道966号線は一気に山岳ルートの様相を強める。斜光に照らされた美瑛岳と美瑛富士を目の前にして、道路は一気に標高を上げていく。ハンドルを握っていて、とても楽しいと思えるドライブルートだ。まだ晩夏とはいえ、北海道の日没はとても早い。時々止まって眺めたくなる絶景が連続するが、急ぎ望岳台へと向かう。
やがて「望岳台」と示された標識に従い、脇道へと入る。1車線の細くなった道を行くと、望岳台に到着する。

十勝岳の懐の絶景展望台で登山基地

望岳台に到着する。十勝岳の中腹、標高930メートル‎に位置する展望台だ。十勝岳望岳台レストハウスとトイレ、そして自販機がある。

ここは噴煙をあげる十勝岳や美瑛岳を間近に望めるだけでなく、美瑛や富良野の街並みを一望できる絶景スポットだ。そして、風景を楽しむだけでなく、十勝岳に登る人々の登山基地でもある。夕方にも関わらず、停めた車の横で、肉を焼き、ビールをおいしそうに頂くおじ様グループ。車中泊の準備をしている夫婦など。おそらく、明日の朝一から登山を開始するであろう人々の憩いの場所にもなっている。
駐車場の一角にトイレはあるが、こんな大自然の中なので、水洗ではない。慣れない人はここのトイレはあてにしない方が良い。

岳望台は駐車場から少し歩いたところにある。火山地帯らしく、砂礫の中を少し行くと、展望の開けた場所に岳望台と記されたモニュメントがある。夕暮れが迫っている中、2歳の子供を連れてモニュメントまで行くのは少し大変だったので、駐車場付近から風景を眺める事にした。

真正面には十勝連峰の主峰「十勝岳」(2077m・百名山)残念ながらその頂は、雲の中に隠れてしまっている。十勝岳は今も活動する活火山。昭和や大正時代には何度も噴火し、犠牲者もでている、まさに生きた火山。平成になってからは、その活動は落ち着き、登山もできるようになった。
それでも眠れるマグマが目を覚ますと、荒々しくも穏やかなこの山は人々に牙をむく。噴煙とともに火山弾をばらまき、火砕流などをまき散らす。そのため、美瑛川などの十勝岳の山麓には、大規模な治山工事が施され、避難所なども設置されている。先ほど見てきた「青い池」も、実は対土石流のための治山工事でできた副産物だ。
緑が根を張れない、荒々しい山肌には、削られた深い谷が刻まれている。まさに火山。そう感じる。

十勝岳の横には「美瑛岳」(2052m)、「美瑛富士」(1888m)が鎮座する。こちらは雲のヴェールを取り、美しい姿を見せてくれている。夕日に照らされたその姿は、火山に寄りそう山らしく、荒々しくも美しい。

さらに遠くに目をやると、北海道最高峰の旭岳(2290m)を主峰とする、大雪山系の山々も望むことができる。こちらも噴煙を上げる火山。火山があるということは、どうしても良い温泉を期待してしまう。実際に、2つの大きな火山を有するこの付近は、温泉天国である。

山以外にも山麓の美しい風景が一望

山麓には広大な「白金地区共同利用模範牧場」が広がる。山麓に広がる圧倒的なスケールの牧場は、北海道ならでは。この模範牧場は先ほど訪れた青い池の対岸に広がる。深い原生林は、このように牧場が近くにあったことすらわからないくらい、僕らを包み覆っていたのだ。

慣れないチャイルドシートにくくりつけていた娘を車から降ろすと、即座に脱走。付近の道を縦横無尽にきゃっきゃと走り回る。雄大な風景の中、元気よく走る娘の姿に、とてもいい場所に連れてこれたなぁと自画自賛。当の娘にとっては、移動ばかりでつまらないのだろうが。北海道の旅は、大人にとっては車窓を流れる風景だけで楽しめるが、子供は体でこの自然を感じないと楽しめないのだろう。

岳望台の付近には約1kmの遊歩道があり、時間があれば高山植物や美しい自然などの探勝を楽しめる。

気持ち良い温泉や人気の混浴露天風呂やキャンプ場

さて、今から富良野へ雲上のドライブルートを走って下る事にする。先ほどの分岐迄戻り、道道966号線を進むと、十勝岳中腹を南下する道へとなる。深い原始の山の中、少し細くなった道を走り進めると、突然建物が現れる。「吹上温泉康保養センター 白銀荘」だ。ここは気持ち良い温泉はもちろん、自炊施設を備えた素泊まりの宿としても利用できる。また、キャンプ場も整備されている。北海道のキャンプ場は、安くて、それでいて快適。ここからも十勝岳に登ることができるので、ベースキャンプを張って登るのも面白そうだ。
ここから少し行くと、ドラマ「北の国から」で、宮沢りえが入浴した事で有名となった混浴露天風呂の「吹上露天の湯」がある。料金は無料。この日は素通りだったが、一度立ち寄りたい湯でもある。
日は傾いていく。森は闇を孕み、真の暗闇を目の前に広げていく。かろうじて光が失われる直前に、運転する車は上富良野の町にたどり着いた。

美瑛・富良野の宿泊情報

美瑛と隣接する富良野にはプチホテル・ペンションをはじめリゾートホテルが多くあります。 美しい丘をはじめとする北海道らしい風景の中にあり、美瑛や富良野の特産物を使った美味しい食事が自慢のホテルも多数。また、青い池付近には白金温泉があり、美瑛に滞在しながらも温泉宿に泊まれる贅沢も。
このエリアには見どころが多いので、ぜひ宿泊してゆっくり美しい風景を満喫したいですね。

【じゃらん】美瑛・富良野のホテル

十勝岳望岳台

場所: 北海道上川郡美瑛町白金
電話: 0166-92-4378
期間: 4月下旬~11月上旬 (冬季閉鎖)
交通: JR富良野線美瑛駅から車で35分
駐車場: 約50台(無料)

【投稿時最終訪問 2011年9月】

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